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あくびちゃんの苦悩

私、あくびちゃん。
よだれかけがトレードマーク、可愛いでしょ。

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もう10ヶ月だけど、自分でご飯を食べるなんて下々の者のやるようなことはしないわよ。
そうね、フレークのないウエットをスプーンでお口の前に持ってきてくれたら、少しは食べてあげるわ。でもほんの少しよ。
そしたら身の回りのお世話をしてくれるばあやが、「お嬢様、それでは大きくなれません。」って言って、無理やり流動食を飲ませるの。1日に何回も、何回もよ!断固抗議するわ。

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でもまあ、小さい頃は5分おきに0.5mlづつ飲まされてたから、あの頃と比べるとまだマシかしら。食道に病気があるんだって。でも、ばあやったら鬼の形相で追いかけてきて、頭を鷲掴みにして無理やり飲ませるのよ、まったくトラウマものだわ、やんなっちゃう。

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昨日ちょっと気が向いたから、毛づくろいっていうのを初めてやってみたの。ばあやったら涙を流さんばかりに喜んでたわ。
そういえば、6ヶ月になって初めてお水を自分で飲んだ時もばあやったら喜んでサルサを踊っていたわね。

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最近、走ったり、他の子と遊んだりできるようになったの。でも、ばあやは私の足が短いから猫の優美さがない、って言うのよ、失礼しちゃう。
ああ、そうそう、私のこの素晴らしい鍵尻尾にやかんをぶら下げてみたいとも言っていたわね、私、激おこよ!!プンプン!!

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で、机に乗ったりできるようになったから、いっぱいばあやの邪魔をしてやるの。ちょうどここにいれば邪魔だろうな〜って、私得意よ。すぐに降ろされるけど、いいの、何回も邪魔してやるの。怒りたいけど怒れないんだって、面白いわよ。

私の他にもおばさん、おじさん、お姉さんたちもいるけど、まあみんなや優しいわね、私の魅力にメロメロよ。

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夜はね〜、寝るときはね〜、仕方がないからばあやと一緒に寝てやるわ。ばあやは寝る直前にもあの嫌な流動食を食べさせようとするからソファーの下に隠れてやるの。ばあやも手が短いから捕まらないわよ。諦めて2階へ行こうとしたら出てきてやって、階段を少しづつ登るの。ばあやは上で待ってて「お嬢様、だるまさんがころんだみたいです」って笑うけどね。
お布団の中でばあやの上に乗って、お顔をばあやの顔にグイグイ押し付けてやるの、「お嬢様はグルーミングなさらないから、少し臭いです」ですって。微妙な顔してるけど、あれはきっと喜んでるわね。

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私は保護猫ってやつだから、本当は他のちゃんとしたお家へ行かないといけないんですって。でも、まだ毎日お薬飲んでるし、時々お注射やネブライザーも必要だし、何より自分でご飯食べないから難しんですって。まあ、ばあやは私にゾッコンだから、まんざらでもない感じね。

そんなこんなで、私は当分ここに居座るけど、よろしくね。

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