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煙が目にしみる

友人のお子さんが出られている舞台を観に荻窪へ。
荻窪と西荻の間くらいのオメガ東京という名の地下の劇場で上演された
煙が目にしみる
故・鈴置洋孝さんが考案されたそうです。
ご自身も肺がんで50代で亡くなった著名な俳優・声優さんでした。
今回の演目は3チームにわかれて上演されたそうで私が鑑賞させていただいたのは3つめのチームでした。

物語は火葬場での一コマ、1時間半ほどの出来事、人間模様がほぼリアルタイム1時間半ほどの時の流れで演じられるという内容でした。
この舞台を観る誰もが身近な人の死や実際に体験した葬儀場での出来事などを思い出しているのではないでしょうか。そしてこれからの人生でも思い出すことがありそうなストーリー展開でした。
内容もとてもあたたかいものでしたが、プレイヤーの皆さんそろって主役がどのひとかわからないほどの貫禄・演技力・存在感でした。友人の娘さんも素晴らしかったです。

私の父はコロナ禍の2020年秋に大動脈解離で突然亡くなりました。様々な事情で家族4人+孫二人のたった6人に見送られ煙になりました。それでも77年分の人生への家族の思いと、葬儀から火葬場で起きた涙あり笑いありの出来事はやはり私たちにとってのドラマだったなと昨日のことのように思い出します。

魂が近くにいる可能性をおもえば、救われる人もたくさんいるかもしれません。

ありがとうございました。

#観劇 #煙が目にしみる

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