もみあげがなくなる

留学は先進国か途上国か

経済学部4年の菅井です。(写真はアメリカの散髪屋でもみあげを持っていかれた時です。)以前の紹介にもありましたが、私は10か月間カリフォルニア大学アーバイン校・4か月間カンボジアでインターンの中・長期留学をしてきました。

今回の記事はタイトルにある通り、留学は先進国にすべきか、途上国にすべきか、という内容です。ですので、対象は「留学行きたいけど、どこに行こうか悩む~」という方向けであり、既に「世界トップの研究室で勉強したい!」や、「国の開発について興味がある!」等の、留学目的が決まっている人は対象ではありません。

結論、どっちの留学が良かったのか私の経験から言える事は、「途上国の方が面白い」という事です。なぜそういう結論に至ったのかアメリカ・カンボジアを対比しながら以下に理由を列挙していきます。

アメリカ(先進国)
・もみあげが無くなる。(板前と呼ばれます)
・インフラが整っていて便利。(米国は車が無いと不便ですが)
お金がかかる。カリフォルニアの寮は4人のハウスメートで月$1000、大したサービスはないのに支払うチップ、旅行代等)
・比較的安全(財布を落として戻ってくる事が2回ありました)
英語力の向上。(途上国の大学ならば、知識人層に当たるので基本学生の皆さんは英語を話せますが、ネイティブには及びません)
・留学=米国・豪国・英国の概念が当たり前すぎて面白くない。
・カルチャーショックや驚きはあまりない。(スタートアップでインターンをしていたので起業家を間近で見る事の衝撃はありましたが、何となく理屈が通るし、メディアで聞く通りでした。)

一番引っかかった事は驚きが無かった事です。何かの違いを求めていた留学に日本との大きな違いを感じなかったからです。途中で、違いや変化は自分で作るものだと気づきインターンを始めましたが、自動的にやってくるものではありませんでした。

カンボジア(途上国)
・お金がかからない。(朝食は$1.5、1LDKで月$250、タピオカが$3しかも並ばない)
・生活できる程のインフラが整っている。(都市のみ)
・日本人へのリスペクト。(ODAの影響から)
・話のウケが違う。(米国とカンボジア行きました。と私が言うと米国の事聞いてくる人は0人。)
・魅力的な日本人会。(わざわざ途上国を拠点に生活する日本人の方の考えや起業家精神が凄い。話を聞いていて飽きませんでした。)
・現地人の熱気。(理論的に何故かを説明できませんが、人に活力があり目が輝いています。私の仮説は、途上国の場合、今日より明日が必ず良くなると信じられる環境で生活をしている為、活気があるのだと思います。)
・止まらないカルチャーショック(そんなバックグラウンドあるの?という人たちとの連続的出会い。BBQの着火剤にはペットボトルが1番説。35度越えの中汗をかかないカンボジア人。イミグレで入国スタンプを押し忘れる係員。故に出国できなくなった私。借りたバイクが1日目でパンク。でもバイク屋のおっちゃんは優しい。)

などなど。書き始めるとキリがないなと感じたので特に感じた点だけ挙げました。
アメリカと違って行動せずとも勝手に違いが出てくるのがカンボジアでした。それに加えて行動すると更に大きな変化が生まれてきて楽しくなります。

以上の事柄をまとめた際に、より自分の心に残っているものはカンボジア(途上国)だったのです。(カンボジアインターン先で出会った上司の方々に凄く恵まれていたという偏見がある事は間違いないですが。)

以前、東北大学のTGLプログラムで教授をしていた(アメリカ院卒→JICA)の方も同様に「途上国」の留学をお勧めしていました。理由は「帰国した後の学生の成長幅が途上国の方が遥かに大きい。行けば分かる。」との事でした。
1年生の時に聞いた言葉だった為、真意が分からず聞き流していましたが、今なら納得できる気がします。

最後になりますが、「留学は先進国か途上国か」答えを知りたい方は両方行ってみて下さい(笑)
東北大には短期留学制度があるので、互いを比較できる機会が十分にありますよ!!

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