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中国留学特集#2 「渡航前の準備」編

こんにちは!GCSの佐々木です。

前回に引き続き「中国留学サポートユニット」さんにインタビューをしてきました。今回は第2回として「渡航前の準備」についての記事をお送りします。最近中国留学が決まった方、中国留学に興味がある方は必見です!


GCS:今回は渡航前の準備についてお伺いします!よろしくお願いします。


語学


GCS:中国に留学するにはどれくらいの中国語力が必要ですか?

中国B:HSK6級に合格する程度の語学力があると、中国語で専門の授業を受けても理解できると思います。HSK5級程度では先生の話を理解するのは厳しいかもしれませんが、PPTや資料は漢字で書かれているので大まかに理解することはできると思います!

GCS:漢字で理解ができるのは日本人ならではですね!渡航前の勉強も必要だと思いますが、現地に行ってから中国語を学ぶ機会はありますか?

中国A:上海、北京の大学であれば中国語教育は充実していると思います。

中国B:中国語レベルに合わせてクラスが決まります。語学の授業は初級、中級、上級があって、内容はリスニング、リーディング+ライティング、スピーキングに分かれています。

中国D:語学の授業は基本的に中国語で行われます。先生方もクラスのレベルに応じて話し方をかえてくださるので心配いりません。語学留学をしたい人は、事前にHSKのスコアを取得してから留学することをお勧めします。授業によっては、HSK5、6級がないと受講できない授業もあるので...


GCS:大都市の大学は現地での中国語の教育も充実しているんですね。ちなみに、留学前はどのように中国語を勉強しましたか?

中国A:東北大学では、全学教育での中国語の授業でだけ勉強していました。浙江大学への語学留学であれば、自分の中国語レベルに応じてクラス分けがあるので問題ないです。ただ、中国語は日本でできる限り学ぶべきだと思います。HSKも1度受けておくと自分のレベルを判断するいい材料になると思いますよ。

中国B:最初は、図書館にあるような中国語の勉強の本を用いました。使う本は自分の使いやすいもので良いかと思います。その後は、HSK3級と4級の過去問を解くことで中国語に慣らしていきました。そのほかにも、台湾での語学留学を1ヶ月ほどしていました。

GCS:中国に留学されてる皆さんも最初はそうやって勉強していたんですね!中国語の力はもちろん必要でしょうけど、中国留学でも英語力はある程度必要ですか?

中国A:最低限の英会話能力があると、大都市の有名大学の場合、諸々の手続きがスムーズに済みます。また、交換留学申請の段階から留学生向けの情報は英語が多いので、基本的なやり取りができるようになっているといいですよ!

GCS:そうなんですね!やはり英語は留学先に関わらず必要ですね。専門の授業は英語でも開講されているんですか?

中国B:専門の授業は中国語での開講が多いですが、内容によっては英語でも開講されています。留学生の多い学科では英語の授業も豊富です。

GCS:中国の大学は中国語ができないと授業を受けられないと思っていましたが、そういうお話を聞くとイメージが変わりますね。実際、中国で生活する中では中国語しか使わないのでしょうか?英語を使う機会はどのくらいありますか?

中国A:中国人のコミュニティに溶け込めば中国語が中心の生活になりますし、留学生が多いコミュニティに入ると英語が中心の生活になります。

中国B:一般の生活において英語を使うのは、中国語の話せない留学生と話すときで、普段の生活の中で学生との交流では中国語が 70% くらいです。

GCS:自分で作る環境によって言語を選択できるのはいいですね!中国語がペラペラじゃないと留学できないというイメージがお話を聞いてだいぶ変わりました。


奨学金

GCS:中国留学するにあたって、どのような奨学金に申し込みましたか?

中国A:東北大学を通して申請できるトビタテ留学JAPANプログラム、グローバル萩奨学金、日本学生支援機構の奨学金が挙げられますね。

中国B:その他に、中国政府奨学金、北京市奨学金や孔子学院の奨学金などもあります!ただ、こちらは自分で直接申請しなければなりません。

GCS:奨学金は申請手続きが最初の関門ですよね...中国の奨学金を選ぶメリットは何でしょうか?

中国B:1つに、中国政府奨学金や北京市奨学金は生活費や寮費、保険費用を支給してもらえます。最近では学生寮の料金が高くなりつつあるので、奨学金があるのは金銭面で助かりました!
また、打算的な考えですが、有名な奨学金をもらって留学することで「いい肩書き」をつけることもできます。他にも、中国政府奨学金の場合は文化交流イベントへの招待があったりしますよ!

【奨学金のサイトのリンク】
・中国政府奨学金(日本学生支援機構か日中友好協会を通じて申請できます)
http://ryugaku.jasso.go.jp/scholarship/scholarship_foreign/china/scholarship_cn/

・孔子学院奨学金(HSKのHPより参考)
https://www.hskj.jp/koushigakuin-syougakukin_ryuugaku-program/

現地での生活に向けて

GCS:留学に行くときって「日本から持っていくもの」と「現地で調達するもの」の見極めが難しいと思うんですけど、日本から持って行ってよかったものってありますか?

中国A:好き嫌いによる部分だと思いますが、シャンプーや歯磨き粉、歯ブラシなど衛生関連の用品は、事前に日本で購入していく方がいいと思います。中国製のものは質が低いあるいは日本人には合わないものもあります。それに現地だと日本製は割高な場合がほとんどです。

中国B:大気汚染対策としてマスクやウイルスブロックスプレーを持って行くこともお勧めします。大都市の大気汚染は以前に比べて改善しましたが、日本から持ってきていると安心だと思います。

中国C:個人的には、歯ブラシとボディタオルは合うやつが中国で見つからないので一時帰国のたびに日本から買ってきます。

GCS:やはり日本製のものは安心ですよね!安く質の良いものが手に入るイメージがあります。毎日使うものは自分にあったものだと余計なストレスを感じずに現地で生活が送れますよね。他に準備しておくと良いものってありますか?

中国A:WechatやAlipayといった中国で日常的に使われている通信アプリや決済アプリは事前に使い方を把握しておくと、中国に来てからの生活が非常に便利だと思いますよ!

中国B:ネットショッピング、レストランやスーパーでの支払いなど、生活のあらゆる面で使います。

中国A:QRコード決済が多いとは言え、クレジットカードは持って来た方がいいと思います。中国以外の国へ旅行するときや現金が必要になった時のキャッシングのために持ってくるのをお勧めします。VISAとMasterなど2種類程度あれば十分だと思います。

GCS:SNSやQRコード決済は中国固有のものがほとんどでしょうから事前に把握しておくのは大事ですね!日本で普段使っているGoogle関連のサービスやSNSは使えないと聞きますが、現地で生活していてどうですか?

中国B:GoogleやFacebook,Instagram,LINEなどのサービスはブロックされているので中国国内では使用できません...でも、VPNなどを利用することで日本にいるときと同じようにインターネットを使うことができます。

中国A:中国に持ち込むPCやスマートフォンなどのデバイスにVPNをインストールするか、香港SIM(インターナショナルSIM)を使用するとGoogle関連、Messenger、LINEなどスムーズに使えます。

GCS:一応普段日本で利用しているサービスもVPNで使うことはできるんですね!

中国A:ただ最近は、VPNも厳しい規制にさらされているので時期(政治的に重要なイベントや事件が起こった時)によっては使えなくなります。日本で使用しているGoogleのサービスがVPNを介しての通信だとセキュリティブロックに合い、使えなくなることがあります。

中国B:Gmailなどは中国で使わなくて済むように準備をしたほうが良いと思います!Yahoo mailやOutlookはVPNを介さずに使用できるメールサービスなので、重要な連絡はこちらを使うといいと思います!

GCS:なるほど...Google関連のアカウントは利用している人も多いと思うので準備は必須ですね!VPNに頼りすぎないで、Wechatなど中国で確実に使えるものの準備も大切だと思いました。それに中国はキャッシュレスが進んでいると聞きます。決済アプリも一緒に準備したいですね!中国留学サポートユニットさん、ありがとうございました!

次回はいよいよ最終回です!最終回は中国留学の現地での様子を詳しくお聞きする予定です。お楽しみに!!


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