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vol. 2 仮面

全力で走っても、周りは霧だらけ。
見えない先に何があるのか、気になる。
だから、今日も全力走って....る。


皆さん、ジム・キャリー主演の「マスク」は見た時ありますか?

私はあのマスクを持ってる。

上京したのは、18歳。
親父のトラブルにより、出稼ぎにでた。
なんも知らない街で、一人暮らしを始めた。
街に出ると、田舎者ってはっきりわかるぐらい、田舎者だった、僕。

当時はなんも知らなく、周りは自分色もってる人ばかり、今も覚えてるあの光景。

闇雲に光るネオン街。
蔓延る男女の消失。
目に見えない人々の闇。
眠らない街、眠りたいと訴えてる街。
寂しさを下ろし殺してる空気。

その時、自分の存在を探し始めた。
深く深くまで深海まで、心に潜った。

そこで、高校入学の事を思い出した。
自分は存在は薄い、社交性もない、今で言う陰キャだった。
僕は思った。

「マスクをつけて、違う自分になろう」

これが、題名にある「仮面」だ。

自分のなりたい人物像を真似た。
そしたら、クラスの中では、みんなから頼りにされたり、輪の中人物だったと今は思う。

あの時の自分は、嬉しかった。
こんなにも人から好かれる好意が....。

これはどこに行っても使えると。

私は、いろんな人物像のマスクを所有している。
外に出る時も大切なマスクを絶対に付ける。
付けてないと自分のちっぽけさに不安を感じる。

しかし、今になっても本当の自分は、知らない。
マスクに、乗っ取られてしまった。
付けるだけ、闇に飲まれる。
光は無いし、戻れるかもわからない。

だけど、今生きていくには、「マスク」しかないのだ。

自分の存在、価値、人間味。全て真似事。
自分は存在してない。



「どこかで、マスクを剥がされた時、自分の正体は.....。」


では....



p.s
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