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第2四半期決算発表とその裏側で

グラッドキューブ(証券コード:9561)経営企画部 IR担当の太田です。
今回は、2023年8月14日に開示した決算発表について、準備の裏側も含めてご説明いたします。
全ページの説明は長くなってしまうのでnoteでは割愛しますが、決算説明動画や書き起こしレポートをぜひご確認いただけるとありがたいです。

決算に関する資料のリンクはこちらにまとめております。
決算短信
決算補足説明資料
書き起こしレポート
決算説明動画


第2四半期決算ハイライト

決算準備の過程はどの企業も同様と思いますが、当社ではファイナンスマネジメント部が経理部門として決算数値を作成し、経営企画部のリレーションチーム(IR/PR)が開示資料の作成をしています。
今回はそれぞれ新たなスタッフが加わりましたので、新たなアイデアも入れながらわかりやすい開示資料になるよう心掛けながら作成をいたしました。

エグゼクティブサマリ(4ページ)

第2四半期決算は売上および純利益において、計画を上回り順調に推移しました。
売上高は7億2,300万円で計画比プラス3.5パーセント、営業利益は1億3,800万円で計画比では多少マイナスとなっています。
今回、売上高は当初計画を上回り堅調に推移している一方で、営業利益については、積極的な人材投資を行っていることが影響しています。採用だけではなく、ヘッドハンティングも行うなど、多くの人たちが当社の事業に参画できる体制作りを進めているため、計画比で少しマイナスの実績となっていますが、成長基盤の強化をするためには、必要な投資であることをみなさまにもご理解いただきたいです。
当社としては、営業利益が計画比-3.1%については、想定の範囲内と考えており、下期の挽回に向け、営業体制の強化など実行しております。

事業別ハイライト

事業別ハイライトとポートフォリオ(8ページ)

事業別ではSaaS事業が前年同期⽐+16.6%、マーケティングソリューション事業が前年同期⽐-15.5%、SPAIA事業が前年⽐-39.9%で着地しました。右側の円グラフは事業別の構成比を表したポートフォリオですが、前回の1Q決算発表時に44.3%だったSaaS事業の割合が44.5%と漸増しております。

費用構成の推移

費用構成の推移(6ページ)

費用構成の推移ページです。
第2四半期では、人件費・採用費が大きく増加しておりますが、こちらはグレード制度導入に伴う既存従業員のベースアップを実施したことや積極的な採用活動を行っており順調に人材の確保ができたが主の要因となります。
引き続き積極的な採用活用を進めており、下期であと30人前後の採用を行う予定です。

セグメント別売上進捗状況

セグメント別売上進捗状況(7ページ)

こちらはセグメント別売上進捗状況のページです。全体としては48.7%の進捗となっておりますが、当初計画比+3.5%と計画を上回り順調に推移しております。
こちらの資料も第1四半期決算から作成しており、投資家の皆さまからのお声を反映いたしました。

類似業界の中でもトップクラスの営業利益率

当社の強み 類似業界の中でもトップクラスの営業利益率(11ページ)

当社の強みである営業利益率は、SaaS事業、マーケティングソリューション事業ともに、業界内でも最高水準の営業利益率となっております。
大手企業の広告代理店やSaaS企業と比較しても、我々は非常に高い営業利益率で、SaaS事業では60.5パーセント、マーケティングソリューション事業では45パーセントを出しています。この強みは、生産性の高いオペレーションにおいて独自のノウハウや教育体制によるものであります。

SaaS事業 KPI推移

SaaS事業 KPI推移(15ページ)

続いてSaaS事業のKPI推移です。
当社はこの4月から6月という第2四半期の期間は、本来、売上が下がりやすい時期ですが、SaaS事業ではプラスとなっています。同時にその分、人的投資と広告費用などが増加しているため、LTV/CACは一時期6倍ほどあったものが、今回3.3倍となっており、減少する結果となりました。
下期においては増加していけるよう、引き続き取り組んでまいります。

これらのKPIは、私たち経営企画部はもちろんの事、事業部がいつも意識しているKPIです。

SaaS事業の成長戦略

SaaS事業 今後の成長戦略(23ページ)

今後の成長戦略についてですが、当社は従来よりインバウンドが強い会社でしたが、上記でも申し上げているように体制を変更してからアウトバウンドを強化しています。
営業体制の強化ということで、7月1日から新たな営業体制(アウトバウンド)を構築いたしました。
発足して、2か月半ではございますが、すでに効果は現れており、下期の数字に反映できるよう尽力しております。

また、今回より投資家の皆さまからご希望がございました「業界別売上シェア」を開示させていただきました。
現在も幅広い業種の構成になっておりますが、さらに業界別のアプローチをプランニングもすすめ、顧客ポートフォリオの見直しも実行してまいります。

マーケティングソリューション事業の成長戦略

マーケティングソリューション事業 今後の成長戦略(24ページ)

マーケティングソリューション事業の成長戦略に関しては、SaaS事業と同様にインバウンドが主体の営業体制でしたが、同様の課題があったためアウトバウンドのチームを立ち上げました。
こちらも今回から業種別の売上シェアを開示させていただいております。今後も新規顧客獲得へむけて様々な業界へのアプローチをすすめ、業種別の売上シェア拡大に向けて取組んでいます。

SPAIA事業の成長戦略

SPAIA事業 今後の成長戦略①(25ページ)

最後に、皆さまからも関心をお持ちいただいているSPAIA事業の今後の成長戦略についてです。
SPAIA事業では、3段階に分けてアプローチを実施しています。具体的には、有料会員の維持率の改善を行い、無料会員を増加させます。そして、無料会員から有料会員への転換を高めるというアプローチを行っております。
資料にも記載しておりますが、2023年6月現在で、無料会員の有料転換率が20パーセントほどあり、こちらの実績データに基づいて、無料会員の獲得にシフトしております。

SPAIA事業 今後の成長戦略②(26ページ)

もう一つの成長戦略としまして、スポーツデータセンターやスポーツベッティング市場への参入を考えております。
自社のスポーツデータセンターを立上げた後は、スポーツメディアプラットフォームに進化させていく構想です。そしてこれらのデータを海外へ提供していこうと考えております。

また、多くの言語を使った「SPAIA」を海外進出のために開発していくとともに、競馬・競輪・競艇・オートレースと、他の競技に関してもベッティングできる時代が来ると捉えて、事業の拡大に向けて投資をしていきます。

上記資料にもありますように、世界のスポーツベッティング市場はCAGRが6.7パーセントで、2027年の予測では1,359億ドルと、非常に市場規模が大きな領域への参入を考えており、これからの成長市場に期待感を持ちながら準備に取り掛かっております。


少し長くなりましたが、以上が2023年12月期第2四半期決算発表のご説明です。
開示資料について投資家の皆さまにもっとわかりやすい資料を作成していくためにも、投資家の皆さまの生の声をお聞きしたく考えております。
随時、投資家の皆さまとの面談をアレンジしておりますのでご希望の方は是非お問い合わせください。

これからも投資家の皆さまにわかりやすいIRができるよう努力いたしますのでどうぞよろしくお願いいたします!

(ご留意事項)
本記事は、情報提供のみを目的として作成しており有価証券の販売の勧誘や購入を勧めるものではございません。


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