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BALIでFerryが沈没。定員超過か。
APを通じABCニュースが報道しています。(画像はWikipediaより)
Ferry carrying more than 50 people sinks off coast of Bali, at least six dead〜ABCニュース
沈没したフェリーはKMP Yunicee
沈没したのはKMP Yuniceeで41人の乗客と13人の乗組員、3人の食堂職員が乗っていた。(LIPUTAN6,30日am10)
KMP Yunicee〜Kapal Motor Penyeberangan、1992建造、922トン(id.wikipedia)
29日(火)の夕方17時12分、インドネシアの東ジャワのケタパン港(East Java's Ketapang port、Ketapang Banyuwagi)を出て30分後(18時頃)に沈没したという。ギリマヌク港(Gilimanuk)に向かっていた。到着港に近づくと潮流に流され船体が壊れて沈没した(SeputarTangsel.com,pikiran rakyat media network)という地元報道では港からライフジャケットを投げる人々のインスタビデオ(@gilimanukkomunitas, Media berbagi informasi)が紹介されている。
44名生存、確認できた死者は7人(6/30am4)
翌朝未明の時点で7人が死亡、44名の無事が確認された。(LIPUTAN6news)
死亡が確認されたのは女性5人と男性2人。14人が依然不明。(乗客名簿にない犠牲者が複数確認されている。)
Tribunnewsが犠牲者について報道している。
男性が、54歳と17歳。女性が66歳、39歳、23歳、19歳、14歳という。そのうち5人の遺体が家族のもとへ、2遺体は直接葬儀場で運ばれた。
また生存した11歳の少年は、母親を失い父親も行方不明など多くの家族が同時に被害にあっている。
エンジン故障が原因という報道も。
地元のBALIPOSTによればエンジン停止や潮流の影響を示唆。動力を失った船が高波により傾いて沈没した可能性がある。
すぐ近くにいた4隻のフェリーが左右から乗客を助けた(kumparanNEWS)という現地報道では「船体の一部が壊れていた」という証言もある。この報道では天候は普通で潮が少し満ち、波は高すぎたとある。
現場は潮流が激しい地域(当時、狭い場所で毎秒1メートル以上の海流)でバリ海峡は独特な海流環境にあるという。(LIPUTAN6news)
船体は港から1.6km、深さ78mの地点で発見された。
Tribunnewsによれば、4mの高波が原因で沈没したとされるフェリー。その船体が沖1.6km海中78mで発見され原因の特定が進められる予定。Tribun-Bali.comによれば最後の整備は2020.12.19とのこと。
同様の事故は繰り返し起きている。
ただ乗客名簿に無い乗客が多数いるという報道(LIPUTAN6)もあり、1999年2月に同国で起きた過密客船の沈没(332人が乗船、312人死亡)や、2018年、スマトラの湖で起きた過密客船の沈没(200人が乗船、167人死亡)、2019年ジャワ島の北海岸沖で過積載のフェリーが沈没(21人が死亡)と同じく、定員数や積載量など安全基準への意識の低さが今回も影響した可能性がある。(AP通信)
乗客名簿にない生存者達
定員超過が疑われているのは救助の経過報告(Tribunnews)による。実際に乗客名簿41名に対して生存者で確認できたのは16人のみ。23人の生存者は名簿に名前が無い状況。つまり25名の名簿上の乗客が未だ不明で、名簿外の犠牲者も相当数いると思われている。
生存者の申告上は11名の行方不明と報道されていたが、この行方不明についても6名は乗客名簿外の行方不明者である。(のちに行方不明が14人に訂正されている。)死亡者についても7名のうち4名が名簿外の死者である。
つまりすでに名簿外の乗客が33名確認されていることになる。これは乗員名簿の倍近い数で被害の全容を知るのが難しい状況である。
定員超過による復原力(STABILITY)の低下が転覆の原因になった可能性は捨てきれない状況だ。
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