おい、西日本人!カールの独占を禁止せよ!馬鹿タレ!!!


カールと言えば?


カールと言えばチーズ味だね。
まぁでも好きなのはカレー味とうすあじです。


俺のカールの思い出といえば、小学生の頃のあのふたつの記憶だ。


一つは、小4?くらいのときの社会科見学で明治の工場に社会科見学に行った。
工場内は、カールのチーズ味を濃縮したような臭いが充満していて少しばかり気分が悪くなった。
最終的には、明治製品の詰め合わせを貰ってご満悦だった。そこに入っていた当時新製品のスティックカールのチーズ味はすこぶる微妙だった。


もう一つの思い出は、少年野球の年末の納会の時だ。
少年野球チームの納会は、学校近くの公民館で行われるんだが、お菓子とジュースが置いてあり、保護者と野球チームのメンバーがただただ話したりするという物だった。

向かいに座ったいた、エースで四番の矢部ちゃんが言った。

「カールって麻薬だよな、小野ちゃん」

ここで言うカールはチーズ味ね。ここは関東だから。

矢部ちゃん曰く、麻薬というものがあり、その麻薬とやらは一度やると止まらなくなるのだそうだ。


矢部ちゃんは、みんなで食べるカールをほとんど1人で平らげた。


こいつ何言ってんだとは思ったが、みんなのカールを1人で食べたことにドン引きしていた。
まぁ俺はカールチーズ味あんまり好きじゃないからいいけどね。


というのが、俺のカール最大の思い出だ。


先日福岡に行って、なんの気無しにスーパーに入ったら。
俺の身体中の穴という穴から危険な香りを漂わせるナニかを発せざるを得ない事態が起きた。




カールがある!!!カールだ!!!!カールカール!
わーい、わーい!カールだ、カール!!


と心で叫んだつもりが、本当に叫んだ。
本当に叫んでたか?どうだったんだろう。


何はともあれ俺の眼前にはカールがある。
忘れていた西日本にはカールがある!!!


ちょいちょい行ってるんだが、今回ほどカールが響いたときはない。


しかし、俺のテンションの最高潮は間違いなく発見したときであり、カールのうすあじを手に取ったときには、既にこれのテンションは並。カールのうすあじ好きだけど、別に特別好きなわけでもないから一袋買って公園で食べた。


普通にうめー!!!食えてよかった!なんて思った。


そして、福岡から帰ってきてから一週間ばかし経ったんだが、様子がおかしい。
身体はガタガタガタガタ震えて、瞳孔は開き、額は脂汗でピッタリと濡れ、口の渇きが止まらなくなった。


なんだこれは?身体がおかしい。


カーテンを閉め布団にくるまり、勘繰っていると、ふとあの言葉を思い出した。



矢部ちゃん「カールって麻薬だよな」

めっちゃエコーがかかって、麻薬だよなという言葉が3回くらいディレイして聞こえていたと思う。


そうだ、これは完全にカール不足の禁断症状だ。


麻薬は人間関係を壊すという。
麻薬欲しさに人の金に手を出したりするというが、俺にもわかった。


兄の麻薬に手を出そうとしている。(俺は今兄の家にいる)


手に取ると先ほどの症状がぴたりと止んだ。


矢部ちゃん、お前も苦しかったんだな。

確かにカールは麻薬です。
関西以東でカールの販売を中止したのは愚行だと思っていたが、とんでもなかった。間違いなく英断である。


関西人、そしてさらに西の民よ。
カールにはくれぐれも気をつけろ。パーフェクトな旨みに隠されてとんでもない人間を生み出すぞ。





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