ルパンの漫画を読む→湯治へGO!

ルパンと言えばルパン三世だが、その元を辿れば怪盗紳士の冒険譚小説だ。

20年前、いやもっと前かもしれないが、すっかりハマって邦訳版を全部読んだ。結構難しい小説なんですよね。想像力全開で読まないとお話に置いていかれちゃう。

全巻読破したと思っていたら、14年前に最後の1巻(題を忘れた)が、初めて邦訳されて出版されたと記憶している。そうだ、それを買ったんですよ駅ビルの本屋で。


今思い出した。確か「ルパン最後の冒険」もしくは「ルパンからの手紙」みたいな題(調べりゃあいいんだけど)で、どうもこれで真の完結だって思うとスゥーっと冷めてしまって。買ったはいいが積読化してしまった。
最後の手前でスゥ―っと冷めるってないですか?ドラマとか小説とかゲームで。


アレはね、大人になった証拠なんですよ。様々な経験でラストが想定できてしまう。想定してる自分に冷めているんですきっと。自分だけか?ゲームのクリア後の穴埋めみたいなやりこみ、面白みがサッパリわからないので。


それは置いておいて


話を戻すと、つまり20年以上前にモーリス・ルブランのルパンシリーズは自分の中で消化が終わり、一生涯人生にかかわらないと思っていたところ、

kindle unlimited の中で偶然見つけちゃったんですよ。森田崇さんという方が描いた漫画版のルパン冒険譚「アバンチュリエ」を!へぇーと思って何の気なしに手に取った。電子書籍なのに手に取った!

…ぶっちゃけ最初は絵柄に抵抗がありました。ごめんなさいね森田崇も知らなかったし、なんか少女漫画みたいにルパンのヴィジュアルが美化されている気がしてね。でもね、そんなのあっちゅうまに吹き飛ぶほど面白い。

20年以上も記憶の果てのストーリーは、自分もかなり抜け落ちていて新鮮なこと、それでいて微かに登場人物の名前を憶えていること、そして何よりもトリックや地図が画像化されて分かりやすいこと。原作者の筆が走った感じまでよく伝わる。

この森田さんって方、ご自身もルパンマニア(シャーロック・ホームズシリーズのマニアはシャーロキアンって言うがルパンマニアは何て言うのだろう?)で、自分が読んでいるのは「アバンチュリエ」の補綴版というか愛蔵版というかそういうバージョンで、森田さんのコラムが加筆されている。これがすごい熱量で書かれており、感動して全部スクショして保存してしまった。もちろん漫画にも森田流のエスプリが練りこまれている。時代背景がわかりやすくさりげなく伝わる表現もグー。

現在、奇巌城の上巻まで読み終わったところである。奇巌城は結構覚えているんですわ。これから万事OK君が出てきますよね。楽しみであーる。

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