【実体験】本当にあった怖い話
あれは高校1年生の夏の日でした。
連日の真夏日に体力を持っていかれ、エアコンの効いた自分の部屋でマンガを読みながら、久しぶりの休日を満喫していました。
「部屋入るよー。」
母が洗濯物を干しに部屋に入って来ました。
僕の部屋は2階にあり、ベランダがあるため母が部屋に来ることはよくあります。
この日は僕と母以外の家族は外出していたため、家には2人だけしか居ませんでした。
母がベランダで洗濯物を干してる間も部屋でゴロゴロしていました。
そろそろ遊びに行こうかなー、そう思っていた時
(カチャ、キィ、、、)
静かに部屋のドアが開く音が聞こえました。
ん?と思いながらドアの方を見ると、ドアの曇りガラスに女の人が立っている姿が見えました。
正確には女性かどうかは分かりませんでしたが、髪が肩まであった事は分かったので女性だろうと思いました。
「誰!?」
寝転んだ姿勢のまま、思わず大きな声でドアの向こうの女性(?)に声を掛けていました。
(キィ、パタン。 タッタッタッ、、、)
ドアが閉まり、シルエットが消え階段を降りて行く足音が聞こえました。
好奇心の強い僕は、すぐにマンガを放り投げ、急いで追いかけていきました。
泥棒だったら取っ捕まえてやる、くらいしか考えてませんでした。
階段を降りている間も玄関の扉が開く音はしなかったので、まだ一階にいる事は明白でした。
まずはリビングから確認。誰もいないか。
次は風呂場。ここもいないか。
両親の寝室だな! ここも違う。
結局、家中探してもどこにも女性は居ませんでした。
僕の部屋以外の窓、玄関は鍵がかかっていたので、外から侵入する事は出来ないはずでした。
謎の女性の姿を見たのは、これっきりです。
あれは一体何だったのか、今でも分からないままです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?