191211_Salesforce_Pardot_ユーザー会_-_Google_スライド

マーケティングチームが無い会社でも出来るようなPardotの使い方

初めてPardotユーザー会に参加してきました。100人超えの会場がなんと満席というか立ち見がいた…15時からなのにこの人数が集まるって一体何が起きてるんだPardotユーザー会!?というのが最初の印象でした。

諸事情あり30分尺の所を20分で話したので、お聞き苦しい点があったかもしれません。

いつものごとく、資料はこちら

みんな忙しいのだ

基本的に、体制が完璧に揃った会社なんていうのは存在しない。大きな組織であってもさほど変わりはなく、できるだけリソースを割かずに、より大きなゲインが得られればそれに越したことはないと思っている。登壇後に話をしていて盛り上がったのは、コンサルタントにマーケティングの仕組みの構築をお願いすると、必ず大仰なものが出てくる。そんなの継続的に運用できる体制は無いのにという話であった。

結局の所、あらゆるツールを導入する際に必要となるのは、残ったリソースで出来る範囲を最大化していく心意気であり、提案であると思う。いや、僕はそういう会社じゃないので、そんな話をする側の人間でもないのだけど(笑

今回したのは、出来る限り省力化しつつパフォーマンスを出すにはどうしたら良いだろうという話だったので、参考になる人がいたらいいな。

質問はコメント欄にでもいただければ。って書いても誰もしないのが世の常ですが(笑

Einsteinの話

質問にでてたのだけど、Einsteinって一言に言うけど、実は商品が複数あるということが理解されていないっぽい。これはDreamforceでCircle of Successでディスカッションしたときにも出てきたので日本だけの話じゃなさそうだ。

リバネスで使っているのは

Sales Cloud Einstein
Pardot Einstein
Einstein Analytics Plus

の3製品。

個人的には、最初に導入すべきは製品別のEinsteinで、ある程度AIによるパフォーマンスがでるという体験をした後にEinstein Analyticsを導入すべきだと思う。理由はこちらを参照ください。

出来る限り自動化する

これも、質問にあったことなのだけど、Einsteinが出すスコアが現場の肌感に合わないという話があった。回答としては、その肌感が入力されてないという事なのだろうと思う。いったい、どうやってその肌感を得たのだろうか、そこを追求しないと永遠に合うようにはならない。訪問なのか、電話でのコミュニケーションなのか、メールか?他にもタッチポイントは色々考えられると思うけれど、それが入力されていなければEinsteinがスコアに反映してくれる時期はいつまでたってもやって来ない。

ただ、入力は面倒くさいのだ。

なので自動化しましょう。もしくは、出来る限り簡単に入力できるようにしましょう。何でもかんでも詳細に入力することだけが重要ではないということを認識しましょう。ましてや現時点でEinsteinは日本語を理解しません。文章の中から何かを読み取るということをAIでやるというのにはまだ時間がかかるのです。連絡をしてみたならその肌で感じた感触を数値で残すというシンプルな形でも良いと思いますよ。

リバネスの場合は、営業等の予定が入っていると、それが自動的にGoogleカレンダーからEventに同期するようになっています。該当する時間が終わると、Salesforce画面上に営業報告を書きませんか?というリンクが現れ、それをクリックして保存するだけでSlackに報告が流れて共有される仕組みになっています。営業報告も結果として感触が良かったのかどうかを選ぶ欄があり、それをみておけばいけるかどうかが何となく分かる。

SalesCloudEinsteinには活動キャプチャという仕組みがあって、GmailやOutlookのデータを解析して自動的に商談と紐付けてくれる。この商談、クローズ日が近いけど最近動きがありませんよ?そういった場合は落とす確率が高くなっています、みたいな指摘を自動的にやってくれます。これはめちゃくちゃ便利だと思うし、Einstein入門の機能としては完成されていると僕は思う。

終わりに

はじめから銀の弾丸のようなソリューションは無いのですが、鉛を磨き上げて銀の弾丸に変えていくような仕組みがAIなのでしょう。しかし、AIを継続的に調教していくのは骨が折れます。Salesforceのプラットフォーム上で取り回しが効き、あるデータを使って1時間に一度自動的にスコアリングをしてくれるなんてことがデフォルト機能として提供されるというのは、やってみればわかるのですが本当に楽です。出来る限り楽をしないと、AIなんてやってられない、ましてや片手間でやるような人にとっては。

そういうライトな層が使い始める為の土台ができているので、少しずつ活用してハイレベルなソリューションに育てていってくれればよいのかなと思った次第です。もちろん、Einstein Championなのでよいしょしてますが😏

noteにはこれまでの経験を綴っていこうかと思います。サポートによって思い出すモチベーションが上がるかもしれない。いや、上がるはずです。