ラプソードから考える投手力−読み解くための基礎知識−
こんにちは。柔道整復師でトレーナーの髙山です。
( Twitter: 高山 勇生【野球を動きで考えるトレーナー×枕作り】柔道整復師(@TKYM_4287_yakyu)さん / X (twitter.com) Instagram:野球×動作トレーナー 高山勇生(@tkym_yuk0907))
身体の動きを感覚や専門用語に偏る事なく、誰にでも伝わるように簡単にお伝えしています。
今回は『ラプソードから考える投手力−読み解くための基礎知識−』をご紹介します!
近年、科学的ツールの発達により、ラプソードなどで数値化されることが増えてきました。しかし、ラプソードを読み取るための知識がまとめられていることはまだまだ少なく、ただ単に数値をみて一喜一憂していることが多いのが現状です。
このnoteを読むことで、ラプソードに対する理解が深くなり、それぞれの数値が意味する内容がわかります。それにより、よりラプソードを有効活用できます。
また、一般的にイメージされていることと、実際に起こっていることの違いが理解できます。
ー概論ー
ラプソードで分かるもの
ラプソードを使うことで分かることとして
① ボールの回転:回転している方向と回転している量
② ボールの軌道:ボールの動きとボールの発着点
大きくこの2つに分けられます。
これを頭に入れた状態でもう少し細かく見ていきます。
ボールの回転を表すものとして
・総回転数
・ジャイロ角度
・回転効率
・回転方向( ≒ 回転軸 )
これらはボールの変化に影響を与えます。
ボールの軌道を表すものとして
・球速
・縦、横の変化量
・リリース高、幅
・リリース角度( 縦・横 )
これらは相手の体感に影響を与えます。
ボールの回転と変化
なぜ投げたボールが変化するのか。これは『回転』が重要になります。
ボールの回転は4種類あります。
止まっているボールを基準に考え、
①バックスピン:前に向かって下から上に回転
②トップスピン:前に向かって上から下に回転
③サイドスピン:水平面で横方向に回転
④ジャイロスピン:前額面で縦方向に回転
この4種類がボールに変化を加える主な回転となります。
バックスピンとトップスピンは回転している面は同じですが、方向が真逆になります。
ボールに回転が加わることで『マグヌス効果』と呼ばれる現象が生じます。
マグヌス効果とは、回転しながら進む物体にその進行方向に対して垂直の力(揚力)が働く現象(Wikipedia引用)の事です
このマグヌス効果によって、ボールには揚力が働きいわゆるポップするような変化が生じます。
ー各論ー
ここからは各項目の見方を解説していきます。
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