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パリ・オペラ座の日々1993~1994:7月27日 南仏旅行⑧「トゥールーズ、パリへ帰還」


7月27日(火)

朝食はホテルで。再度カルカッソンヌのシテへ向かう。旧橋を渡った辺りが景色が綺麗で土手でゴロゴロする。抜けるような青空とのんびりした川の流れ、見上げれば城壁…という美しい時間をしばし満喫。それから駅へ。

お昼ご飯は列車の中でマック。車窓にはこんどはひまわり畑が延々と広がる。強烈な空の青さとひまわりの強い色彩。一時間くらいでトゥールーズに到着。93年完成したばかりの自動運転メトロがあったので、それで町の中心部へ向かう。市庁舎前の広場をウロウロしたりするけど、観光疲れもあってベンチでただぼーっとしたり。またマックでお茶したり。トゥールーズはかなり大きな都市で、人々もせかせかと動いていてパリみたい。

結局ほとんど観光せずに、マークス&スペンサーで夕食を買い込んで夜のTGVに乗り込む。一等車はガラガラで座席でのびのびリラックス。ボルドーも通過したけど今回はスルーで。パリのアパートへの帰宅は深夜12時頃。疲れたけど充実の南仏旅行!大成功だったと思う。

ホテル代 314F
マック 30F
ロッカー代 20F
おかし 9F
マック 30F
地下鉄 14F
マークス&スペンサー 65F
カフェ 13F
カフェ 20F
バレッタ 30F


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カルカッソンヌから次に向かったトゥールーズは、フランスで5番目の規模の大都市で、これまでの南仏旅行ののんびりムードとは一転した雰囲気に。

SNCFの駅からメトロで中心部まで移動したものの、疲れ気味なのと都市の忙しい空気に圧倒されて、もう観光しなくてもいいか…という話になってしまいました。当時は西洋彫刻、建築の歴史についての知識が乏しくて、このトゥールーズがサンチャゴ・デ・コンポステーラへと向かう巡礼の重要な中継地であったことなどまったく知りませんでした。


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今の自分なら、何を差し置いてでも絶対に駆け付けるであろうサン・セルナン大聖堂。ロマネスク期のスペインへの巡礼路教会堂としては最大の規模のものです。

1082年頃に起工された聖堂には、ロマネスク最初期のモニュメンタル彫刻とされる作品がたくさん残されています。

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扉口付近に設置されていた獅子座と山羊座の擬人像。


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柱の上部に施されたアダムとイブ。古代ギリシャ・ローマのような立体人物像が否定された中世では、教会建築に付属する装飾の形で彫刻は細々と生き延びました。


なんてWikipediaを見ながら語っていますけど、ここには行ってません!ああ、なんとおバカなオレ。。。知識が無いというのは本当に悲しいことで、町まで行っていたのに、見るべきものをちゃんと見れていない自分が腹立たしいです。


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この立派な市長舎周辺をウロウロして、早くパリに帰ってのんびりしたいな~なんて思ってました。密度の高い旅は、一週間くらいでだんだん疲れてきてしまいますね。

結局夜のTGVまでの時間つぶしのように半日使ってしまいました。パリのアパートへと帰り着いたのは12時近くで、クタクタに疲れていましたが、今回の素晴らしい南仏旅行の高揚感に包まれていました。パリも素晴らしいけど、少し足を延ばした先には凄い体験が待っているんだと改めて気づかされた旅でした。




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