プロのバンドとアマチュアのバンドの違いって何だ?



プロのバンドとアマチュアのバンドの線引きには、これと言ったような明確な線引きがない。


メジャーデビューしていなくともプロのバンドは沢山存在しているし、楽器の技術でいったらいわゆるアマチュアのバンドにも俺よりうまい奴は沢山存在している。


俺の記事を初めて読む人はわからないだろうが、数年前までプロのバンドマンだった。
俺としては好きだからやっているバンドだったので、プロとしての自覚が持てずに私生活もめちゃくちゃで周りの目を気にしないで生きていたので、色々と痛い目は見てるんだが、今になってみるとそんな俺でも自分はプロのミュージシャンだったと思う。

一応フジロックとかサマソニ、ロッキン等のフェスには出るバンドで弾いてまして、メジャーデビューもしてますね。YouTube再生数も数百万は超えてた気がします。メジャーは全然よくねえってのは俺の記事読んでくれたことある人は分かると思います。
noteにも俺の事書いてくれてるのとかいくつかはある程度には有名なバンドでした。


これでプロじゃないって言ったら怒られそうなんでさすがにプロとするけど、
プロって何よ?って話ですよ。

プロのスポーツマンと違って、
「あなたは今日からプロの野球選手です」
みたいなのが無いんだよね。


まぁメジャーデビューは一応契約とかあるけど、別にメジャーデビューしてなくてもプロはいるしな。


それと、スポーツと違って必ずしも実力がある奴だけが契約出来るわけではないのも大きな問題だ。(スポーツが100%実力主義かは俺にはわからないが、少なくとも音楽よりは実力を見られるだろう)
音楽は実力がないのにメジャー契約を取れることが多いにあるので、そういった点でも何を持ってしてプロと言っていいかはわからなくなる。


俺が思うプロのバンドの条件って言うのは、

・音楽で生活出来るくらいの経済的基盤が築ける
・最低限の演奏抜力がある
・自分の作りたいものがあり、何かに迎合しない

の三つだ。

一番上のお金のやつは、まぁどうでもいいや。
資本主義である以上さすがに食えてる奴はプロとしておかないとさすがによくわかんないことになるし、まぁ最低条件かなと。

問題は下の二つだ。

最低限の演奏力がある、とあるがこれはみんなが思ってるよりかなりレベルが高いと思う。
アマチュアバンドにもギターめっちゃ上手い奴とかいるじゃん?いわゆる楽譜通りに完璧に弾けたとしてもバンドとしての演奏となったらそんな能力は必要ない。楽譜通りに弾く場合はみんなが楽譜通りに弾かなければ意味はない。

あ、ここでの話は全てバンドをやる上での話だからね。
スタジオミュージシャンとは方向性が全然違うので、それとはわけてるからそこんとこよろしく。

バンドって不思議なもんで、一人で弾かしても上手くないのに、バンドで弾いたらなんだかいい感じの奴とか結構いるんだよ。
俺が言うバンドでの演奏力ってのは、決してうまい下手の話じゃなくて、なんか言葉にはしずらいがアマチュアとプロのバンドは明らかに演奏力に違いがある。
勿論最低限のうまさは必要だけどな。

あ、あとサウンドね。高い機材を使ってるかどうかが関係してるんじゃなくて、何故その高い機材を使うかが大事。
そもそもアマチュアと言われてるバンドは音作りが壊滅的に酷い。自分の音にこだわりがない(本人的にはあるのかも知れないが)。
まぁこれはセンスの問題なのかも知れない。
別に値が張る機材である必要なんてないんだけどね。安い機材でもいい音は全然鳴るからな。
ちなみに最近の俺のメインギターはフェンダージャパンのjvシリアルのストラトです。
高校生のとき2万で買った奴ね。

いわゆるロキノン系バンドはこれが多い。サウンドのセンスがとてもない。
尊敬してるミュージシャンがBeatlesやbandとかほざく奴いるが、サウンド聴いたら一瞬でBeatlesファンじゃない事がバレバレだ。
別にジャンルが違くても、そういうのって分かるもんなんだよな、不思議と。

サウンドも立派な演奏力だと思ってますよ、俺は。俺の好みではなく(決して好みでない!!!!)、プロはプロなりのサウンドがないとプロとは呼べません。勿論、アマチュアでも素晴らしいサウンドを作る人がいますよ!たくさん!

感覚的なことを言葉で伝えようとしてる事がもう申し訳ないんだが、なかなか言語化が難しい。すまんな。

そして、最後の「作りたいものがあり、迎合しない」って奴は完全に音作りの話と同じだわ。
結局すごいバンドになる奴らは、流行りなんて気にしたりするような奴だとなれないね。
金を稼ぐことには成功するかもしれないが、そういうことをボーダーにするようなもんじゃないからな、音楽ってな。

俺は、売れてなくても自分の音楽やサウンド追求してる奴はプロフェッショナルだと思うけどんだ。話が違うと思うかもしれないが、そういう奴こそプロって感じなんだよな。
友達でも売れてないけど、音楽だけのことみたらその辺のバンドより全然素晴らしいことやってるやつとかいるから本当難しいのよな。


メジャーデビューを目指してるキッズが読んだらガッカリするような内容だが、売れていてもプロのバンドと呼ぶに値しない奴はたくさんいることだけは事実だ。


そういうバンドになりたい人は俺からすると一生プロのバンドマンとは言えないだろうな。俺の意見超どうでもいいだろうけど。

ダブルワークでやってるけど、明らかにプロフェッショナルな人とか全然いるから本当俺でもよくわからんけどな。


この文章読んで思ったが、とどのつまり俺は自分が好きじゃないバンドは一生認めたくなく、俺の考え以外認めない若き老害だ。
いやーでも好きなものにたいしたら人間ってそうなっちゃうよね。苦笑

あくまで俺の本質的な部分ではそう思うってだけで、俺が理解出来ないロキノン系のバンド(ロキノン系の全部のバンドのことじゃないからな!)も客呼べて食えてんなら、さすがにプロだとは頭では思ってるけどな。


まぁ点数付けなんて出来ない音楽だから、プロとかアマチュアとかどうでもいいことなんだよね、本当は。
ただメジャーデビューしてるからってプロじゃないからな。
それを目標とか言ってるキッズたちはそんなの何の意味もないよ。
今の時代はインディーズがめちゃくちゃやりやすいのになぜメジャー目指すのか。
不思議だ。



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