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選べる自由がモチベーションを上げる『自己決定理論』

新年度がはじまって1週間が経ちましたが、今年もまたすぐ辞める新卒の話題がニュースになってますね。

新入社員が入社半日で退職。初日の夕方に「もう無理です…」

そんなに早く辞めるなら本人も会社も入社前に気づけたらよかったのにと気の毒に思いつつ、本人の納得いく決断ならまあいいのではとも思います。

ただ、このようにすぐ辞める決断ができず「思ってた仕事と違うんだけど・・・」と嫌々ながらも目の前の仕事を続ける人の方が多いと思います。そんな人に、仕事を変えずにいったん考え方をちょっと考え方を変えてみることで楽になる(とわたしは実感している)方法をご紹介します。

選べる自由を持つとモチベーションが上がる

仕事でもなんでもそうですが、「自分で選べる」のとそうでないのではその選択結果に対するモチベーションが変わると思います。

わたしは会社に行く手段が①歩き、②自転車、③電車最寄りA駅、④電車最寄りB駅、⑤タクシーとあるのですが、その日の気分に合わせて変えています。例えば昨日は雨が降っていたので電車に乗りましたが、今日は天気がよかったので歩きました。こうすることで、「会社へ行かないといけない」という受動的な態度から、「自分で選んで会社へ行く」という能動的な態度になり、モチベーションが上がる気がします。

※ちなみに今日会社へいく途中の道。桜が舞ってきれいでした!

これは会社の仕事でも同じで、「こうしてください」と言われたことをそのままやるのと、「どうすればいいか考えてください」とやり方を選べる状態からとりかかるのでは後者の方がやる気になることが多いです。

自己決定理論

この「選べる自由を持つとモチベーションが上がる」ことについて思い出したのが、大学の時に学んだモチベーション理論のひとつ、『自己決定理論』でした。

私たちのやる気を引き出すいわゆる動機付けは、自分が決めた程度(自己決定)が大きいほど、大きくなるという理論です。自ら考えて決めた自己決定は、内発的な動機付けとも言われるが、自律的で、やり抜く意思が強固になります。

これは、自分自身に対してだけでなく、一緒に仕事をする相手にとっても有効で、以前の上司はそのさらに上司から出された指示が間違っていると否定するとき、その案を否定して終わりではなく「ほかにこういう考えやこういう考えもあると思います」と別の案を提示してすり替えるようにしていました。本人曰く「逃げ道をつくってあげる」ことをしていて、なるほどと感心しました。

選択肢がひとつでも「自分で決めた」と納得できるまで考える

では、選択肢を選べないとき、どうしても上司に言われた通りに仕事をしないといけないときはどうするか。それはまず「なんでこの方法なんだろう」ということを考えてみて、その選択に対する納得感を持つこと。わたしは人に言われたことでもこうして「自分で決めた決断」だと納得できるまで考えることで、言われたことをただやるよりもモチベーションを上げています。

逆に、人にお願いする時にも「この方法がこういう理由でいいと思うんですがどうでしょう」と自分がいいと思う選択でも相手に検討する余地を与えるようにしています。こうすることで、結果的にわたしの選択肢が採用されても取り組むモチベーションが変わると思うからです。

自分のモチベーションが上がらないときや、一緒に仕事をする相手のモチベーションが下がっていると思ったときに、試してみてはいかがでしょうか。

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