【Blasphemous】レビュー

【Blasphemous】をプレイする前はスクリーンショットや、トレイラーのあの血を被るシーンから、ダークファンタジー系のメトロイドヴァニアのゲームだと思っていた。

だがいつまでやっても、「ここから先はいけないよ」という場面が出てこない。いくつか進めないポイントが出てきても、違うルートを進めば問題なく先に進めてしまう。そうこうしているうちに、ゲームのエンディングを見ることになった。

ゲーム情報サイトなどの説明によると、ダークソウル風な高難易度ダークファンタジーアクションゲームと書いてある。Steamに関してはタグにメトロイドタグも付いている。しかし、このゲームはメトロイドヴァニアではないと思うし、高難易度かと言われても違和感がある。ダークソウル風な部分は、世界観とゲームプレイがあるが、高難易度ではないし、メトロイドヴァニアだと思ってやると、攻略するのにアイテムを探す必要が無いので違和感を感じる。メトロイドヴァニアがやりたい、ダークソウルのような高難易度ゲームがやりたいと思って買うと後悔すると思うので注意が必要だと思う。

ゲームプレイ

開発者が言っているダークソウルからの影響はすぐわかる。回復はエスト瓶(実際は胆汁)だし、ボス撃破時の演出、パリィ、死んだ時のペナルティの方式など、ダークソウルをやり込んで無い自分でも分かるレベルで影響を受けているなと分かる。しかし、ファストトラベルはセーブポイントではなく、少ない感覚でおいてあるポータルでしないといけないのが不便だった。

難易度はダークソウル風ではないが、2Dアクションとしてやると、ごり押しでプレイするとすぐに死ぬバランスなので道中は緊張感があるし、雑魚を処刑モーションでメッタメタにできるのは、世界観に合っているし、やけに乱暴で見てて飽きない。残念なのはボスに対しての処刑モーションが無いことで、倒した感じがあんまりしない。

個人的に好きなパリィだが、メインの戦闘システムではないらしいのか、使う機会が軽そうな雑魚敵にしかないのが残念だった。重そうな敵はパリィしても反撃が出来ないので、ジャンプで避けてすぐ攻撃した方が良いようになっていた。ボスもほとんどが大型なのでパリィの機会がなく、パリィ好きには悔しいゲームだ。

回避もあるのだが、裏に回れる事もあれば、弾かれて避けれてない事もある。射程範囲から出たり、移動の手癖で使う事が多く、活かせるタイミングがない。

パリィや回避と戦闘のメインにできそうなシステムがあまり目立つ事がなく、剣の強化で出来る溜め攻撃も長くて使いづらいので通常攻撃だけすることになるのが残念だ。ただ、スライディング攻撃やフィニッシュ攻撃など使える強化もあるが、スライディングは地上の雑魚、フィニッシュはボスと完全に使う場面が限られる。

不親切な強化アイテム

回復数を増やす胆汁瓶や、アイテムの装備できる数を増やすロザリオの結び目を、微妙にアクセスの悪いNPCに渡しに行かないといけないのが、ポータルの少なさもあり不便になる。幸い、NPCは少なく、マップに印が自動で付くのでどこにいるか分からないという事にならないのはありがたい。ゲーム自体が高難易度に感じなかったので、ポータルの近くに寄った時などに強化するくらいの頻度でも問題はないと思う。

世界観

どのマップに進んでも背景には酷いことになっている人々がいて、"奇跡"の酷さが見える。磔にされている人を楽にしてやれるのが面白い。

ストーリーはゲームだけだと全く分からないので、Steamの紹介文を読んでからやると分かりやすい。ゲームのNPCは全員"奇跡"の味方なので、状況が読みづらい。

長所

・インパクトのある世界観
・綺麗なピクセルグラフィック
・緊張感ある雑魚戦

短所

・薄いメトロイドヴァニア要素
・手ごたえのないボス戦
・難解なストーリー

IGN評価で7点

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