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リーディングを学習しています(287

"~But I do not want people to call me a fool, and if my head stays stuffed with straw instead of with brains, as yours is, how am I ever to know anything?"(『THE WONDERFUL WIZARD OF OZ』より)

「けれど、人から馬鹿にされるのは嫌なんです。頭にワラが詰まったままじゃあ、あなたが持っているような脳でもないのに、どうやって賢くなれるでしょう」



『オズの魔法使い(THE WONDERFUL WIZARD OF OZ)』の3章目の訳をもうすこし細かく確認しながら、二巡めを読み進めていっています。脳が欲しい理由を言うかかしにドロシーは"I understand how you feel,"と、しかもtruly sorry for himという様子で言うのですが、どうしてそこまでかかしに心を寄せられるのかがちょっと不思議です。つよい表現での同情だと思いますが、カンザスで馬鹿にされるような経験があったのでしょうか。


 カンザスでの登場人物はおじさんとおばさんしか居ないので、単にこれは共感能力がとても高いということなのかなとも思ったのですが、ドロシーはカンザスに来る前は孤児だったそうなので、その時の経験だとすればすんなり納得できそうです。孤児の時に持っていなくて馬鹿にされるものがあるなら「両親」や「家」などではないかと思われますが、自分ではどうしようもないこと、相手との比較や欲しくても簡単に手に入るものではない部分が、似ていると言えなくもありません。


 そう考えると、やっぱりオズの国がいくら美しくても、カンザスに帰りたいと思うのは自然な気がしてきました。なにもかも灰色であることは気になりますが、ドロシーにとっては大事な居場所でありそうです。



 明日も英語の学習を進めていきます。よろしくお願いします。



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使用したサイト:
”The Project Gutenberg E-text of The Wonderful Wizard of Oz, by L. Frank Baum.”
http://www.gutenberg.org/files/55/55-h/55-h.htm

使用した機器:
電子辞書PW-AM700シャープ ジーニアス英和&和英辞典/単語登録数40件

使用した書籍:
『英文解体新書』(北村一真、研究社)P214
『オズの魔法使い』(ライマン・フランク・ボーム/柴田元幸、角川文庫)
『トト!the wonderful adventure 1』(長田悠幸、講談社)

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