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2021年度の大学非常勤講師生活がはじまったよ

2021年4月20日。
昨年の前期から近畿大学経営学部で非常勤講師を務め、2年目に。大阪のコロナ感染者急増と、キャンパス内の教室密防止策を再度見直すことになったため、当初予定されていた対面授業が1週間休講になり、本日より再開しました。

昨年はZoomによるフルオンライン授業だったので、実は今日が初の教室での対面授業(後から気づきました笑。先に気づいてたらもっと緊張してた)。「教壇に立つ」という経験は、大学3年のときに教育実習生として母校で高校数学の授業をした以来。約20年ぶりに教壇に立ちました。

初日だったのでほぼガイダンスで終了したのですが、思ってた以上に学生のみなさんはポカンで反応も薄かったし、何より履修学生が去年より減ってるし。。で、授業終了後もちょっと不安多めの午後を過ごしていましたが、「20年ぶりの教壇」と学生当時のことを思い出しながら書いてみます。

大学生の頃は教員も志望していた?

大学生時代、所属する学科が「高校数学」の教員免許が取れることを知ってから、必要な教科だけは履修するようにしていました。「教師になりたい」というよりも「教員免許」を取りたいが強かったですね。バイトで家庭教師もしていたので「塾の先生も悪くないな」「教員免許あれば何か役に立つだろう」ぐらいに考えてたのかな、とも思いますが「数学の教師になる!」とまでは考えてなかったですね。
しかし教員免許をとるには教育実習がある。数週間の実習でしたが「教壇に立つ」心地よさみたいなものはここで得た気がします。また母校に帰るというのはとてもいい経験で、同じく実習で帰ってきていた同級生とも会えたし、ワイワイしていた記憶が今もあります。いい思い出になりました。

「教員採用試験は受ける予定なのか?地元へ帰ってくるの?」
「教員免許は取りますが、教員にはなるつもりはないので受験しません」

まぁなんてひどいことを言うのでしょう。教育実習の最後の日、担当してくださった先生方との懇談会で頭の中そのままを言ってしまい、後で後悔したのを覚えています。確かに企業に就職しプログラマーになるのか、教員採用試験を受けるのか、まだ迷っていましたが、当時は就職氷河期で教員も余ってる状況、採用試験受かってもどこの学校に配属されるかもわからない、もしくは就職浪人もありうるという時代だったので、私はプログラマー(サラリーマン)を選択したのです。しかしせっかく面倒みてもらった先生方の前では「採用試験がんばります」ぐらい言えばよかったのに。あのときガッカリしたような顔をしていたM先生、ほんとうにごめんなさい。

20年経って教壇に立つことになったのも何かの縁

昨年、近畿大学の布施先生経由で非常勤のオファーをいただいたのは、現在働いているヤフーの仕事(Mix Leapイベント)からの縁です。数学でもなく理系科目でもない「経営学部」の科目教員として学生の前に立つ機会をいただきました。
20年前は、教員の中でも「高校数学」一択しかなかった自分が、サラリーマンキャリアの中で新しい科目選択肢を持っていることに気づくことができたと同時に「これからの自分のキャリア」を考える機会ともなりました。
最近私の元上司が出したキャリア本がバカ売れしているらしいのですが(また別の機会に書けたら書きます)、ちょうどそこにも「キャリアの棚卸し」という言葉がありますが、私自身も昨年くらいから似たことを意識しだしていたような気がします。
「キャリアの棚卸し」は未来志向なのですが、私は「今までにやりたかったこと、できなかったこと、心残りはなかったか」を考えてみました。「教壇に立つ」という自分自身の体験(教育実習当時の心地よさと、教員の道を選択しなかったこと)や、これまでお世話になった先生方に何かしたいなと思いながらも返す機会がなかったのは、心残りの一つだったのかもしれません。そしてそれを実現する機会が、周り巡って大学非常勤講師としていただいた縁なのかもしれないですね。

最後に

先日、中3になった長男に初めて「実は大学の先生やってんねん」って言ってみたら「そうなん?前やってた仕事辞めたん?」っていう返しでした。「辞めてへんで」のついでに「そもそも何の仕事してるか知ってる?」と聞いたら、思った通り「知らん」でした(笑)

来週は対面授業ではない、オンライン講義の日ですが、去年よりは幾分リラックスできてる気もします。引き続きがんばります。

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