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初めてのカトマンズ滞在記⑧旅の終わりと始まり

タクシーリサイタル

最終日もカトマンズを大満喫し、夜、タクシーで空港へ向かった。
タクシーの運転手の方が、歌好きの陽気な方だったため、空港までの道中は、いろいろなネパールの唄を歌って聞かせてくれた。また、空港の近くを通る高速道路は日本の支援で建設されたもので、ネパール人は日本人にとても感謝しているという話もしてくれた。
ネパール滞在中、出会ったネパールの方は本当にみんな親切で、正直騙されているのではないかと何度も思ったが、騙されることもぼったくられることもなく、無事に旅は終わった。なぜみんなこんなに親切で人懐っこいのか、国民性ももちろんあると思うが、過去に日本が支援をしてきた背景もあるのだろうなと最後の最後に納得した。

歩き回った最後はカフェでまったり お客さんはほぼ観光客
カフェで飲んだチャイ

お腹のその後

備忘録として、すっかりやられたお腹のその後のことを記載しておく。
最終日は食事を多少はできるまで回復し、帰りの機内食も、全部は食べられなかったが、ある程度食べることができた。
食べたらすぐ出るような状態ではなくなっていたが、下痢気味な状態は帰国後も1週間程度続いたたため、その間は整腸剤のお世話になった。
ネパールで寝込んでいた丸一日、いろいろと嘔吐下痢について調べていたが、ネパールでは風土病のようなものとのこと。現地の人でもかかるようなので、旅行者は言わずもがな。同じものを食べていてもお腹を壊さなかったYちゃんは、インドネシアに1か月滞在してもお腹を壊さなかったそうだが、そんなツワモノ以外は、胃腸系薬は必須だろう。現地でも薬は手に入るが、なってからでは遅いので、日本から持ち込むか、現地に着いた初日に購入しておくかして、先に入手しておくのが安心だと思った。

振り返って

目標は半分達成

「本場のダルバートを食べること」
「ヒマラヤの山並みを見ること」
この2つを目的に、初めて訪れたネパール。
お腹を壊したが、本場のダルバートを食べるという目的は達成。食事に関しては、少し辛さがきついものもあったが、基本的にはどれも口に合い、日本食が恋しくなることはなかった。また、本場のダルバートを食べての発見は、日本で食べるダルバートも、日本人向けに寄せていないお店は、かなり現地の味に近いなということ。あまり繊細な味覚の持ち主ではない個人の感想ではあるが、ネパールに行く前、新大久保のネパール料理屋で食べたダルバートはネパールで食べたダルバートと同じ味がした。
ちなみに今回一番おいしいと思ったダルバートは、初日にKさん達に連れて行ってもらった、タカリ族のダルバート。

もう1つのヒマラヤの山並みは、残念ながら天候に恵まれず見ることはできなかった。帰りの空港で買った水に描かれたヒマラヤの山を見ながら、次に来るときは、ヒマラヤトレッキングかなとぼんやり思った。

次の目標

これを書いている今日はもう2023年も終わりが見えてきている11月末。
気付けばネパールに行ったGWから半年以上経ってしまった。
帰国してすぐに書き始めたものの、途中で中断していたこの滞在記を、今になって一気に最後まで書ききったのは、単純に夏秋山シーズンが終わり少し時間ができたというのもあるが、何より来年またネパールに行き、ヒマラヤを歩きたいと思ったから。その前にこの滞在記を書き終えておきたいと何となく思ったため、再開して、ここまで書くことができた。
正直、ネパールから帰国するときは、ほっとした気持ちが大きく、しばらくは行かなくてもいいかなと思っていた。しかし、今年の夏秋は、気付けば山漬けの週末を過ごし、人生で一番山で過ごした一年になった。特にヒマラヤを意識していたわけではないが、ネパールに行ったことと無関係ではないような気がする。
そんなこんなで、次なる目標は「ヒマラヤの街並みを見る」から昇華して、「エベレストが見える4000~5000m峰に登る」となった。海外登山の経験のある山仲間にこの話をしたら、思ったら半分達成だよ!ということなので、もう半分達成しているようだ。

真面目な日本人

ネパール滞在中、ネパールの方にも、他国からの観光客の方にも、日本人はまじめだと言われた。確かに他国からの観光客は1か月近い休みをとって、ネパールに観光に来ている方が多いと聞くし、ネパールのお店の定員さんは、お店は営業しているのに、堂々とお昼寝をしている人をちらほら見かけた。また、宗教的な影響が大きいが、宗教行事でネパールにはしょっちゅう祝日があるとのこと。
多くの日本人は、週5日、学校なり仕事なりに決められた時間行き、土日と祝日と年末年始などの限られた休みで余暇を楽しむ生活をしている。生産性を考慮しなければ、そんな生活をこつこつ続ける日本人は確かに真面目かもしれない。日本にいるとそれは当たり前の生活に思えるし、私もそんな生活を送る日本人の1人であり、むしろもっと頑張らないといけないと思うことの方が多かったが、もっと自分を褒めてあげても良いのかなと思った。
またネパールで次の目標を達成できるよう、もう少し自分を甘やかしつつ、またこつこつ生活を頑張ろうと思った。

Kさんが最近送ってくれたヒマラヤの山並み
晴れているとナガルコットからこんな景色が見れるらしい



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