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パリ・オペラ座の日々1993~1994:8月15日 北欧旅行⑤「チボリ公園でスロットマシン」


8月15日(日)

朝はギリギリまでゆっくりしてからホテルを出て、荷物を駅に預ける。すぐにチボリ公園へ直行。午前中は乗り物類があまり稼働しておらず、お年寄りばかりで普通の公園のよう。

午後になってポツポツとアトラクションを楽しむ。小さな観覧車、空飛ぶカーペット、ジェットコースターなど。派手さはまったくないが適度に楽しい。お昼はハンバーガー。その後は木馬に乗ったりするが、そろそろ乗り物券もなくなったので、そこからはギャンブルする。園内しか使えないオモチャ通貨を賭けるだけなんだけど、お年寄りがみんなスロットマシンで熱くなっていて笑える。800円くらいの投資が最終的に2000円くらいまで膨らんだのでそこで止める。このコインで夜ご飯のハンバーガーを買った。チボリは最高に楽しかった。

20時発の列車でパリへ。コンパートメントで一緒になったイタリア人男子二人と英語で話し込んだ。武道に興味があるらしく、真顔で日本に忍者はいるのか?と尋ねられた。

チボリ入場料 50F
乗り物チケット 140F
コインロッカー 20F
カフェ 39F
ピンボール 20F
アイス 10F
ポップコーン 20F
ジュース 14F
昼食 80F
スロットマシン 80F
サムサラ 255F
チョコ 28F
チボリTシャツ 100F
船内カフェ 80F
駅スーパー 100F


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最終日はチボリ公園!

夜の列車の時間まで遊び倒そうと決めていました。実は前日の夜にも少し訪れていて、のんびりとした独特のムードに惹かれていました。

チボリ公園は、世界で三番目に古い歴史を持つ遊園地なんだそうです。創立は1843年!創設当時はどんな様子だったんでしょう。1955年にカリフォルニアにディズニーランドを創設したウォルト・ディズニーは、このチボリ公園に何度も足を運び、コンセプト・設計などの参考にしたということです。


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一般的なジェットコースター、フライング・カーペットなんかもあったのですが、なんといっても園内のゆる~~い空気が印象的でした。

豊島園と後楽園とディズニーランドを足して5(?)で割って、そこからキャラクターを全部取り除いた…みたいな印象です(笑) 中国風の塔があったり、ジャズエイジの頃の米国風の車のアトラクションがあったり。

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難しいことは抜きに一日はしゃいで楽しみました。


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お客さんの年齢層が高いことも印象的でした。そしてそういったおじいちゃん、おばあちゃんたちの表情がとっても明るくて素敵なんです。無邪気な時間を心の底から楽しんでいる様子が、バブル全盛期の日本からやって来た僕たちにとっては少し眩しく感じられました。当時の日本は「24時間働けますか?」の時代ですからね、やはり北欧は成熟した社会だったんだと思います。


アトラクションに満足したら、次はなんちゃってカジノでスロットマシンを。ここでもおばあちゃん達が大騒ぎ(*^▽^*)

夜18時くらいまで延々と遊んで、そのまま駅へ行き夜行列車に乗り込みました。

デンマークへの旅は”大感動!”というシーンこそ少なかったものの、しっとりとして美しい時間だったように思います。何よりも人々のゆったりとした落ち着いた佇まいが印象的でした。

帰りの列車は、ワンランク下のチケットだったので4人部屋でした。二段ベッドで眠ります。イタリア北部からという理科学系大学生男子二人組と一緒になったのですが、彼らがなかなかのナイスガイで話が弾みました。ミュータントタートルズが好きなようで「日本には今も忍者がいるのか?」と真顔で尋ねられて爆笑してしまいました。



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