見出し画像

願わくはこれを語りて平地人を戦慄せしめよ



やっぽう。


先月の半ば、親父と二人で新潟山形宮城を旅行した。

俺は日本人の中でも有数の東北フリーク(自称)なので、先週の木曜から山形と岩手に行ってきた。


山形への愛は、前にもnoteで記したことがあるが、俺の山形愛はそんなものでは足りるわけもなく、懲りずにまた山形の地へ降り立ってしまった。


最初に山形へ行ったときから8年くらい経つが、あんなに素敵な場所はそうそうない。

数えているわけではないが、おそらく15回目くらいの山形だと思う。


俺は元々バンドマンだったので、全国津々浦々でライブをさせてもらったので、全都道府県行ったことがあるのだが、山形が一番好きだ。


少し前までは、沖縄を除外すると山形が好きと言っていたが、気付いてしまった。
山形のがいいわ。山形最高。冬はキツイけど。


山形ならナビ見ないでもだいたい行けるくらいになったんじゃないかな?って感じになるくらいには山形を爆走した。


山形に行くたびに、こんな所で少年期を過ごしたかったと心から思う。

俺は東京生まれだし、そういう所も関係しているのかもしれないが、山形の自然はまじでいいわ。


えっとね、最近山形行って確信したことがあるんだけど、山形は人口が70人くらいしかいないから、まじで人がいない。
下手したら65人くらいになってるかもしれない。

そう思うくらい平日の昼間なんて人がいやしない。


俺は暇人なので、平日に旅行をしているっていうのもあるかもしれないが、山形の新庄とか庄内辺りはまじで人をみない。
見たとしても、腰が曲がったおばあちゃんだけで、まじで若者なんて一人も見ない。


信号待ちをしたら、周囲の車を運転してるのは全員老人だしね。


このままだと、なくなっちゃうんじゃないか!?と勝手な心配をしているので、俺は大好きな山形に少しでも貢献したいから、金に糸目をつけずに遊ぶことにした。


と言っても、元々金のかかる遊びはしないし、俺が使う金なんてたかが知れてるわな。


でも今回初めてアクティビティ(?)に金を使った。
パラグライダーと川下りをした。

両方めっちゃ楽しかったんだけど、俺の結論は山形は金を使わないで楽しい。


結局山形は自然しかないから、金なんて使わなくても満足してしまう。
ディスでもなんでもない。俺が山形を好きな理由は、あの偉大で美しい自然にほかならないからな。
ご飯も美味しいし、一歩引いた優しい人々も大好きだが、そんなところは別の場所にも存在するが、山形の自然は特別に感じる。


山形の後に岩手に行ったんだが、岩手も大好き、最高。Forever!!!とか思うけど、山形のあの空気感はないんだよな。
奥羽山脈を越えて岩手に行くと、何で言えばいいのか難しいけど、少し明るいんだよな。
太平洋側という土地柄なのかはわからないが、俺が山形に感じるいい意味での閉塞感というか、排他的というか、、、言語化するのは難しいけどなんかわかる人いないか?そう言ったものを感じない。
景色的なもの関係してんのかもね。
遠野は最高だった。また夏に行こうと思う。


山形は山に囲まれ、平野部に人が住んでるんだろうけど、あんなとこ人が住む所じゃないな〜と思う。
というのは、盆地のせいで冬は豪雪地帯になり、夏はクソ暑い。
山形の人の少なさは、やっぱり土地柄的なこともあるんじゃないかと勝手に推測している。


読む人によっては山形ディスってんじゃねえ!ってなるかも知れないけど、そこは本当に勘違いしないでいただきたい。
山形に住んでるのは色んな理由があるとは思うが、山形から出たくても出れない人よりは間違いなく俺のが山形愛ある自信あるね。
俺は住みたい。


聞いたことねえもんな、好きな都道府県に山形を挙げる人なんて。
俺も行くまで何のイメージもなかった。何なら夏は涼しそうとまで勘違いをしていたし、そう思ってる人も多いと思う。

山形という場所が、形を変えずに末永く続いて欲しいと思っているからこの記事を見た人は是非山形に行ってもらいたい。
山形が人気になって観光客だらけになる未来は全く見えないから、どんどん行って欲しい。

自然が好きな人は絶対に気にいるよ。
あんなに綺麗なところはそんなないんじゃないか?
海外は8カ国くらいしか行ったことないが、国内は全部行った俺がいうんだから間違いない。


空気も緑も音も全部がゴールデンだね。
実際曇りが多いからゴールデンではないんだけど、山形で過ごす時間はまじでゴールデン。


山形山形言ってるけど、俺は東北がまじで好きだ。
東北って田舎の代名詞みたいな感じじゃない?日本だとね。

田舎っぺの話し方を真似すると東北訛りをする人が多いし、上京すると出身者はそれを隠そうと標準語にするしね。
まぁそういうところも東北ってかんじで俺としては凄い好きなんだけどさ。
でも、普通に東北の言葉可愛くねえか?
というか可愛かろうが、可愛くなかろうが、カッコ良かろうが、カッコ悪かろうが、自分の郷の言葉捨てんなよ、とは思うね。

東京で会う東北出身者で、地元の言葉喋る人は俺は一人しかあったことない。
峯田はエセ山形弁だしな笑
それが一番ダサいのは置いといて、都会というものに劣等感を感じてる人が多い。イメージね。


そんな都会なんてクソほどどうでもいいよな?
一度都会になってしまったら、昔からの景色はもう戻らないんだぞ?分かってんのかね。

山間部にはソーラーパネルが敷き詰められてる所がチラホラあるんだけど、あの電気は東北で消費してんのかね?
あんなに人いねえのにな笑
他県に供給するためなら一刻も早くやめるべき。


俺が旅行をしているときに好きなことは、昔に思いを馳せることだ。
というと、なんだかカッコよく聞こえるが、別に大した意味でもない。

かみのやま温泉の共同浴場が好きで、山形に行くとほぼ必ず行くのだが、行く理由としてはお湯が気持ちいいのはもちろんのこと、開湯400年というところだ。

目まぐるしく変化する世界で、指針を失いがちになるが、400年前の人も俺と同じようにこの湯に浸かって気持ちいな〜と思っていたと思うと安心感と興奮を覚える。


自然をみてもそう。
昔の人もこの美しい景色をみて俺と同じようなことを感じるのかな?とか思うとなんとも言えない気持ちになる。

わかる人いるかな?


山形はそのように思えるスポットが非常に多い。


俺は都会生まれ都会育ちだが、本当に人混みも嫌いだし、進歩によって自然がなくなるようであれば都会なんて一度なくなってしまえとすら思う。


東京がいいなんていうのは本当に幻想。
人々は冷たく、一人で生きていると勘違いしてる奴らばっかで嫌気がさすよ。

それに比べて山形は、山は深く、自然はどこまでも厳しいが、なんだかこの自然と生きていきたいような気持ちになる。
毎日だって見飽きないね。

実際俺は2ヶ月ほど山形に滞在したことがあるが、毎日自然に見惚れていたね。
空の広さと刺激的な青さに俺は涙すら堪えたね。

本当に綺麗な場所だよ。いつまでも形を変えずに、優しい人々と厳しくも美しい自然が共存する場所であって欲しい。



タイトルにある言葉は、遠野物語の作者の柳田國男の言葉だ。


願わくばこれを語りて平地人を戦慄せしめよ


秀逸だと思う。

これは今の時代にもまったく同じことが言えると思う。

地方在住者で都会に憧れてる人や、郷を捨て都会に出てきた人たちは目を覚まして欲しい。
色んなお店があるとか言っても、ほぼ行かねえよ。なんなら新宿渋谷なんて行きたくねえからな。物好きだけだろ。何が嬉しくてあんな人いるのかわかんねえな。

仕事がないとかいろんな理由はあると思うが、お前らが出てくるからどんどん仕事が無くなるんだよ。(勝手なこと言ってごめんな)


日本にもこんなに綺麗な所があるんだな、と東北は俺に教えてくれた。
本当にラブ。素敵な場所は沢山あるし好きな場所も沢山あるが、土地に恋をしたのは初めてだと思う。
いつまでも続いて欲しいし、出来る限りのことはしたい。


またすぐ行くと思う。雄大な自然が俺を立ちバックでガン突きしてくるからイカないように鍛えなくては。



進歩主義とはいかがなものかと本当に思う。
お金とは豊かさを構成する一つの指標であって、豊かさ=お金じゃない。
本当にそういう世の中になってほしいと切実に思う。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?