寿司職人の手早さって2

子供の頃から寿司が好きで、誕生日などの祝い事ではよく寿司屋に連れて行ってもらった。当時は中トロ、イカ、タイのヘビーローテーションだった。回転ずしも無かったから随分と親に散財させたのではないだろうか。この場を借りて御礼申し上げる。サンキュ。


高校に上がると、親と行動することも少なくなり、寿司屋からは遠ざかっていった。でも寿司は葬式でかなり食べるチャンスがあった。父が6人兄弟の末弟、母が5人兄弟で、それぞれ自分と40歳以上も離れていたので、高齢の親戚の葬式は年に何回か在った。思うにこんなに焼香する高校生も珍しいのではないか。


高校生ではなく焼香生である。

誤解のないように書くならば、親戚の不幸を「寿司チャンス☆」などとは思っていない。焼香は緊張するし、通夜の寿司も良い状態とは言い難い。あくまで自分と寿司との関係性が付かず離れず保たれる儀式的に捉えていた。ウソです。多少は寿司チャンス☆でした。

そんな焼香生活も終わりを告げ、どうやら自分の稼いだ金で寿司を食わねばならない時代に入った。

と言っても使える金は微々たるもので、スーパーの惣菜寿司と缶ビールがせいぜいで、それだって毎日は無理。20ちょっとの若造が小粋な寿司屋に一人で入って「大将!今日はおすすめ何がある?」などと言えるわけもない。そこで見出したのが折衷案とも言える「駅ビルの寿司屋」である。

明日もこれ、続けて書こう。かなり寿司は業界ひっくるめて詳しいと思います。

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