こっちがびっくりドンキーだよ




うす。

久しぶりにびっくりドンキー行ってたまげたよ。




という話をする前に、俺はびっくりドンキーが好きじゃない。

みんな大好きなびっくりドンキーだが、俺は好かん。

別にまずいとは思わないが、美味いとも思わない。
美味くも不味くもない店だが、俺は好きか嫌いの二択を迫られたら自慢の鳩胸を突き出して、嫌いと答えるだろう。


飲食店ってさ、何しに行く所だ?



飯食う所だろ?
お洒落なカフェとかほざいてる一部のブスを除いて、ほとんどの人は飲食店に行く理由として、
お腹が空いたから
ご飯がおいしいから
この二つがあげられると俺は思ってる。
当然メインは食べ物であって欲しいし、そういうお店以外行きたくない。
俺は汚くても美味くて安ければいいという考えなので、飯以外で楽しませてくるなんて言語道断なわけだ。


その点、びっくりドンキーはかなり落第である。
なぜならびっくりドンキーのピークは一番最初に訪れるからだ。
というのも、あのメニュー表?っていうのか?あれが最高だろ。

子供の時初めてあのメニュー見た時は震えたね。


おいおい、待ってくれ。ディズニーランド行かなくてもカントリーベアを味わえるじゃん!!!


って本気で子供の頃は思った。
まじでなんでかすげえ嬉しかった。


メニュー表が来た段階ってことは、これをスプラッシュマウンテンに例えたらまだ並び始めたばっかだ。
そこからメニューが来るまで待つ。
それがスプラッシュマウンテンで言うところの待ち時間。
メニューが来て食べ始めるのが、スプラッシュマウンテンで言うところの搭乗だろ?
搭乗してからが本番なのに、びっくりドンキーの場合は並び始めが一番テンション上がってんだよ。なぜなら大してうまくないから。
別にメニュー表があんなワクワクしなかったら、びっくりドンキーの評価は普通だったはずだ。


あのメニュー表は期待値を爆上げさせて、あとで落としてくるスプラッシュマウンテンの技法を使ってるんだけど、俺は騙せないだろ!!!普通に。


俺はそれからびっくりドンキーはメニューを見に行くところだと思っていたので、20年近く行ってなかった。
なぜならメニューだけみてもあがらない年齢になったからな。

まぁでも大人になってもディズニーランドが楽しいように、たまにはびっくりドンキーのメニューでも見に行こうと思って行ってきた。


お店着いて、びっくりしたと同時にドン引き。
びっくりドン引キーだよ、本当。


席に通され席に着くと、ねえんだよ。
メニューが。
どこを探してもない。テーブルの端のあのメニュー立てもなければ、机をひっぺがしてもない。
ビビったね。

お前、アメリカまでドジャース戦観に行ったのに大谷出てなかったら、怒るだろ?
相撲見に行ったのに、全員痩せてたら怒るだろ?
イタリア行って蕎麦屋しかなかったら怒るだろ?
天才バカボンだと思ってた人が、実はバカボンのパパだと分かったときはブチギレたろ?


な? 


というわけで、俺はメニュー表のないびっくりドンキーになんてまったく興味がないわけだから、席を立って
「お前、馬鹿!メニュー表のねえびっくりドンキーなんて、太田光のいない爆笑問題みたいなもんだろ!!!」

と大声で言ったつもりになって店を出た。
取り乱してたから、言ってたかもしれんな。
4:6で言ってるかも。


店を出て、俺は飯食わずに帰宅したもんな。
ショックでね。

ちょっとびっくりドンキーの関係者いたらまじで上に取り合ってくれよ。
全国の子どもたちはな、ハンバーグ食べたくてびっくりドンキー行ってると思ってるだろ?
勘違いするなよ。
メニュー表見たくて行ってんだよ。
頼むからもう一度復活させるか、レジ横で売ってくれ。





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