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(2023/03/02更新)VRChatでVRoidを使う人のためのFAQ

ご近隣の皆様こんにちは、ご近所系Vtuberおじさんのがそさんです。
今回はVRChat(以下VRC)でVRoid製モデルを使用する場合のトラブル対処法についてFAQ形式で記していきます。
VRCでVRoidを使っている方の「ここがヘン!」「ここが上手くいかない」を少しでも解決できれば幸いです。
*本記事は随時更新します。
*この記事ではSDK2のサポートは行っていません。

更新履歴

2022/02/14 記事公開
2022/02/15 FAQ追加(Q.髪の毛のマテリアルが異様に増える)
2022/03/22 FAQ追加(Q.フレンド以外のユーザーからは一部マテリアルに設定した色が反映されない)
2022/08/05 FAQ追加(Q.フルトラ対応ができない(胸がえぐれる/猫背気味になる)・Q.表情をつけるとほうれい線のような線が顔に出る・Q.視点がおかしい/違和感がある/(VR利用時)腕が前に伸ばしづらい)
2022/10/09 参照する外部記事を一部変更
2022/11/06 FAQ追記(Q.しゃがんだり座ったりするとワンピースのスカートが破綻する)
2023/03/02 Twitterアカウント凍結に伴い連絡先を変更しました
2023/03/02 現状のVRCでは発生していないと判断し、情報が古すぎるFAQを削除しました(アバターの読み込みが重い場合がある)
2023/03/19 Twitterアカウント凍結解除に伴い連絡先を戻しました
2023/06/08 一部参照記事差し替え

注意:この記事を見る前に

この記事に記載されている問題のいくつかは最新版のVRoidStudio/VRM Converter for VRChatでは解消されているものになります。
この記事を参照する前に、ご自身の使用されているVRoidStudio/VRM Converter for VRChatが最新バージョンかどうか、必ず確かめましょう。

Q.ポリゴン制限があるんですか?/Blenderが必要なんですか?

ポリゴン数に制限はありません*1し、2022/02/14現在ではBlenderも必要ありません*2。
恐らく古い記事を参照されている可能性があります。
*1アバターステータスには影響があります。
*2 IK2.0でのフルトラ対応には必要な場合があります。(2022/08/05追記)
現状私が調べた中で最も最新の情報が記載されていたのはこちらの記事です。
最新の手順をまとめた記事を公開しておりますので、ぜひ参照してください。(2023/06/08記事変更)

Q.視点がおかしい/違和感がある/(VR利用時)腕が前に伸ばしづらい

VRoid製モデルは視点(ViewPosition)が頭の中にあります。
これは適正ではないので、眉間と目の間あたりからViewPositionの球が出てくるように位置を調整しましょう。

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Q.フルトラ対応ができない(腰が曲がる)

この問題はレガシーIKでのみ発生します。IK2.0ではこの問題は発生しません。(2022/07/15追記・2022/08/05修正)

VRM Converter for VRChatのバージョンが古い可能性があります。
> VRM Converter for VRChatのバージョンがv30以降であれば、この問題は解消しています。

>v30以降にしても問題が改善しない場合は「Upper Chestを残す」の項目にチェックが入っていないか確認しましょう。フルトラ対応が必要な場合は、ここを無効にする必要があります。

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>それでも改善しない場合は以下の記事を参照してください。(Blenderが必要です)

Q.フルトラ対応ができない(胸がえぐれる/猫背気味になる)

IK2.0の仕様により現状のVRoid製モデルのボーン構造ではそのような処理になってしまいます。
対処方法は以下のとおりです。
レガシーIKを使用する……IK2.0の恩恵を受け取ることができなくなります。
IK2.0の設定で頭と腰の両方をロックする…問題は解消しますが適切な身長設定にしておかないと姿勢がおかしくなったり、しゃがんだり前かがみになったときに不自然な挙動になります。
Blenderで修正する…以下の記事をご覧ください。

Q.しゃがむと脚が交差する

VRMファイルエクスポート時のVRoidStudioのバージョンがv1.4.0以降でない場合、この問題が発生します。
当該バージョンより前の正式版VRoidStudio、もしくはβ版VRoidStudioをご利用の場合はUnityにインポートする前に以下のツールで修正が必要です。

Q.足ねじれの対応をすると髪の毛の形が崩れる

v1.3.0よりも前の正式版VRoidStudioにはVRMエクスポート時の衝突半径に問題があり、これが原因で髪の毛の形が崩れる場合があります。
v1.3.0よりも前のVRoidStudioの利用が必要な場合は、足ねじれの修正をおこなう前に、Unity上で衝突半径の数値を修正するか、VRMファイルを以下のツールで編集する必要があります。

Q.ケモミミ・ウサミミが揺れない

ケモミミ、ウサミミのボーンが出力されるようになるのはv1.4.0以降のVRoidStudioから出力されたVRMファイルのみです。

Q.しゃがんだり座ったりするとワンピースのスカートが破綻する

VRoidのワンピーススカートはボーンの配置が大雑把かつ、腰ではなく脚の角度に追従するのが原因です。
以下の手順で回避可能な場合があります。

Q.肌が衣服を突き抜ける

VRMエクスポートをする前に、VRoidStudioの肌マスク機能を利用しましょう。
詳細はVRoidヘルプを参照ください。

Q.暗い場所などに行くと陰影が不気味になる

シェーダー起因です。VRM標準のMToonの仕様上、ワールドのライティング(照明)設定によってはそのような現象が発生します。シェーダーの変更をご検討ください。

Q.眼が不気味なほどぐるぐる動く

VRM Converter for VRChatでの変換後適用されている「Eye Look」のパラメータによるものです。下図の箇所の0以外の数値を下図記載の数値の10分の1程度に抑えるか、視線の動きが必要でなければ0にしましょう。

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▲デフォルトの数値

Q.髪の毛のマテリアルが異様に増える

髪のパーツが参照しているマテリアルが分かれている可能性があります。
下図ではわかりやすくするためにそれぞれ色を変えていますが、同じ色だったりするとぱっと見見分けがつかないこともあります。
髪型の編集画面で各パーツが参照しているマテリアルを確認しましょう。

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Q.フレンド以外のユーザーからは一部マテリアルに設定した色が反映されない(髪の毛、眉、まつ毛などの色抜け)

VRchatのセーフティ設定によっては、アバターのシェーダーがアバターに個別で設定したものから別のシェーダーに自動的に切り替わります。
その際Mtoonの切り替え先のシェーダーにはMtoonのマテリアルカラーにあたる項目がないため、色抜けが発生します。
上記を回避したい場合は、マテリアルカラーで色を変更するのではなく、画像編集ソフト等でテクスチャに直接色を付けましょう
VRChatのシェーダーの処理に関する知見がある方は、Fallback先のシェーダーのマテリアルカラーに対応したシェーダーに切り替えるのもありかもしれません。

Q.表情をつけるとほうれい線のような線が顔に出る

アウトラインが表示されています。アウトラインを無効にするか、アウトラインにマスクをかけましょう。
マスク用の画像データは下記にて配布しています。
また、使用するシェーダーによってはアウトラインのパラメータで調整が可能な場合があります。
詳細は利用するシェーダーのマニュアル等ご確認ください。(一例としてUntoonとliltoonの該当パラメータを下図にてご確認ください)

画像5
▲Untoon
画像6
▲liltoon(「詳細設定」タブ)

質問募集中!

この記事をより充実させるために、VRCでのVRoidモデル利用に関する質問を募集しています。「この問題がわからない!」などありましたら、是非私のTwitter( @gasoko0150 )にご質問をお寄せください。
*個別の回答は致しかねます。
*回答のお約束は致しかねます。




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