Salesforce活用推進に必要な事を考えたらそれは「雑談」だった

Salesforceを導入してから78ヶ月も経ってしまったことは先日のnoteに書きました。その間に実践してきた事について色々なblogを書いたりしてきました。そんな事をしていると、Salesforceの営業担当経由で、実際の使い方について聞きたいっていうクライアントを紹介させてくれと来たり、弊社リバネスに関連する企業から相談に乗ってくれないかという話がやってきたりします。1時間程度で話をすることが多いのですが、果たしてそれでお互い時間を使ってなにかプラスになったんだろうか?と思うとよくわからなくなったので新しいアプローチをしてみようかなという話。

自由度が高すぎると人は選べなくなってしまう

こちらは2012年に僕が取材した先生の記事なんですけど、人間は元来自由度が高すぎるというのが苦手なんですよ。ここで紹介したような、店頭で商品を選ぶというシチュエーションで言えば、限られた店内に滞在出来る時間の中で選択肢が多くなると情報処理がしきれなくて結果的に選択するという行為に至らなくなってしまう。

似たような事がSalesforceを使っていても起こるんですよね。

意外とちょっとした相談相手がいない

僕自身もそうだったのですが、こうしたい!という形が分かっている人より、なんとなくこんなイメージになれないのかな?くらいのぼやっとしたイメージの人の方が多いのではないでしょうか。導入時にはインプリベンダーを紹介してくれるので手取り足取りやってもらうことももちろん出来るのですが、それだと全然理解には繋がらないんですよね。そして結構お金がかかってしまう。

担当営業に相談するのも一つの手ですが、実際にいじってくれる訳ではないので結局やるのは自分になることのほうが多い。ヘルプに投げれば何某かの返信がもらえるのですが、経験値が無いとヘルプに何を聞けばよいのかすら分からないのです。それを探す時間が膨大にかかってしまう。僕自身はもう時間をかけてしまった立場です。幸運なことに時間がかかっても良いという環境で活動できていれば良いのですが、現実的には早く結果を出してくれないか?というプレッシャーがかかるのではないでしょうか。僕も最初の一年は胃が痛くて会社に行きたくないぞ…という時期がありました.

そんな体験から、ちょっとした相談相手に乗るという事をやり始めたんですね。

入り口でつまづいている組織のSalesforce環境は綺麗

綺麗っていうのは、使い込まれてないという意味なんですけども。デフォルト設定のオブジェクトのみです、みたいなパターンです。

Salesforceは年に何度もupdateがあり、使い込んでいても追いかけるのが大変だったりします。もちろん必ずしも追いかける必要は無いので、枯れた機能を使い込むというアプローチでも全然良いと思うんですけど、それすら行われていないという。

今年に入って数社の人と話をしてて気付いたことがあります。

SalesCloudのデフォルト機能でめちゃくちゃ便利な機能です。

月々の商談を確度別に集計し、事業計画の数字を入れておけば達成率を自動算出してくれます。便利。これに付随して、フェーズ&売上予測分類の設定がされていなかったりします。もったいない。

ちょっとした相談相手になってみたら

そんな訳で、やってみた。リバネス周りでも結構Salesforceを導入する企業が増えてきたこともあり、せっかくお金払ってるのに使いこなせてないという声も増えてきたので相談乗りますよと軽い気持ちで。

何に困ってるのか?どんな事やってみたいのか。現状どこまでやってるのか。不満はなにか。リバネスでやれてることってなに?みたいな話。

僕と相手の間にあるのはSalesforceの世界についての知識量なので、それを徐々に流し込んでいくようなアプローチをしたり、その会社のビジネスに関連する使えそうなネタをslackにポストしてみたり。

デフォルトの機能で出来ないようなことをちょっとコード書いてあげたりとか。ほんとに雑談ベースの相談をslackで受けながら、これはここで設定するんだよとか。

1時間相談に乗ってくれないか?という形で弊社に足を運んでくれた人は数えられないほどいるのですが、実際それでどうなったのかってよくわからないんですよね。弊社環境を見ながらの相談っていうのは、Salesforceの営業の人のプレゼンと同じで自社環境見たら「うっ」ってなるんだと思う。

そういうスポットの相談よりは、継続的にちょっとずつ会話しながら階段を一段一段上がっていく方が、現実的な成果につながるんじゃないのかなという気がしている2020です。

なんでこんな事書いたのか

Sandboxの立ち上げしたら、待てど暮らせど立ち上がらないという罠にハマり何もできなくなってしまったからなんですけどね。

Tableauのライセンスを一つ買ったので今後はTableauネタも増えていきます。

Salesforceって意味あるの?

という人は是非こちらも。


noteにはこれまでの経験を綴っていこうかと思います。サポートによって思い出すモチベーションが上がるかもしれない。いや、上がるはずです。