見出し画像

涙が出ちゃう、だって無職だもん

5月1日付に、身分が無職アラフォー独身実家暮らしとなりました。
4月中頃までは、わーい正社員になって、貯金つくって、愛犬と一緒に実家出るぜー!って、ウキウキライフを想定してたのに。

属する場所がなくなる不安ていうのは、ここまで大きいんだなーって不安に負けそうになる。

これまでの人生でも、無職になるタイミングってあったけど、ここまで不安に苛まされることはなくて、なぜだろう…若かったから?って、昔を少し振り返った。

ほぼ病気で強制離職

そうか、いつも体を壊して自滅パターン。
まず身体がやられるタイプでした。
かつては、メニエール病。
その次が、パニック障害。
そのまた次が、突発性難聴。

1社目
メニエール病になった時は、アパレル会社で経理をやっていました。突然視界がぐるぐるして、立つのも困難に。通勤中の電車で、文字通りぶっ倒れました。イケイケな女の子たちがめっちゃ優しかった思い出。
この時働いてた会社は休みがとりにくく、治療が困難になり退職。その後しばらく療養。

2社目
パニック障害。
これの始まりは些細なこと。
ちょっと体調が悪かった日で、電車乗ってる間に気持ち悪くなっちゃったんだよね。吐きそう。吐いたらマズイ。次の駅はやくはやく!っていう状態が少し続いて、この後から、電車に乗れなくなっちゃった。
電車に乗ると、よみがえるのよ「あの時の不安」。そこから、本当に身体に異常がではじめる。動悸・冷や汗・震え・息がしづらく、意識がふっと遠のくなどなど。
最初は電車だけだったんだけど、簡単に逃げられない状況すべてに発作が起こるようになりました。エレベーター、映画館、会議中とか。
心理的に拘束されてる状態が苦手になってしまったのです。
通勤が困難ということで、退職。
この後の無職期間も、ほぼ療養に費やした。

3社目
突発性難聴。これもある日突然なる。
あれ、片耳聞こえなくない?気のせい?って。
突発性難聴は、早期治療がカギなのに、この時働いてた会社にも、休むって言いにくかったー。
週末まで待とう!って先延ばしにしてたら、難聴状態のまま固着してしまい、右耳は中等度難聴に。他にも色々ありまして、休むべきだと思い退社。

これまで退社後すぐは、仕事を得ることより、体を治すのが先だった。

ほんとに社会人向いてないのね。
真面目と気弱がセットで。
このコンボは最悪です。

今は、弱いままだと消費されてくだけ!って知ってるから、必要なことは言えるし、言うようになった。

今回も絶対辞めた方が良かったし、正しい決断だったけど、ふとした時に早まったかも…って思ったり、思考がずーっとグルグルして、突然涙が出たりしたけど、こんだけ悩んだり、落ち込んだり、心理状態が忙しいのは、今回は自分が健康体だからかって思った。健康で無職なの初めてでした。

犬と歩く

私には愛犬がいます。来月3歳になる女の子。
今は実家暮らしですが、この子を迎えた時は1人暮らしをしていました。
1人と1匹…でもなく、当時私は小動物のペットがたくさんの子だくさんで。
3匹のハムスターと、1羽の文鳥、1匹のレオパードゲッコーがいて、検討に検討を重ねて、貯金を必死に貯めて、支出と収入を計算し、シュミレーションを繰り返して、イケる!と思ったので、わんこを迎えた。

その後、いろいろとありまして、ペット引き連れて実家に出戻り。

今はもうハムスター達はいなくなってしまったけど、ワンコと、文鳥と、レオパは元気です。

この犬っていう存在がデカいこと。

そんなに社交的な人間でもなかったんだけど、犬がいるだけで、犬友達が近所にできます。近所の犬の飼い主さんと、ワンコの名前、めっちゃ知る。
気軽に声かけあうのです。気軽ってのがポイント。頑張ってないから。

もし隣に愛犬がいなかったら、日常の風景の1人でしかなかった人達。
犬がつないでくれる世界ってある。

どんなに気分がふさいでいても、落ち込んでいても、涙が出ても、犬がいるから、強制的に外の世界に連れていかれる。お散歩で。自然に笑顔で、人と犬と交流する。

実家に戻ってから、朝の散歩は親に頼んでいましたが、今は時間に追われることなく、のんびり朝の空気を吸いながら一緒に歩いている。

愛犬の生活費稼がないといけないから、焦る面もあるのだけれど。
でも生活費欲しさに、適当に仕事探すのはやっぱりダメだと。

気づかぬうちに、また体が壊れていくかもしれないし、動けない期間ができたら、それこそワンコのご飯代が工面できなくなってしまう。

細々でいいから健やかに長くがポイントです。

色々と仕切りなおす、考え直す、挑戦しなおす、視点を変える、模索する。そういうタイミングだったのかもなーって、朝の凛とした空気の中、思いました。

不安定だけど、今見えてる景色はパーフェクトだった。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?