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【部活と留学を経験して思うこと】

みなさんこんにちは.GCSの吉本です.

学部3年生の7月から約2年の間GCSとして活動してきましたが,8月でGCSを卒業させていただくことになりました.8月中旬よりダブルディグリーの制度を使って,スウェーデン王立工科大学(KTH)に留学をしています.

今回はGCS noteの最後の記事ということで,「部活と留学を経験した学部時代」というテーマで書きたいと思います.

部活も留学もどっちも経験した自分だからこそ伝えられることをまとめてみました.ぜひ読んでくれると嬉しいです.


学友会柔道部

自分は学部1年生の4月から学部4年の7月まで,学友会の柔道部に所属していました.自分は小学校から柔道を始めていて,高校は寮生活で柔道の練習に明け暮れていました.そこが留学を志した原点なのですが,高校で世界で活躍する選手たちを見て,絶対世界で活躍するという気持ちが芽生えてきました.大学で,柔道部の練習に参加した時は,週に6日の練習がありました.It’s so intense…

高校時代から留学は絶対すると決めていたので,忙しい練習やトレーニングの合間を縫って,交換留学の準備をしていました.留学をすることは,その時の最上級生の自分と同じ学科の先輩に伝えて,留学中のことなど諸々を相談していました.


簡単に自分と柔道のことについて話したいと思います.僕は,小3からずっと柔道をしていてこともあり,留学で柔道から離れたい気持ちが少しありました.大学に入ったらいろんなことを経験して,”柔道だけ”をし続けるのは絶対嫌だなとも思っていました.それに,留学の1週間前に練習中に膝に大怪我をしてしまい,留学中は部活に対して少しネガティブな気持ちを持っていました.今思うと,柔道から離れたい欲が大きかった気がします.


ただ,そんな僕ですが,留学から帰ってきてからは,次第に自分には見えてなかった柔道や部活の良さが見えてきました.柔道部では,学生主体で練習メニューを考える文化があったり,チームメイトの頑張りを喜び合える環境,部活のメンバーに無償の応援(愛?)をくれる卒業生の方たちの存在.部活に徐々に馴染んて行く間に,自分がいいなって思えるものを感じるようになりました.これは,留学を通して,自分にとって大切な人や価値観に気づけたというところも大きいと思います.



それに,アメリカで柔道のパフォーマンスをしたり,日本で,留学生に柔道体験を企画したりする経験をしました.その結果,柔道を通じていろんな人とコミュニケーションが取れるようになりました.ただ強くなるためにしていた柔道から距離を少しとったことで,今まで感じたことのなかった柔道の良さが見えてきました.


帰国後に企画した柔道体験企画


そんなこんなで,少し敬遠していた柔道も部活も,自分の好きなものになっていました.



部活と長期留学どっちを取るか

部活と留学のどちらを優先するか,そんなことを悩んでいる人は決して多くないと思います.ただ,長期で留学に行く決断は,日本にいたらできること,例えば,部活の大会に出ることや,同期と一緒に過ごすこと.との引き換えになることは避けられません.部活でなくても,課外活動にも当てはまると思います.


柔道部を最後までやり切って思うのは,留学に行きたいという思いも,日本で部活や課外活動に打ち込みたいという思いも,きっとどちらも正しくて,大切な気持ちだということです.チームメイトや卒業した先輩方などいろんな人に応援されながら柔道ができたことは,すごくかけがえのない経験でした.もし何らかの形で留学ができなかったとしても,やり切った4年間にすることができると強く思います.

留学と部活のことについて書きましたが,ここで言いたいことは,『やりたいことや心がときめくことに打ち込めることは,とても価値のあること』だということです.だから,留学と部活や他のことを天秤にかけることがあって,留学ではない選択をしても,後悔する必要はないと思います.


もし悩んだ結果,決断して,「あっち選んだほうが..」と思うことがあったとしても,選んだものに覚悟を持って全力で取り組んでほしいです.それがきっと,学びになったり,大切な仲間に出会えたりすることにつながると思います.





けど,もしそんな葛藤に揺れる中で,一旦は留学はいいかなと思ってしまっても,すぐに諦めないでほしいと僕は思います.


僕には,自分と同じように交換留学をした後に,部活に打ち込みたいという理由で部活に復帰した友達.最後まで部活をやり切った後に,卒業間近の短期留学に挑戦した友達がいます.それに,自分の同学年の学生には,自分の好きなことを追求するため武道留学をした学生もいます.

いろんな形で留学や部活,課外活動など自分が心からやりたいことを実現している友達を見てきました.そんな友達が興奮した様子で話を聞かせてくれる姿は,何より幸せそうで,すごく素敵な時間を過ごしたんだなと思うし,見てるこっちまで嬉しくなります.


だから,もし留学をしてみたいという気持ちがあるなら,そのチャンスは東北大学にたくさんあるということを忘れないでいてほしいです.そのチャンスを活かして,留学をしたい思いを実現してきた人は東北大にはたくさんいます.


東北大学には,春と夏の短期留学プログラムや交換留学.研究を目的としたCOLABSプログラムなど,学部でも大学院でも留学するチャンスはあります.留学とか海外に興味があるけど,誰に相談したらわからない時は,グローバルラーニングセンターの教員や交換留学を経験したGCSメンバーに話を聞くといいです.真摯に相談に乗ってくれます.



最後にまとめます.僕は学部時代に部活と交換留学を経験しました.交換留学を通して,自分の好きなことへの気づきや,大事にしたい価値観,大切な友達に出会うことができました.柔道部での日々を通して,多くの人に,応援されながら目標に向かって必死で柔道に打ち込める幸せを感じることができました.だから,自分にとってこの両方はすごく大切な経験です.だから,もしどちらか一つを選べと迫られたら苦しいです.でも,どちらかを選んだとしても,最高の経験にすることができると思います.


だから,万が一もしこんな決断を迫られたとしても,『自分の選んだものに覚悟を持って全力で取り組んでほしい』というのが,僕からのエールになります.留学か部活かどちらかを選ぶ必要なんてなくて,自分みたいに休部してどちらもやるという選択もできるので,選んだことをやり切ることが大事なんだと思います.



お金の話

最後に,お金の話です.留学と部活ということで,書きましたが,自分のやりたいことを実現するにはどうしてもお金の問題が大概ついてきます.特に留学は短期でも,長期でも桁の大きいお金がかかってきます.


お金の心配は,どうしても心理的なストレスになります.経済的な心配があれば,留学したとしても,お金の心配で留学に身が入らないこともあると思います.自分は,初めての留学も今回の留学も,奨学金を受給することができ,経済的な負担や心配を軽減した中で留学生活を送ることができています.でも,もしなかったらと思うと,両親に負担をかけているという罪悪感が勝って,どこか落ち着かない気持ちで留学生活をしていると思います.最近は円安なので,なおさらです.


ただ,いまでは返す必要のない給付型の海外留学奨学金が数多くあります.中には選考があって競争的なものもあります.でも,その奨学金を得られるかやもらえる額は,自分の努力次第で変わります.そして,その努力次第で,留学中の選択肢が広がったり,少しリラックスして留学ができるかが決まってくると思います.もちろん全部の努力が報われるはずもありません.自分も給付型の奨学金には,できる限りの努力はしましたが,ダメもとの気持ちで出しました.落ちた奨学金も複数あります.


伝えたいことは,今はお金の問題すらも,自分の努力でなんとかできる可能性があるということです.トビタテ留学ジャパン奨学金はそのいい例だと思います.だから,経済的にきついからと留学を諦めかけている人は,ちょっと奨学金のことを調べてほしいです.

そして奨学金に応募するのであれば,受給したことのある先輩に話を聞いてみたり,面接練習してもらったり,できる努力はたくさんあります.GCSには,様々な奨学金を受給したメンバーが所属しているので,みなさんの力になることができると思います.


長くなりましたが,ここで終わりとさせていただきます.最後まで読んでいただきありがとうございました.留学を志す皆さんが,最高の留学を経験できることを願っています.


今後のGCSを引っ張るみんなも頑張ってください!
ありがとうございました.




【おまけ:2回目の留学したての現在の心境】

ストックホルム生活も約10日がすぎて,次第にランチにバケッドを食べる生活にも慣れてきました.到着直後は,20度を下回る気温が続いて,若干風邪ひいていました.涼しい超えて,寒いです.

こっちにきて改めて感じるのは,留学の好きなところの一つは,RPGみたいに冒険してるように感じるところです.着いてすぐは,家とスーパーの往復しかしてませんでしたが,授業が始まって,平日はキャンパスで授業を受け,週末にはハイキングに行ってきました.活動範囲が広がっていくことや北欧の生活に適応していると実感するのは,とてもワクワクします.


ただ,留学をするにあたって,全部が全部楽しいことだけではありません.交換留学を終えてから,GCSや柔道部,その他いろんな活動をする中で,素敵な出会いにたくさん恵まれ,居場所と思える好きな場所やコミュニティができました.そこで出会った人たちと,ひとときのお別れをするのがちょっと寂しいです.


それに,家族との別れは1番に寂しいです.留学に送り出してくれる時,ふと一瞬だけ両親の寂しそうな顔が見えたような気がして,保安検査場を超えた見えないところで,泣いてしまいました.ただ,寂しいと思う反面,家族の支えがあったからこそ,最後まで責任を持ってやり切る気持ちを持つことができています.

初めての留学で,「毎日家族と連絡をとっているよ」と教えてくれた友達がいて,自分には無理だなと思ってました.けど,今になってその気持ちもわかるような気がしていて,今回の留学では心配かけないように,テキストで連絡したり電話したりします.


僕もまた違う目標を持って,留学しています.留学は決してゴールでなくて,この先のもっと大きなビジョンを達成するための通過点という気持ちを持って,次のステージでまた挑戦を続けたいと思います。


今後のGCSの発展に期待して締めます.ありがとうございました.

着陸前に見たスウェーデンの島々

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