年金もらえるまで、何してる?
プロカメラマンの時間
私がカメラマンになったのは、まだ会社勤めの頃でした
もともと趣味でいろんな撮影を頼まれて撮りに行ってました
ある会社の商品撮影を依頼され、パッケージやシズルを撮影しました
会社のご厚意で、少しばかりの報酬をいただき、とても嬉しかった
そのうちに、社長さんの知り合いが撮影をしてほしいと言ってきているが
行ってもらえるかなと依頼が来ました
撮影の内容と、私の持ち合わせの機材での撮影は困難がありました
一言で、写真撮ってと言われても、全くの素人さんは写真くらいカメラとレンズがあれば成立すると考えているのでしょうが、お金をもらえるレベルの撮影をするとなると、機材がいろいろ必要です
必要になって、揃え始めて増えたもの
カメラ 一眼レフのフルフレーム機 中判フレーム機
レンズ 標準レンズ 中望遠レンズ 広角レンズ PCレンズ
光源 定常光 ストロボ ディフューザー幕 リフレクター
三脚 大型三脚 アーム付き三脚 スタジオスタンド
支柱 バックシート用 光源支持用
脚立 2メートル 0.9メートル
PC アップル社の iMac と Adobe社のLightroomとPhotoshop
私が最初に仕事として請け合ったのはネット販売の小さな質屋さんの仕事でした
中古の腕時計を25点、三方向からのアングルで撮影してほしいとのこと
依頼主は、2時間くらいでできるでしょうと問われてきたので、倍以上の時間はかかりますと返答すると、眉を曇らせたが とにかく撮影を頼むといわれました 結局5時間くらいはかかりました 報酬は一万円です
このとき使ったのは、ニコンD850 ニコンf4通しの標準ズームレンズ スピードライト2個 小物撮影用の透過型ホワイトボックス 三脚 レリーズ スピードライトコマンダー スピードライト用のミニ三脚
どうして、5時間近くかかったのか?
意外と見落としなのが、モノ撮りの場合は一からのセッティングが必要で、出張の際は出先のテーブルの位置とか、部屋の照明の種類など撮影環境を整え、テスト撮影までに20分くらいかかることもよくあります 中古の腕時計といっても、高級腕時計なので傷をつけるわけにはいかないのと、指紋がガラス面やメタルに付着しないように白手袋が必要でしたので細かい作業がしずらいのと高級腕時計は各メーカーで留め具の作りが違うので普段見たことないような留め具がついているので暇がかかる。社長さんも知らなかったりして結構大変でした 腕時計スタンドにセットするのも案外難しくて、本体部分が重いと自重で下がってきてしまう ローレックスはバンドの緩みも質の評価になるので、手で持ち上げたカットが必要になった
また、高級腕時計には箱や保証書も重要な要素で揃っているものは一緒に撮影してほしいとのことで、手間がとてもかかりました。結局200枚ほどの枚数を撮影しました
まだ駆け出しのころは、経験を積むことが大事なので安い報酬でも撮影することはとても大事と思いました
真面目に、コツコツと撮影することで技術的な部分が身についてきますし必要な機材がわかってきます
デジタルミラーレスカメラになり、電子シャッターを使えるようになったのでメカニカルシャッターの消耗を気にせずに、撮影ができるようになりました。また、フィルム時代とは違い物理的な制限もほとんどなく撮影ができるのでとても楽になったのですが、その分きちんと絞り値やシャッタースピードの設定をおろそかにし、撮影ができるので意図した画像にならないといった弊害が起こりやすく、技術の向上が遅れることが懸念されます 初心者の方が起こしやすいのは、ISO感度のオート設定です オートに頼っているといつまでたっても技術の向上は難しくなります 撮影している環境や対象物に合わせて設定してください
絞り値、シャッタースピード、ISO感度を的確に操りイメージ通りの作品を撮影できるようになりましょう
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