Salesforce上の個人についてのあらゆる活動を把握しやすくする方法

先日書いたこちらの続きです
SalesforceのEventオブジェクトを使いやすくする実装の話

こんなことに困っていませんか?

Aさんに関する、過去のすべての活動を把握したいと思っているのだが、メモがいろいろな場所に散らばっていて把握できない。

B社に関する最近の動きを知りたいが、取引先ページに全てのメモが集約されていないので把握が難しい。

そんな事を解決しましょうというお話。

Salesforceはどうなっているのか。データ構造について

Salesforce上には様々なレコードが存在します。デフォルト設定だと代表的なものはこんな形ですね。

リバネスプレゼンフォーマット2020_-_Google_スライド

それぞれのオブジェクトには、Eventオブジェクトを使って、メモや議事録といったものを、時間指定で書くことが出来ます。こちらも標準のウィジェットでこんな風に表示することが可能です。

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最初の図に示しましたが、取引先責任者(Contact)は必ず取引先(Account)にぶら下がる関係性になっています。コンタクトのページにEventでなにかを書くと、EventのwhoidにコンタクトのIDが入り、whatidに取引先のIDが入るので、コンタクトページでも見れるし、取引先ページでも見ることが出来ます。商談も取引先にぶら下がっているので商談に書いたものは取引先ページでも確認ができるようになっています。便利ですね。

すべての行動を関連するレコードで見えるようにしたい

リバネスの代表的なオブジェクト構成はこんな形になっています。

リバネスプレゼンフォーマット2020_-_Google_スライド

弊社リバネスでは、リバネスIDというオブジェクトに、個人レコードがまとまっており、リードとコンタクトが存在していればそれぞれがリンクするようになっています。リバネスIDは https://id.lne.st という会員サイトのユーザーと同期しており、サイト内でイベントに参加したり、研究費の申請書を書いたり、事業アイデアの申請を行ったりします。

Salesforce上では、一人の個人が様々なサービスを利用することでレコードが増えていくのですが、そこに対してEventオブジェクトを使って議事録を取ったり、営業報告を書いたりするのですが、Salesforceのデフォルトのままだと、そのレコード上でしか議事録が見えないということが不便でした。

実現したいのは、研究費の申請書にコメントを書いたら、以下の全てのページで活動情報を参照したいのです。

・リバネスIDのページ
・リードがあればリードのページ
・取引先責任者があればそのページ
・取引先があればそのページ

これができるようになると、Salesforce上で利用する、主要なオブジェクトを見に行った時に、過去の活動がどうなっていたのかがパット見で目に入ります。それはそれは便利になるのです。

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デザインはあれですが、こんな感じになります。関連するレコードの全てに書かれたメモがここに表示されています。

デフォルトの機能のままでは、Eventオブジェクトのwhatidとwhoidしか紐付けられません。このリバネスIDレコード上では、一つだけしかメモを書いていないので、ウィジェットで表示するとこの一つしか表示されません。

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これだとちょっと不便です。

これが実現することで何が起きるのか

最初に書いたとおり、各レコードのページ上で、全ての関連する動きを把握できるようになります。これは弊社スタッフのかねてからの要望だったのですが、やっと実現の目処が経ちました。

例えば、Aさんのページを見た時に、過去の営業報告だったり、面談記録だったり色々な活動結果が全て見えていてほしい。そんなニーズに応えています。

やっていることは、最初にリンクした記事に書いた先においてあるものと、表示用のLightning Componentのみです。ぜひチャレンジしてみてください。

noteにはこれまでの経験を綴っていこうかと思います。サポートによって思い出すモチベーションが上がるかもしれない。いや、上がるはずです。