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2022年に観た映画

今年観た映画の備忘録。
リバイバル上映を含めて全て映画館鑑賞です。



ユンヒへ

ONODA 一万夜を超えて

ハウス・オブ・グッチ

明け方の若者たち

さがす

ノイズ

真夜中乙女戦争

大怪獣のあとしまつ

ウエスト・サイド・ストーリー

ちょっと思い出しただけ

Ribbon

Cyrano

愛なのに

春原さんのうた

ウェディング・ハイ

猫は逃げた

エッシャー通りの赤いポスト

ナイト・オン・ザ・プラネット

夕方のおともだち

フタリノセカイ

KAPPEI

やがて海へと届く

チェリまほ THE MOVIE

のさりの島

この日々が凪いだら

フラッシュダンス

余命10年

ハッチング〜孵化〜

リング・ワンダリング

流浪の月

わたし達はおとな

神は見返りを求める

ベイビー・ブローカー

PLAN75

わたしは最悪

野球部に花束を

アキラとあきら

百花

よだかの片想い

夜明けまでバス停で

窓辺にて



天間荘の三姉妹

あちらにいる鬼

ある男

TOCKA

母性

桐島、部活やめるってよ

わたしのお母さん

恋は光

THE FIRST SLAM DUNK

そばかす

消えない虹

川のながれに

大事なことほど小声でささやく



チェリまほ THE MOVIE、この日々が凪いだら、は2回鑑賞。
55作品、57回鑑賞。



今年も結構観ました。
夏はあまり好きな映画がなく、11月以降に観たい作品が多くて追い込みが捗りました。



個人的に良かったなと思う映画をいくつか。
今年は、映画のnoteは一本しか書いてなかったですね。



「ユンヒへ」

小樽の美しい景色と、女の静かな思慕の物語。雪はいつ止むのかねぇ、という台詞は雪国の本当の実感です。
ずっと止まないと思えそうな雪も、やがて止み、雪にまみれた街も、春になればそんなことはなかったようにすっかり解けてなくなる。
雪は厄介だけど、厄介だから、その美しさも雪国の人間は知っているのです。感情や人生もそんなものかも知れません。
ユンヒの娘とその彼氏が、とってもチャーミングなのも見所。



「ONODA 一万夜を超えて」

今年初めの方に観たものですが、結局これを超える作品はなかったです。今年一。俳優が全員良い。
青年期から壮年期へと演じる俳優が変わるのですが、松浦祐也→千葉哲也の移行が自然なのに驚きました。遠藤雄弥→津田寛治はちょっと違和感がありますが、あるシーンの挿入で上手くカバーしています。
ちょっと怖いシーンやビビるシーンもありますが、映像から伝わる荘厳さが凄い。
遠藤雄弥がこうなるとは!って感じ。

個人的には、井之脇海も好きでした。これをきっかけに海君が出てると、おっ、と思うように。
あと、仲野太賀も素晴らしいんですが、最近の演劇界は仲野太賀に頼りすぎ感があって、複雑な気分。



「ちょっと思い出しただけ」

言わなくてもいいことを、そんなに言うつもりもないのに、言っちゃうことってありますね。
色んなことがあって、今がある。今も充分幸せ。過去をずっと振り返っているわけじゃない。でも、たまに過去をちょっと思い出す。



「Ribbon」

のんの非凡さを感じる。ただそれだけなんだけど、凄い。



「チェリまほ THE MOVIE」

こんなに世の中荒んで疲弊してるんだもの。これだけ幸せしかない世界があっていいじゃないか。
転勤という、全国企業に勤めるカップルにおける最大とも言うべき課題を取り上げたセンス。ただ、エンディングが急というか、唐突にまとめられたので、続編はもう作らないのかなぁ。
あと、舞台が長崎なのに、横浜とかで撮ってたのは、うん、なんか嫌。地方を舞台にするなら地方でちゃんと撮ってほしい。



「この日々が凪いだら」

毎日何か起こっているけど、大したことは起こらなくて、劇的に変わることはないけれど、変わらないことはないわけで、そんな中で自分も徐々に変わっていく。それが日常。そういうものを描いているのかと。
僕はこういう雰囲気の空気感がとても好き。



「リング・ワンダリング」

ストーリーは結構突飛もなくて、全然追いつけなかったりするけれど、エンディングのまとめ方が好きでした。
笠松将、これから期待。



「百花」

今年のベスト演技は、と言えば、この映画の原田美枝子。若い時から、若年性認知症でよぼよぼになるまでの演じ分けは凄い。
内容はベタ。個人的には、僕は兵庫県の阪神地域の生まれなので、あの地震をそういう風に扱ってほしくなかったという気持ちがある。



「夜明けまでバス停で」

今年、原田美枝子に並ぶくらいよかったのが、この映画の板谷由夏。堕ちていく様がリアル過ぎて、色々考えました。



「ある男」

誰しも、自分が他の誰かであったなら、と思う気持ちになることがある。自分を、自分ではなく、とある人にしてみたい時がある。
窪田正孝演じる男が本当は誰だったのか、その謎解きが主題かと思いきや、実はその謎を調べる妻夫木聡演じる男の変身願望を描いた作品かと。
弁護士のリアルな仕事って、リーガル・ハイや99.9ではなく、この映画のようなことなんだろうと思う。実は、馬鹿にされたり舐められたりっていうね。



「あちらにいる鬼」

寺島しのぶ、豊川悦司、広末涼子の奇妙な関係を、3人が好演。剃髪のシーンはかなり迫力がある。結局、「鬼」が何かははっきり描かれない。主題は結構難解だと思う。
あと、高良健吾って、本当にぼんぼんで冷淡な役が似合うんだよなぁ。



「TOCKA」

あえて粗い映像でとったらしい。根室、釧路、室蘭が主なロケ地。荒涼とした最果て感が、映画の絶望感とマッチしている。
全体的に陰鬱な感じだけど、エンディングは綺麗に締まっていて、ちょっと心が救われた。



「わたしのお母さん」

井上真央の新境地。
親子って、いつまでも親子という枠組みから離れられないのだろうか。娘をいつまでもお姉ちゃんという枠でとらえる母を主人公は嫌っているけれど、実は主人公も、母をいつまでも母という枠でとらえることから逃れられていない気がする。
主人公の夫が、とても理解がありそうで、実は全然なかったことが分かる場面。あぁ、この人もか、という気持ちになるのはとても分かる。



「恋は光」

ロケは岡山。岡山のPR映画として、県として推せばいいのに、と思うくらい綺麗に撮ってある。
神尾楓珠演じる地味な主人公の男と、3人の女との恋愛談義映画。3人の主人公のファッションの華やかさが良い。
前半は、女性陣のファッションと相まって光が溢れるとても明るい描き方。きらきらした雰囲気が青春、という感じ。後半は、主人公の心情を深掘りしながら、がらりと暗めに撮ってある。その対比が良い。
恋の話、したくなるよね。「彼女が好きなものは」から神尾楓珠ファン。



「THE FIRST SLAM DUNK」

スラムダンク世代ではない。アニメ映画好きでもない。そんな僕でも、珍しく感動した。



「そばかす」

いわゆるアセクシャルを描いた映画。
「わたしのお母さん」とも似るのだけど、世の中とズレていると自覚している人は、ようやく分かり合えそうな人が出て来ても、やっぱりあなたもそちら側ね、と思った時に一番失望するんだよな。

この映画のエンドロールで、SOGI監修という人がいた。この映画の人がどうかは兎も角、SOGIなんてかなり個人の主観が反映されるような気がする。どうやって中立性というか質を担保しているのだろうかと思った。
今、企業とかで研修講師みたいなことをしている人って当事者だと思うけど、当事者だからこそ個人の主観が反映されそうだし、その人が言うことが正解みたいに扱われるのはどうなんだろう。



「川のながれに」

那須塩原の美しい景色みたさに、内容は地味なんだろうと思って期待せずに見に行ったら、意外と名言が多くて良かった。
ありがちな話としては、主人公は悶々としながらも、最後はすっきりする流れが多い中、この主人公は最後まで悶々としている。
SUPがとても楽しそうで、やってみたくなりました。



今年は、特に秋冬に家族関係を描いた作品が多かったなという印象。
僕は、悩んでいる時に映画を観たくなるのかなぁ。もっと明るい映画も観た方が良いのかもしれません。


また来年も良い映画を!

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