2024/08/01

仕事終わりに本屋へ。特に買うものも決めずにふらっと立ち寄る。デルモア・シュワルツ『夢のなかで責任がはじまる』、阿波野巧也『ビギナーズラック』、pha『パーティーが終わって、中年が始まる』の3冊を購入した。一貫性がないが、どこか現実からのけぞるように身体をそらし、なにかをみようともがく姿が共通しているように思う。

私はきっとこのままでいることもできた。なにも変えなくてもよかった。でも、なにも変えなかったとしたら、なにも変わらないままだとも思った。私はこの関係を、単に居合わせるだけの関係にしたくなかった。心地好さはそれでもいい。ただ、そこに多少なりとも意志が介在することが重要だと思った。私のほうではすでに偶然のなかで育まれた意志が芽生え始めていて、それを棚上げしておくことはできなかった。それは誠実さの問題ではない。欲望の問題だ。久しぶりに欲望に直面している。おそらくこれまでは無意識のうちに避けたり、抑圧したりしてきた。もちろん、現実において欲望がそのまま実現される可能性は低い。どこかで調整が入る。調整の入らない剥き出しの欲望ではだれかを傷つけてしまうかもしれない。そうならないためにも、欲望に落としどころを見つけてあげるべきだ。いつでも相手と疎遠になる覚悟はできている。

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