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不動産活用

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空き家の増大は経済を減退させて、街を衰退させます。不動産は活用されることによってその価値を発揮するものなので、使われない不動産は邪魔物でしかありません。新しい不動産を供給すること…
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2024年3月の記事一覧

【最寄り駅から遠いなら工夫して住みやすい家にしてみよう】

1.最寄り駅から遠いと空き家になりやすい 高度経済成長期に拡大した街は少子高齢化時代になって縮小しています。毎日を快適に暮らすにはアクセスの良い場所に住むことは大事な条件なので、最寄り駅から遠い家は空き家になります。バスや電車の本数が減った路線沿いや廃止された路線沿いにも空き家が増えます。 2.アクセスを改善したらどうでしょう 最寄り駅から徒歩で10分以上の場所にある建物を空き家にしないために、駅の近くに専用の車庫を設け、無料貸し出し自転車付きの貸家にしたらどうでしょう

【場所に不似合いな建物はその場所の土地価格を引き下げます】

1.東京の都心では中小規模事務所の取壊しが増えています 東京の都心ではこのところ大変な勢いで大規模事務所が増え続けています。そのあおりを受けて中小規模事務所の空室率は上昇し、回復の兆しはありません。なにもしなければ空室率は改善されず、空室率はさらに上昇するでしょう。賃料を下げれば空室率は下がりますが、値下げを続けるとビル事業が破綻します。建物を改造して機能を向上させたとしてもその効果は一時的でしかないでしょう。今後も次々と大規模な再開発事業が竣工するたびに、最新機能を備えた

【空き不動産を活用すれば、街はもっと住みやすい場所になる】

1.不動産の価値は利用の対価で決まります 不動産はそれを利用するために対価が支払われることで価値が生まれます。ですから利用されない不動産には価値はありません。不動産の所有には公租公課と管理費用が必要なので、利用されない不動産を所有すると損失が生じます。利用の対価が費用よりも小さいときにも損失が生じます。損失を回避するにはその不動産を手放すか有効に利用しなければなりません。 2.不動産の価値は最有効使用の時が最大です 不動産鑑定評価理論には「最有効使用」という概念がありま