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プログラミングと5S

製造現場ではおなじみの5Sですが、C#講座やExcel VBAのコーチをしていて、気が付くと5Sの話題になっているときがあります。

5Sとは、
1.整理
2.整頓
3.清潔
4.清掃
5.躾(しつけ)

 「1.整理」は、必要なものと不必要なものを分類して、不必要なものを捨てるステップです。コード中に不要なものがたくさんあって、もう亡くなってずいぶん経ちますが 昔のおばあちゃんみたいに、いつか使うかもしれないかもって 包装紙をたくさん集めているようなソースコードを見かける時があります。
 「2.整頓」は、必要なものをできるだけ早く取り出せるように配置しておくことで、そもそもオブジェクト指向のカプセル化や隠蔽の仕組みがこういった整理や整頓を助けているのですね。
 「3.清潔」は、きれいな状態を維持できるように仕組みを考えることが必要で、コードもすぐ汚れがちとなってしまいますね。
 「4.清掃」なんですが、昔の工場は油まみれで そもそもどこから油が漏れているかわからない状態だったので、掃除をして破損や亀裂などの異常がないかを点検するようにしたそうです。ログまみれのアプリなんかも見れますが、定期的にログをチェック(掃除)して不具合の漏れ出ているコードを点検した方がよいですね。
 「5.躾(しつけ)」これが一番むづかしいですね。1~4でルールを決めてもなかなか守れなかったり、守るための仕組みを作ることが必要です。

5Sは何も コードだけでなく、パソコンのデスクトップを見ただけで「あー、」と言わざるを得ないショートカットやフォルダのちりばめられた画面を見かけることがあります。フォルダ名も同じですね。当然、机の上や引き出しの中、部屋の家具や物の配置などリアルな世界でもできていない方は多いですね。私はお掃除ロボットを使っているのですが、床に物を置かないよう強制させられるので、掃除するだけではない抑止の効果があるんだなぁと考えるようにもなりました。

やはり、5Sは基本ですね。その他、3定(定品・定位置・定量)や、工程管理の基本などもあり、いづれもプログラムの世界でも使えそうです。そのあたりは、別途考えてみたいと思います。


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