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30代から崩れていくゲイを見てきたからこそ今は大切

20代の頃とは違って30代になると人と人の差は目に見えてきます。見たくない部分も、見せたくない部分もどんどん見えてきます。
僕はゲイの世界にデビューしたのはネットを使ってたので16歳。
その頃から色々な先輩のゲイを見て思うことがあったのでコラムとして書き残します。

30代がゲイの境目

30代になるとノンケは忽ち私生活が変わっていきます。それは結婚、出産、家庭をもつことです。
それがゲイは家庭を持つということは日本では基本的にない。だから一人で生きていることがほとんどだから責任感が薄れていく人も居ます。
30代になっても遊んでばかり、将来の目標もなくただ毎日ダラダラ過ごす、責任感が必要な仕事はしたくない。
30代のゲイは一般的なノンケに比べてそういう人が多いんじゃないかな?と十数年見てきて感じます。
ノンケで家庭を持ってるとお金が自由に使えなかったり、子どもや家族のためにもっと責任ある仕事に就いたり…独り身のゲイとは全然違います。
30歳を過ぎて35歳くらいになるとはっきりと「ちゃんとしてる人」「ちゃんとしてない人」が分かれるように感じます。

20代の頃はちやほやされてたゲイが落ちていくことも誰も知らない

ゲイの世界も移り変わりは早くSNSでも若くてマッチョ、若くてかわいい、かっこいい人はちやほやされます。
僕もデビューが早かった分、物珍しい若いゲイということでモテました。しかし、これは「ただ若くてそれなり」なだけで本当の自分の魅力ではないという部分が大きかったと思います。
20代の頃あんなにモテてたのに30代に入ると影が薄くなって誰にも相手にされず、毎日未だにSNSでいいねを求めてしまっている人。
その多くの人も「あれ?なんか反応がどんどん薄くなってきてる」と感じているでしょう。
僕も10代の頃、20代の頃とどんどん周りがシビアに自分を評価していることに気づきました。
歳を重ねると途端にみんな興味がなくなって「あ〜あの人?なんか老けたよね」とか「昔はかわいかったのにね」と噂にして、そのうち忘れされます。「え?だれだっけ?その人。あ〜昔○○だった子ね〜」そう言われているのも十代の頃から見てきて、やっぱり輝きは永遠じゃないんだなって思いました。
あんなにみんなが可愛い、かっこいい、イケメンだと言ってた人のことも数あるマスコットの一つであって、その人がどうなろうともう忘れてしまってるんです。

ゲイバーにいるとなんとなく幸せな感じがする

ゲイにも数々のコミュニティがあります。中でも僕はゲイバーのコミュニティには疑問です
僕も若い頃から数年店子としてバイトをしていました。お酒を通じたコミュニケーションはやっぱり楽しくて、その場に居る人と仲間になったような感覚で楽しかったです。
ただ20代中盤になって、40代以上のゲイのお客さんを見たりするたびにコミュニティがお金を取る取られるの関係でしかないカウンター越しのコミュニティってどうなの…?ここに居て、30代を迎えて平気?と思いました。
ゲイバーにいるとなんとなくお酒が入って楽しくなって、楽しい!と思ってるんですけど、薄い会話がほとんどで脳が麻痺して楽しいと錯覚してると感じました。
みんなさみしさをお酒、お金で対価を得てるんだなあと思ってしまいました。ここにいるとなんとなく幸せで満たされた気持ちになるけれど、本当の友達はできないかもしれない。そう僕は思いました。

なぜ店子から抜け出せなくなるのか

僕は大学も中退してしまいましたが、夜は店子をしながらバイトをして、僕は学費を1年間稼いで復学しました。
不思議なもんで、店子に一度ハマってしまうと抜け出せる人がすごく少ないことに気づきました。多くの人がリバウンドするんです。
ここで多くの人が抜け出せずズルズル店子のまま30代を迎えてしまって、フリーターみたいなパターンが多いです。
ではなぜ、リバウンドしてしまうんでしょうか。
僕と友人で出した仮説は「楽だから」です。
店子ってなんだかんだで楽なんですよね。お酒のせいにすることもできるし、遅刻しても一般的な会社ほど大変な目に遭わないです。ママがだいたいなんとかしてくれます。
それで体調不良で突然休むこともできる。責任感もそんなになくていいから心地よいんです。しかも、お酒を飲んでいるから色々なことも脳が麻痺して気持ちよく感じる。
これが昼の職業に戻ったら忽ち一般的な秩序を守らないといけない、責任がある。
戻りたくなるわけです。あの楽な場所に。

失敗を見て考える 30代でしておくべきこと

僕が数々のゲイから後悔したこと、失敗したことを聞いてみたので箇条書きにしてみます。

  • もっと勉強しておけばよかった

  • もっと筋トレしておけばよかった

  • 将来の夢をもっておくべきだった

  • ちゃんと仕事をしておくべきだった

  • もっとお金を稼ぎたかった

  • もっと貯金しておきたかった

  • もっとスキンケアしておけばよかった

  • もっと遊んでおけばよかった

やっぱりもっと○○しておきたかったという声はとても大きいです。特にもう30代も終盤になるとそこから人生大逆転していきなりスポーツ選手になったり大富豪になることって正直ありえないです。
YouTuberでいきなり一攫千金!とか思ってる人もたまにいますが、YouTuberで成功したいならもう6,7年前にはやってるはずです。
もう遅い…ということが多いんです。
そこで感じた僕が30代までにやっておくべきことは

  • 本を読んで、勉強することをやめない

  • 筋トレをして食事、健康、運動に気をつける

  • 将来の人生設計を組み立てておく

  • 仕事はまじめに「やりたいこと」を仕事にする

  • 収入を上げておくために仕事で出世する

  • お金について勉強して投資や貯蓄をする

  • スキンケアを徹底しておく

  • 今だからできる旅行や体験にお金を使う

ありがたいことに先人ゲイが後悔をたくさん教えてくれるので僕はそれを教わって言われた通り、勉強するようにしました。
本を読むことは本当に人生に役立ちます。お金の勉強をしたらすぐに1年で100万円貯められたし、人生を計画して60歳のときにだいたいこれくらいのお金があれば家買って、仕事がなくても生きていけるかなっていう計算ができます。
ゲイの老後は孤独です。自分のことは自分でどうにかしましょう。

会話が合わなくなってくる悲しい話

僕は20代の頃は本当に頭が悪く遊びっぱなしでした。その分、今は真面目に考えることが多く、友達と話すときも将来のことだったり仕事の話、夢の話が多いです。
例えば、こういうことを45歳くらいに実現したいけど、どういう計画でいけばいいか。とか、自分が45歳になったときどういうコミュニティに属していたいか。など。
つまらない人にとってはつまらない話だし、僕が20代のころはつまらないような内容です。
その分、昔は楽しかったはずの人とも久しぶりに会うと全然会話が合わなくなってしまいます。
「人の噂」だったり、「僕の昔の話」だったり、飲み屋事情やゲイイベント事情、ゴシップ…。どれも全然興味なくてそんなことより、経済の話とか、世界情勢の話とかしたい。
旅行の話とか、経営とかの話、スポーツの話がしたい…。
人生のステージに合わせて人間関係は変わっていくもの。永松茂久さんの著書「30代を無駄に生きるな」でも、人間関係が変わるのは自然なことである。それはあなたのステージが変わったからである。仲良くしたいと思う人と仲良くすれば良いっていうことが書いていました。

これだけは言いたい「生き方は人それぞれ」

あれこれと僕の意見を言ってきましたが、共感できない!ありえない!偉そうに!そういう人はいつも居ます。
それは当たり前でしょう。僕も人のことは理解できないし、人のことは誰もわかりません。
僕はだからっていって他人を否定することは全然ありません。ダラダラしている生き方も、遊んでばっかりの40代も全然共存するのは当たり前だと思っています。
僕が言いたいのは生き方は人それぞれということです。
そして、今自分自身が生活しているその毎日は自分が選択したことなんです。
よくコンビニのアルバイトの人がムスっとして「だるい」みたいな顔をして働いています。
僕はいつも不思議でした。「それを選んだのはあなたでしょ」と思うのです。
親から離れれば選ぶのはすべて自分です。
世の中のすべては自分が選択していることであって、選択したくないならしなくていいように生きないから悪いのです。
僕は台湾旅行で台風が直撃したときも「まあ台風がくるリスクを知っておいて旅行をしようと思った自分の責任」と思いました。
トラブルに巻き込まれるときも実はそれも自分の責任なんですよね。そこにいたのは自分が選んだことです。
自分が選んだくせに文句ブツブツ言って、お酒を飲む日々は僕は嫌です。これも自分のせい。そう受け入れることが大切です。

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