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古楽の世界

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16世紀から18世紀までの音楽に関する話題を、さまざまな切り口でお届け。
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記事一覧

「オルドル」は秘密の合い言葉 ― F・クープラン《クラヴサン曲集》に寄せて

 私事で恐縮だが、わが母校では学校関係者全体を指して「社中」という言葉を使う。茶の湯か邦…

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微積分法と親指奏法 ― クープランとバッハ

 「火事と喧嘩は江戸の華」と言う。だからといって江戸っ子が「火事や喧嘩」のたびに大喜びし…

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バッハゆかりのオルガンたち

「世界最大のジグソーパズル」に収まる大オルガン 聖母教会のケルン・オルガン 中部ドイツ・ザ…

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『新バッハ全集』は演奏譜?

 18世紀ドイツの作曲家J・S・バッハの作品は現在、1000曲余りが伝承されている。そのすべて…

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「バッハの子孫」は生きている!

 「バッハ」を日本語で言うと「小川」。そう考えるとありふれた姓のひとつであることが分かる…

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バッハの《管弦楽組曲》

 「管弦楽組曲」はその名の通り、オーケストラのための舞曲集を指す。バロック期には最初の楽…

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バッハの世俗カンタータ

 バッハはオペラを書かなかった。正確に言うと、バッハはオペラに“逃げられた”のだ。

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17・18世紀のドイツ語圏音楽史

【序】  ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750)の「本棚」を探る研究がある。キルス…

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555の「自由」 ― ドメニコ・スカルラッティの鍵盤ソナタ

 ソナタという語は、カンタータやトッカータといった言葉と並べて検討しなければならない。い…

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バッハの"縮"小品

 バッハの作品の中には、管弦楽作品を鍵盤楽器1台で演奏できるようにしたものがある。他作曲…

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ヘンデルの合奏曲 ― 最良の“片手間”仕事

 中部ドイツの街ハレで生まれ、ロンドンで活躍し、のちにイギリスに帰化したヘンデルをめぐっ…

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17・18世紀音楽の演奏小史

 古い音楽に関心を寄せる人々はどの時代にもいる。1643年、ある演奏会がニュルンベルクで行わ…

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バッハあれこれ

《ゴルトベルク》のお値段は?

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サンスーシ宮殿 ― 音楽のタイムカプセル

 「ポツダムからの知らせによると、去る日曜日、ライプツィヒの有名な楽長バッハ氏が、ポツダム王宮のすぐれた音楽を聴くために、同地に到着した。」(『ベルリン報知』1747年5月11日付)  ヨハン・ゼバスティアン・バッハは1747年5月7日、長男ヴィルヘルム・フリーデマンを伴ってポツダムに赴き、ときのプロイセン王フリードリヒ2世に謁見した。フリードリヒ2世は以前から大の音楽好きとして知られていた。王の周囲にはバッハの次男カール・フィリップ・エマヌエルを始め、クヴァンツ、グラウン兄

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