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銀翼のハヤブサ2:メッキ塗料をクリアーコート

メッキ調塗料の輝きを残したままクリアーを吹き、デカールを貼って仕上げたい

この隼も「銀色に塗る」という最初の目的は果たした。じゃあ次は「銀に塗った飛行機模型をうっとり眺めて悦に入る」という欲望を叶えたくなった。そのためにはデカール貼ったりアンチグレアを塗り分けなくちゃいけないわけで、どうしたって銀ピカの機体を指でベタベタと触る必要がある。

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これは自分がF1モデリングで調子づいていた頃の画像。タメオのMP4-26をスーパーミラーIIで塗装、デカールを貼る前にウレタンクリアーでコートし、貼った後にもう1度コーティングして仕上げた。マークソフターというアルコール系の軟化剤を使う必要があり、デカール前のクリアーコートは必須だった。

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今回は性能一新で使いやすくなったと評判の水性ホビーカラー『プレミアムクリアー』を試してみる。希釈の加減がけっこう難しく、スポイトで塗料10滴に対して水8滴だと、塗膜が弾かれて思うように吹けなかった。薄める水は少なめに、3滴か4滴ぐらいの割合が適当かと思う。

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この種の銀スプーンをいくら量産したところで、大事なコツは掴めそうにない。「やっぱり本番のヒリヒリした緊張感がないとさあ...」ということで、尾翼に試し吹きしてみた。こんなときファインモールド独特のパーツ割りをとてもありがたく思う。

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どうだろう?まあまあOKじゃないか。クリアーを吹く前と比べると、輝き具合は2割減といったところか。まあ2割なら上出来だよなぁと思い、胴体と翼にもクリアーを吹いた。肝心の動画を用意できなくてゴメンナサイだが、砂吹きのようにザラつかせるでもなく、本吹きのように表面をべたっと濡らすでもなく、ちょうどその中間ぐらいの感じを狙って吹いている。

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さほど厚吹きはしていないので、半日ぐらいでカウリングを接着した。エンジンの塗装は下地を黒で立ち上げ、凸部を狙ってクレオスのシルバーを軽く吹き付け。マスキングゾルで網目のモールド以外を隠し、クリアーオレンジで金色っぽくコートした。

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マスクを剥がしてからシリンダーのフィンにシルバーをドライブラシ、最後にウェザリングカラーの黒でスミ入れして仕上げている。

※エンジンの裏側に仕込むポリキャップとプロペラ軸の嵌合がキツイので、キャップに切れ目を入れて調節すると良い...とモデルグラフィックス誌に注釈あり。

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指示に従ってデザインナイフで切り込みを入れてみたが、それでもなおキツかったので、キャップに蓋をするパーツ(B19)の固定は接着剤を多めに付け、プロペラを押し込む時に外れないように配慮した。

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胴体にカウリングを取り付ける際も、接着剤を塗る面積が少ないので注意が必要だ。タミヤの流し込みタイプを愛用しているが、蓋に付いているハケは外し、その時々の接着剤の分量に見合った筆で塗るようにしている。

※ じつは蓋からハケを外すメリットはもう一つあって、同じ緑色のマークソフターと間違えて手に取っても、ハケ無しゆえに「あ、危ねぇ!」とミスに気づくことができるのだ。

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さて、懸案だったクリアーコートはなんとかうまくいった。次は日の丸のデカールを貼りたい。MYKのアシタノデカールにも心惹かれたが、今回は運良くフジミの隼用デカールと増槽パーツがヤフオク経由で手に入った。ありがたいありがたい!

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プリントはカルトグラフ製だったが、白帯はなんだか透けそうだし、左右に分かれていて合わせるのも難しそうだったので、アンチグレアに先んじてマスキングし、GSIクレオスのつや消し白を吹いた。左右対称かどうか?の目安は、パネルラインやリベットとの位置関係がとても参考になる。

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黒いアンチグレアはじつは黒でなくジャーマングレー。スケールが小さい模型の場合、少し明るい色を使ったほうが周囲の色と馴染んでバランスが取れる。赤い稲妻デカールはフィルムが薄く、水に浸すとすぐに丸まってしまうから、台紙を利用してすくい上げ、そのまま貼りたい箇所にスライド移動させてから馴染ませた。

そのまま勢いにまかせて日の丸を翼に貼ろうとしたけど、動翼部分の塗り分けを忘れていたことに気がついたので、その顛末は次の最終回に書くことにします。

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