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古いエジプトの姿

ところでスーダン共和国にあるユネスコ世界遺産をご存じだろうか。
今でこそ重要な世界遺産となているが、かつては盗掘者等(等というのは、探検家なども混じっていたようだ)によって爆破、略奪などの蹂躙がなされたようだ。
このスーダンには、日本人にとってあまり馴染みのない景観が広がる一帯がある。

この「細長いピラミッド」に対する率直な違和感があるだろうと思う。
なぜならピラミッドは正四角錐でなければならない、という幼いころからの刷り込みがあるからだ。
現に正四角錐を調べると「ピラミッド型」という言葉があるくらいに、この思い込みは実際よりも深刻だ。
思い込みはまだある。
・ピラミッドというものは石のブロックを積み上げなければならないので、表面は階段状になっていなければならない。
・ピラミッドは国家の一大事業なので、無暗に乱立していてはいけない。貴重なものであるから多く存在していてはいけない。

簡単に上記のような感想を持っているのではないだろうか。
しかしスーダンの世界遺産はそうした感想の上をいく荘厳な景色を見せてくれている。
世界遺産、という称号が真に相応しいと感じる。
しかしこうした景観がかつてカイロ近郊にも広がっていたとしたらどうだろうか。
どこかにこのスーダンのピラミッドとエジプトのピラミッドは全く別のもの、という思い込みがあるのではないか。

エジプトのピラミッド
カイロ
拡大図

このイラストに描かれていることが全て、と言うことはできない。
この地図製作者が実際に目撃して衝撃を受けた、というのならば話は別だが、そういうわけでもない。
おそらく伝聞であろうという予想もつく。
しかしその伝聞の中には「カイロ対岸には、大小様々な無数のピラミッドがある」というものがあったのではないか。
だから製作者はこのようなイラストを残した。
そして更に奇妙なのは胸像の存在だと思う。

女性の胸像

これは何だろうか。
順当にいけば、これはスフィンクスしかあり得ない。
昔からこのスフィンクスの上半身は有名だったからだ。

この胸像を目撃者達は「女性」と断定したのだろうか。
何か違和感があるが、そうだ、と言われれば納得せざるを得ないような絶妙な表現だ。

とはいえ、もしカイロ近くに夥しい数のピラミッドがあったとして、なぜ今は無いのだろうか。
もしかすると、過去と今ではエジプトの景観は全く違うものだったのではないだろうか。
ピラミッドが消えた理由として、いったいどんなことが起こり得たのだろうか。
この情景に関する映像をを作ってはみたが、とてもではないが足らないと思う。
例えばかつてエジプトにあったとされる、こうしたものはどこに消え去ったのか。

古いエジプトの地図の挿絵

近いうちにこのことについても再度映像を作ってみたいと思う。


映像版も作成しました。
テキスト版同様、見ていただけたらと思います。

追記:増補分も作製しました。
二つ併せて見てくだされば有難いです。


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