36歳独身男性、顔面神経麻痺になる⑥ 〜はじめての鍼灸〜
ここまでのあらすじ
西洋医学にサヨナラバイバイ
俺はこいつと旅に出る「鍼灸」
本題に入る前にこの時点での症状をまとめましょう。
顔の右半分が動かない
右耳が聞こえにくい(ボーッとする感じと耳鳴りの両方)
右後頭部に大きい痛み。時々頭頂部の右側に鋭い痛み。
右側の首から腕にかけても痛み。こっちは疲れが溜まった時に来る重たい感じ。
咳が止まらない。炎症は治っている。
病院でカス診察を受けた翌5月10日。藁をも掴む思いで町田駅を降りた私は好きなメンエスに行きたい気持ちを必死で押さえ予約時間に鍼灸院へ。
担当の鍼灸師に上記症状を咽せながら説明。
鍼灸師「話を聞く限り鍼灸で治せる。そもそも東洋医学において顔面神経麻痺の治療法は確立している。早速治療しましょう」
おいおいマジか。東洋医学すごくね?
市立病院や内科では聞くことのできなかったはっきりとした、頼れる口調での説明を受けてかなり気持ち的に楽になりました。
そりゃそうだよね、副作用マシマシのステロイドやってあとはひたすら時間薬を服用して経過観察ですでここまで来たんだから。
鍼灸師「人間の体は一つに繋がっていて五行に分けることができる。今あなたの症状は肝と肺の2つの行から起きている。そこを治療していけば治せます(キッパリ)」
治療開始。
ここまでの説明はものすごく頼もしいけど鍼灸治療が私の体に合わない、なんてこともありますからね。ここからですよ問題は。
というかそもそも鍼打たれるとか今までなかったわけで。どんな感じなんだろ。普通に怖いが。てか私の知ってる鍼灸の知識、江川卓さんの禁断のツボくらいだし。まあでもこれまでも散々点滴だ採血だやってきたし対してかわんねーか、なんて思いつつ。
顔に対しては何もせず両手、右腕、両脚、後頭部全体、首、背中に鍼を打っていきます。というか鍼痛くない。時々チクッとくる時はあるけどあれ今打ってるの?っていう感覚が大半。
それよりも首から背中にかけてぞわぞわする方が気になりました。触られた時はもちろん、別のところを治療している時もこそばゆい。ビクンビクンする。
鍼灸師「別にフェザータッチしてるわけではないんですけどね。この反応も何らかの不調だと思うのでこれからの経過が楽しみですね」
こいつ…私がメンエス行くたびにフェザータッチ苦手って嬢に言ってるの知ってやがる…ッ!!(知りません)
患部に直接触るわけでなく、というか患部から一番離れている左脚にも鍼を打ったりなんかして、本当に効くんかなこれ、なんて考えたり考えなかったりしている間に治療終了。
ん?
なんか顔の右半分が今までと違う?
会計と次回の予約を取ってる間もなんか顔の右半分の感覚が違う。今まではもっと強張ってたけどなんか治療が終わったあとは柔らかい。
鍼灸師「おそらく効果が早速出ている。持続するかどうかは別として1回目でも効果が出る時はある」
え、鍼灸すごくね?
続く
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