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【読書】頭がいい人の脳の使い方

資格試験に挑戦し続け早10年。今年も試験に敗れ、新たな勉強計画を模索中に、本著の素敵なタイトルに惹かれ、購入。

本著には記憶するための技術的、精神的テクニックが書かれている。精神面が書かれている理由は、脳を喜ばせると記憶が円滑にできるため、並行して記されている。特に本著の、目標は達成する期日を書く(達成しなくても良い、期日を書くだけで脳が自動的に目標に向かって順応していく)や、エピローグの「陽転思考」は素敵な考え方だと思った。

並行して同種の記憶にまつわる本を数冊読んでいるが、3章メソッド1  “言葉を常に「イメージ化」する“ は、本著のみの独自の情報。イメージ力を高める訓練をすると、視覚からの情報量が増え、様々なイメージ力のストックになり、またイメージ力は様々な思考の基礎になるので、訓練すると、記憶力のみならず、想像力や創造力、さらには夢やビジョンを構築する構想力が非常に高まるらしい。

記憶力に関わる情報をもっと深掘りしたいという方には、「一生頭がよくなり続ける すごい脳の使い方 加藤 俊徳 (著)」が、更に記憶tipsが記されているので、この本もおすすめしたい。


⚫︎読んで学んだこと

・つまり、頭のいい人は、脳の使い方が上手
 「頭がいい・悪い」は、「頭の正しい使い方を知っているかどうか」、そして、「自分の心を正しく目標に向けることができるかどうか」によることがわかってきた。(はじめに)

・頭を使わない人の脳はどんどん衰えていってしまいかねない。
 人間の脳はいろいろなものを記憶し、脳の中の情報量が多くなっていけばいくほど、より一層たくさんのことを記憶できるようになるというのが真実。様々な経験を積み、知識を身につけてきた人のほうが、むしろ記憶しやすい。
 もし「頭が悪い」「記憶力が悪い」と悩んでいるのなら、それは、憶えた情報が短期記憶になってしまっているから。意識して、長期記憶にすることで、憶えられる量も、憶えていられる時間も増える。(1章03)

・記憶力が飛躍する6つの考え方
1)自分の脳に対する自信を持つ
 自分の脳に自信がないと、常に何かをやろうとするたびに「無理」という意識が出てくる。こんな状態で取り組んでも、その「無理」という意識が邪魔して素直に記憶・知識の吸収ができないし、チャレンジしようという気持ちすら持てなくなってしまう。
1-1)自分ができ(てい)ることを徹底して挙げてみる
1-2) 人との比較をやめる・しない
 他人の美点や才能を見つけることはとても大切なことだが、それが翻って自分を貶めるエネルギーになってしまっては悪影響でしかない。
1-3) 小さな成功体験を心から喜ぶ
2)好奇心と集中力を高める
 「知的好奇心」は人間的な行動の原点であり、「好奇心」という心の働きこそ、人間の脳を活かす大きな力。好きなことをやる時はどんなに時間がかかっても、まったく苦にならない。没頭している状態は、脳は加速して動き出している証。集中力とは「時を忘れて何かをしている」というのは脳が生き生きと動いている状態。
3)イメージ力と感受性を磨く
 恐怖や驚愕した体験など、マイナス情報も感情が強いとしっかり記憶さるが、「強い喜びの感情」は、脳によりよい影響を与える。人間のやる気の元が「感動」したり「感激」したりする脳の働きであることは言うまでもない。
4)目的とビジョンを持つ
 「もっともっとよく生きたい」「自分の夢を実現したい」といった想い、目的があるから、脳は前向きに動き続ける。目的とはそれが達成された時に感じる、喜びの感情で、ビジョンとは目的を達成した時の具体的な映像。  これらが合体することによって、脳にスイッチが入る。
5)反復する
 反復は記憶のみならず、あらゆるものを習得する時に必要となる行為。  記憶する作業を終えたら、反復して、きちんと正しく記憶できたかを検証する必要がある。しっかり頭に入れるポイントは、「ゆっくり、正確に、気持ちよく」。ところが多くの人が忙しい日々を過ごしているために、つい、「速く、不正確に、気持ち悪く」を繰り返す。そのため、どんなに繰り返しても脳の中に入らない。 「ゆっくり、正確に、気持ちよく」の感覚を掴むと、習得の速度が格段に上がる。特に基本的な技術や知識を反復して完全に脳に入れると、ある時ふと、自分のパフォーマンスが格段に飛躍したように感じる瞬間がある。このような自分の能力の飛躍体験を「レミニセンス現象」と言う。
6)頭で理解するのではなく、腹落ちする納得を
 ただし、知識は、「なぜそうなるのか?」をわかったうえで頭に入れないと、クリエイティブな情報にはならない。知識を自分の脳で情報にするにはどうすればいいかというと、「他人にしっかりと説明できる」状態にまで落とし込んでから頭に入れること。つまり、腹に落ちたかどうか。(2章3)

⚫︎記憶力を高める8つのメソッド (3章)
①言葉を常に「イメージ化」する
 あなたの会社が入っている建物の隣の建物は、どんな色で、どんなエントランス(入口)だろうか。ほぼ毎日見ているはずなのに、浮かんでこない人も多いのではないだろうか。人はかなりの情報を視覚から得ているが、非常に曖昧に見ているので、意外と憶えていない。目に映ったもの=情報になっていないから。日頃から、次の訓練をするといいでしょう。
⚪︎イメージ力を高めるレッスン
 1)目の前の風景を、カメラで撮影するように場所を切り取って目に焼きつける
 2)目を閉じ、今焼きつけた風景を思い返す。はっきりと見える部分とぼんやりしている部分を見極める。
 3)ぼんやりしている部分を意識しながら目を開け、同じ風景を見る
 4)2〜3を繰り返し、ぼんやりしている部分をすべてクリアにしていく。次第に自分の心の中で、絵画のように目の前の風景があらわれるようになる。
 この訓練をすると、視覚からの情報量が増え、様々なイメージ力のストックになる。また、イメージ力は様々な思考の基礎になるので、訓練すると、記憶力のみならず、想像力や創造力、さらには夢やビジョンを構築する構想力が非常に高まる。この訓練は、何時間もする必要はまったくない。私は30代初めの頃、3か月くらい1日に5分ほど訓練し、あらゆるものがカラーで浮かぶようになった。訓練を繰り返すうちに、だんだんと相手の言葉をイメージ化するのがスムーズになっていることに気づくはず。

②情報を「リンク」させる
 多数のことを憶える場合は、憶える対象のイメージをリンクさせていくことで憶えられるようになる。これは、記憶をするうえで大事なコツ。 もっとも簡単なのが、「ストーリー法」。物語を作ることで単語と単語を連結させて記憶していく方法。憶える対象それぞれの「イメージ」をもとに、多少強引でもリンクさせて(アソシエーション)、ストーリー仕立てにする。 ストーリー法は数ある記憶メソッドの初歩の初歩レベルではあるが、楽しく憶えられるので、十分有効な記憶法。あらゆるものを頭に入れる時には、情報と情報を連結させる。

③ 「ロクス」に情報を貼りつける
 ロクスは記憶を呼び起こす鍵のようなものなので、何をロクスにしてもかまわない。ただし、基本的に「形のあるもの」であることが前提。よく使われるのが、自分の身体。特に手足の指は使いやすいのでオススメ。指をロクスにする方法を「指メモ法」と呼ぶ。
⚪︎指メモ法
1)親指を1、人差し指を2、中指を3、薬指を4、小指を5と決め、ロクスにする
2)憶えるものを、それぞれの指に振り分ける
3)それぞれの指を見ながら振り分けたものを繰り返しイメージする
4)「1番は何か?」と聞かれたら「1」の親指を見て「バナナ」を思い起こせるようになったらOK
 一度行うとしばらくの間、いつでも思い出すことができる。ロクスがあることで、それだけしっかり頭の中に入り込む。大量に憶えることが必要になってくる試験や、記憶法選手権などでは、このロクスをたくさん保持していると断然有利になる。特に憶える対象物が複数あり、そのうちの「○番目は何か」ということを抽出する必要がある場合に、絶対的な効力を発揮する。

④ 課題対象を「分解」する

⑤ 記憶の定着に必要なのは「本当の理解」
 「こういう理由でこうなるのか」と、公式が意味していることを理解し、「なぜそうなるのか」を人に説明できるようになると、その情報が脳の深部にまで届き、習得できる。

⑥ 「成功感情」を揺り動かす
 記憶をつかさどる人間の大脳皮質は、知らなかったことを知ったり、できなかったことができるようになったりすると、苦痛や労力を「快」として感じる特徴がある。つまり、早い段階で学びを「快」ととらえる状態に変えてしまえばいい。方法としては、何かを憶えることができた、問題が解けた、今までできなかったことができたなど、どんな些細な成功であっても、できたことにしっかり目を向けること。
 理解と習得と「快」の関係は、深い次元で脳に影響を与える。 「快」の気持ちは、達成したり成功したりした時だけでなく、理解できた時にも感じることができる。特に、一瞬にして腹に落ちた時は、格段に心地のよい「快」の気持ちを感じることができる。今までわからなかったことが突然わかることを「アハ体験」と言う。

⑦ 「アウトプット」しながら記憶する。「よく教える者」が「よく学ぶ者」になる
 大学の同級生で非常に勉強ができた人は、勉強というと、部屋の中をうろうろと歩きながら、勉強している内容を空中に向かって、手振り身振りをつけて講義をして憶えていた。

⚪︎ オススメのアウトプット法
1)自分で架空授業をしてみる
2)人の話を聞いてそれをそのまま反復する
3)自分が理解したり感動したりした体験を人に話す
4)自分がやるべきことを実際に口に出す
5)理解したことを実体験する
6)読んだ本の内容を3分で人に話す
7)本の中で感動したものを1つ実行に移す
8)人の行動でよいと思ったものを実際に自分もやってみる
9)「あっ」と思ったことを、キーワードだけでよいのでスマホに登録する 10)学んだものをブログやSNS、メルマガ等で人にオープンにする

⑧ 「反復」のタイミングを意識する
 「DWM法プログラム(メソッド)」。復習を、1日後、1週間後、1か月後のタイミングで3回行うと、脳の中にしっかりと記憶が定着されるというもの。ただし、絶対に欠かせないタイミングがある。それは、授業の直後。

・「やりたい」と思って始める
 義務感で行うと、効率が落ちたり、ミスを連発したりして時間をロスする。 「面倒くさい」という意識は脳の働きを止めてしまう。 「受動的動機」に基づく行為であっても、それを「はい、喜んで」という気持ちで取り組めば問題はない。自分にとって、本当にうれしいことなのか、喜ばしいことなのかがわからないことであっても「やりたい」と思うことで、脳は「快」だと理解し、働き始める。脳のスイッチを入れるためにも、頼まれたことをするときは「やらせてください」と受けるようにすることで集中力が高まる。
 かつて堀江貴文さんが、ライブドア事件で刑務所に収監されていた時の面白い体験を語っていた。彼にとって、日々、封筒貼りなどの単純作業を延々と続けることがとても苦痛だったそうで、ある時、あまりにつまらないので、「同じ時間で、どうしたらたくさん封筒貼りを仕上げられるか工夫してみよう」と思い立ち、いろいろ試し始めたところ、自分なりに目標を持ったとたん、がぜん、その作業が面白くなったのだという。はたから見ると、封筒貼りをしているという行動は一緒だろう。しかし、実態はまったく違う。結果としてホリエモンは、ノルマの50枚を超える78枚を達成したそうだ。つまり、人から依頼されたり、指示を受けたりしたことであっても、自分がやりたいことに変えてしまえばいい。(4章2)

・結果より時間を重視する
 集中状態を生み出すには、どちらかに決めるのではなく、この「時間重視」と「結果重視」の両方を意識することが必要。 「時間重視」で時間を区切って何かに取り組む場合は、とにかくその時間内は、集中して取り組む。そして、時間が来たら、どんな結果であったとしても、「これでよし」と、自分の頑張りをそのまま認める。同時に「次は、ここからやるぞ」と、次回の自分の頑張りに期待し、そのことを脳に刻んでから作業を終える。(4章3)

・ゴールした時の自分をありありとイメージする
 自分の行動が最終的にどうなり、実現した時にどのように喜んでいるかを思い描いてから始めると、そこに至るプロセスが楽しくなる。当然、脳も「快」を得られるので、より力を発揮する。(4章4)

・集中力の要、ウィルパワーを温存する
 著書『WILLPOWER 意志力の科学』(インターシフト)によると、ウィルパワーは「何事かを成し遂げたい」という意志のことであり、定性的なものではなく、総量が決まっているため、使うと減ってしまうもの。決断や判断、選択をするたびに、ウィルパワーは減っていく。ウィルパワーが消耗すると、いつもよりいろいろなことが気に障ったり、頭や体を働かせることが嫌になったり、物事を決めるのが億劫になったりする。
 ウィルパワーを増やすには、グルコース(ブドウ糖)を不足させないこと。グルコースは脳の主なエネルギー源となり、摂取することで記憶力を高め、その効果は血糖値が高いほど有効であるという研究結果が出ている。朝食をとる、疲れた時におやつをとる、残業で疲れて帰ってきた時は夜食を食べることで脳のパフォーマンスを上げることができる。
 また、ウィルパワーは「選択」を繰り返すことで減っていくため、余分な選択はしない習慣をつけること。つまり、意思決定を行うシーンを可能な限り減らす。もっともシンプルな方法は、毎日の行動を習慣化してしまうこと。たとえば、着ていく服も含めて朝の準備を前の日にしておく。そうすることで、「何を着ようか」「何を持って行こうか」など朝から悩んで、無駄にエネルギーを消耗せずに済む。(4章6)

・意識を乱すものを視界から遠ざける
 脳は楽しいことが大好きなので、どうしても苦痛に感じるものより楽しいことのほうに気が散ってしまう。集中したいのであれば、集中できる環境を作る必要があります。仕事や勉強をするのであれば、机の上をすっきりと片づけてしまう。これから取り組む仕事や勉強に関するもの以外、視界からすべてなくしてしまうのが、理想。
 最大の敵がスマホ。これから行うタスクのためにスマホを置いているのであれば構わないが、いつもの習慣で近くに置いておくのは、NG。メールやラインなどのメッセージは、こちらの状況に関係なく届くので、マナーモードにしていても、その都度、集中が途切れてしまい、結果として、仕事や勉強が捗らなくなってしまう。
 机の上に置かれる情報を最小限にすることで、仕事や勉強に集中するほかない環境を作る。(4章7)

・気持ちよく集中に入るためのルーティンを作る
1)集中状態に入ることのできる時間を知る
 これまでの自分を振り返って集中ができた時の共通点を探してみる。その時間帯を集中する時間に定めること。
2)脳が気持ちよくなる場所を知る
3)脳波が整う状態を知り、準備する
 音楽や空気の温度、湿度、におい(アロマ)、快適な環境を。
4)集中状態にもっていくルーティンを行う(4章9)

・感情をコントロールすると脳の働きも活発化する
 脳をよりよく使うには、能力を発揮するうえで足かせになる不快情動、そして、マイナス感情を上手にコントロールすることが必要。(5章1)

・「劣等感」のマネジメント法
1)小さな成功体験を積み上げる
 今までできなかったことができるようになると、「ブレイクスルー(突破)」という意識を持ち、本来持っていた「自信」が復活し、脳力が活発に動き出す
2)他者との比較を断固やめる
 劣等感が出てきたら、「私は誰とも自分を比較しない。私は私」と口に出す
3)劣等感や自己嫌悪感をそのまま、あるがままに認めてあげる
 足りない自分をそのまま認めてあげて、どんな時も、あるがままに「これでいいのだ」と自分に言ってあげる
4)生きていることを感謝する
 「能力」がほとんどなかったとしても、自己という存在は愛される存在だと認識する(5章2)

・「後悔」のマネジメント法
1)「過去をこれでいい」と受け入れる
 現在の自分がいる場所、そして、過去にあなたがした選択(しなかった選択も含めて)に対して「これでいい」と言い切る
2)「理想の自分を求めてチャレンジする 勇気と行動力」を持つ
 後悔をしない人生を送るには、自分が理想とするものを求めてとにかく行動する(5章3)

・「不安」のマネジメント法
1)「不安はあって当たり前」と認める
 「今、自分には不安があるのだな」と、その存在をあるがままに観る
2)心の中に湧き出てくる複数の不安をすべて書き出す
 不安がすべて現実になったとしてもたいしたことはない、最悪の場合でもたいしたことではないという諦観を持ち、不安の正体を、書き出して見つめ直す
3)フォーカシングで不安を物体としてとらえる
 不安を物体としてとらえ、どんどん小さくなり消滅する様を頭の中でイメージする
4)「不安は考えない」とあえて口に出して言う
 「これからどうなるのだろうか?」という視点ではなく「どうしたら問題が解決するのか?」という行動を促す視点にシフトチェンジをしたうえで不安について考える
5)瞑想で精神状態を整える
 瞑想をすることによって、呼吸そのものに意識を向けてあげると、不安という脳のざわめきレベルが下がり、落ち着きを取り戻す
(5章4)

・脳をよりよく使うのは、より豊かな人生を歩むため
 記憶の要となる前頭葉は、「何かを目指して、それを達成していくことに喜びを感じる」機能であることから、「よりよく生きる脳」であると言われている。「やりたいことを成し遂げ、幸せな人生を生きる」こと。これこそが、よりよく脳を使う最大の目的。そのために、日々クリアすべき課題があり、正しく脳を使うわけ。(6章1)

・脳を動かす最大のパワーは「やりたい」という想い
 脳のスイッチを入れるには、「目標」と「目的」、そしてそれを「実現したい」「やりたい」という想いが必要。(6章2)

・できるかどうかは考えずに夢を描く
 脳は意識を向けている目標を実現すべく、動く。ただし、この時考えてはいけないことは、「できるかどうか」。 「できるかどうか」は誰にもわかりらない。ただ、「できなかったらどうしよう」「本当にできるのかなあ」などといった迷いや不安は、脳の活動にブレーキをかける。 「できるかどうか」という意識は捨て、とにかく書き出す。

⚪︎「未来の自分への手紙」の書き方・ポイント
 面倒くさがらず、作業自体を楽しみながら行うことで、手紙に書いた夢は実現するはず。
1)だいたい 3か月後から半年後の自分に対して書く
2)3 ~ 4か月以内に実現したい 2つのことを書く
①今までやりたかったけれどなかなかできなかった身近な夢
②一生かけて実現したいこと3. 長い人生の中で自分が果たしたい志を書く
3)長い人生の中で自分が果たしたい志を書く
4)手書きする
5) 「これは無理だろう」などと、勝手に制限をつけないで考え、書き出す6) 書きながら、すでにその夢が叶い、感謝している心を味わう
7) 書いたものは、常に目につくところに置いておき、1日1回は目を通す
8) 書き終わったらその夢を共有できる人とグループを作る(グループが難しい場合は、一人でも0K)
9)とにかく「結果」にこだわらず行動し続ける
10) ①もしくは②の夢が実現したら、新しい手紙を書く
(6章3)

・目標期日を決める、ただし達成の期限に固執しない
 目標を定める際、目標や夢の達成日を決めることは、とても大切。日付を入れないと、「いつかできたらいい」という意識になってしまい、力強い取り組みができない。日付を入れることによって、今日何をするかが明らかになり、今日の一歩のあり方が変わる。日付の入れ方については、あまり深く考える必要はない。また、日付を入れる理由は何でもかまわない。ただし、「英語が話せるようになりたい」など、日付が決まらない、決めなくてもいいことであっても、何らかの理由をつけて決めて入れる。日付を決めると、目標や夢を達成できた日のことが、より具体的にイメージしやすくなる。何年も先の将来のことであっても、日付を入れるとその瞬間から脳は動き出す。(6章4)

・試験勉強がうまくいくための脳の使い方
 合格の絶対条件ではありませんが、「あの人のように素晴らしい活躍をしている自分」を心の中で思い浮かべて試験勉強をすると、途中に困難があっても挫折しづらくなる。目的を達成したあとの自分の姿を描くうえでイメージする「あの人」を見つけ出すことを、「モデリング」と言う。
(6章5)

・苦手なことに取り組む時の脳の使い方
 人生、苦手なことに取り組まなくてはならないことも多々ある。この時は、まず、「苦手」という感覚・言葉を封印する。脳は、不快なことから逃げる性質があるので、「苦手だなあ」という思いがあると、働きが鈍くなってしまうのから。「苦手」という意識を忘れることができなくても、少しだけ脇に置いて、フラットな状態にする。
 ポイントは、「これはいささか難しいなあ。でも、やってみよう」という態度で臨むこと。そして、大きな成果を目標にするのではなく、「小さなブレイクスルー(突破)」をターゲットにすることです。
(6章9)

・陽転思考で成功を引き寄せる。「引き寄せの法則」
 マイナスのことを思えばマイナスのことが起こり、反対に、プラスのことを思えば、プラスのことが起こるというもの。これは、脳の仕組みで考えると、至極当然のこと。マイナスのことを思えば、脳の働きもマイナスになるためマイナスのことが起こり、プラスのことを思えば、脳の働きもプラスになるためプラスのことが起こる。 「引き寄せの法則」は、脳が持つ磁石のような性質そのものです。
 「陽転思考」というのは、「物事を太陽のように明るく転じてとらえる」思考法です。といっても、単にあっけらかんとしたプラス発想やポジティブシンキングなどとはいささか違う。単に元気に明るくという考え方ではなく、 「人生に起こるあらゆる出来事をあるがままに受け止め、感謝の心を抱きつつ、ベストを尽くして生きる」。これが「陽転思考」。この思考を、日常に取り入れることによって、身の回りで起きること1つひとつがまったく違ったものになる。
(エピローグ)

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