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「無知が人を傷つける」


先日ある勉強会でLGBTなどのセクシャルマイノリティ(性的少数者)のことを知るきっかけがあり、とても勉強になった。
私がLGBTという言葉を知ることになったのはだいたい三年ぐらい前でまだ日は浅い。しかし勉強し始めてみると先ずはその割合の多さに驚いた。

どのぐらいの割合?

電通ダイバーシティ・ラボの調査(2015)でによると、LGBTを含むセクシュアルマイノリティに該当する人の割合は、なんと、7.6%!つまり、13人に一人はLGBTなどのセクシャルマイノリティ(性的少数者)に該当することになる。
さらに、この割合を他の他の数字と比べてみるといかに身近な存在かがよくわかります。(参考『普通ってなんだっけ 「LGBTは自分の周りにいない」と思っているあなたへ 』)
例えば、左利きの割合はだいたい10%
日本のAB型の人の割合はだいたい9%
苗字TOP6(佐藤、鈴木、田中、高橋、伊藤、渡辺)の合計の割合は6,8%

つまり、このぐらいの人たちに会うのと同じぐらいで日ごろセクシャルマイノリティに接していることになる。

NGワードは?

今回勉強会で学んだことを少しだけシェアさせて頂こうと思います。
先ず、慎重に言葉を選ぼうと思っていても一般で使ってしまいそうなNGワードは「ホモ」や「レズ」だそうです。この場合「ホモ」はゲイ、「レズ」はレズビアンになります。(当然NGなのは「オネ〇」や「オ〇マ」)

アウティングの怖さ

次に、皆さんは「アウティング」という言葉をご存知ですか?このワードは私も最近知りました。先ほどのNGワードの他にも、そしてこれは特に気を付けなければなりません。
「アウティング」とは、本人の了承を得ずに性的指向を第三者に伝えてしまうこと
です。
2015年に、一橋のゲイの学生が友達に告白して、その友達がグループラインで当事者の了承なしにアウティングしてしまい、結局当事者は自殺してしまったという事件もあります。

本当に身近にいる?

最後に、だいたい13人に一人がLGBTなどのセクシャルマイノリティであると数字で見てきたように、身近にいるはずのセクシャルマイノリティの方々が身近に感じないような気がするのはなぜか?実際、会場にいた人たちの身の周りにいるかとの質問に挙手が上がったのはほんのわずかだった。日本のトップ6の苗字の割合を上回っているはずなのに、それではリアリティを感じない。
しかし、この疑問の答えはもちろん簡単な話だ。それは、当事者が単にカミングアウトをしていないだけなのである。先ほどの一橋の件でもそうだが、第三者へはもちろん、身近にいる人に伝えることだけでもとてもハードルの高いことだということです。そしてその背景にはマジョリティ側の偏見や差別、他にも単にまだ理解が足りていない部分あると思われます。実際、カミングアウトをしたら就職の内定を辞退させられてしまったという話や、国内では同性婚が法的に認められていないなど、まだまだ社会的に受け入れられていない現実もある。

無知が人を傷つける

そんな話を受けた上で今回の勉強会で出てきたワードで印象的だったのが、この「無知が人を傷つける」というワードだ。言われて傷つく言葉も知らなければ好意をもって接していても傷つけてしまうことになるかもしれない。良かれと思って自分が信頼している人に当事者の性的指向を伝えてしまえば悲劇が起こるかもしれない。

私もまだ理解が浅い身なので、これからも少しづつでも理解を深めていければと思います。


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