あの年、私は保健委員だった
息子が尿検査キットを持ち帰ってきた。小さなプラスチック容器と、提出用の内側がなんとなく撥水加工されていそうな袋。私が学生の頃にお世話になったものと、大差ない。ということは、これが尿検査キットとしての完成形なのだろう。私にとっては毎回お手軽に懐かしさに浸れる、一種の便利アイテムなのだ。学校から配られたプリントには、名前の記入場所や袋の封の仕方など詳細に書かれている。50歳以下の人であれば、大抵の場合は経験済みであろうこの尿検査。そんなに丁寧な説明文が必要なのか?と読む度思うの