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「俺の仕事?」と思った教員の仕事

こんばんは。

最近一眼レフの中古のカメラを買ったのですが、買って家帰ったらバッテリーはハマらないし説明書は違うカメラのだしと、色々変だなと思ったら店員が間違えてて、それで購入後に2回買った店に行くという面倒に巻き込まれました。(笑)

ただカメラはめちゃくちゃいいカメラで、特に夜景がきれいに撮れます。なので満足です。新たな楽しみを手に入れて、いい時間を過ごしています。

さてさて、本題の前のしょうもない話はこれで終わりにして、

今日は教員として働いた4年間で、「これ俺がやらないといかなきゃいけないのかな」と思った仕事のお話をします。

もちろん賛否両論あって、「教員の仕事だろ当然だろ」と言われるのも覚悟の上です。その上でお話します。

その仕事とは、「会計」です。

4年間で計3回ほど会計と呼ばれる仕事をしました。それぞれどのような仕事だったのか、その仕事の疑問に思ったことなどをお話します。

スキー教室会計

2年生の時、スキー教室の会計をやりました。

このスキー教室の会計の大変なところは、業者がいろいろ絡んできて、決済や管理が面倒で、会計報告を作成するのにものすごく時間がかかるということです。

スキーの道具を扱う業者、宿泊施設の業者、スキー場を経営する業者などが絡んでくるので、業者ごとに支払い方法や領収書の発行方法などが異なっていたので、大変だったのを覚えています。

そして細かい話なのですが、例えば体調を崩してしまった生徒がいてスキー場を利用しなかったとするとその生徒のスキー場の使用時間が変わってきて返金が生じたり、ウェアを頼んでいたけどやっぱり自前の持ってきたとか、個別に細かい返金の事案が生じます。この調整がめちゃめちゃ大変で、時間がかかりました。

もちろん、これをスラスラやれて苦労しないでやる先生もいらっしゃるかと思います。ただ当時の自分は教員1年目で右も左もわからないままやっていた自分にとっては、ものすごく大変でした。

会計なので、使った分と支払った分が合わないといけません。ここまで来るのにかなり苦労したのを覚えています。

ただ当時は、会計の業務を一回経験したと思えており、やりきれたことに満足感を覚えていたのも事実ですし、当時は「これは教員の仕事なのか」とそこまでは思っていなかったと思います。ただ次の仕事で、その思いを強くしました。

修学旅行の会計

2年の時にスキー教室の会計をやり、そのまま持ち上がりで3年の担当になったので、修学旅行の会計もやることになりました。

修学旅行は、大手の旅行会社の方か添乗員として学校と同行してくれます。スキー教室の時に味わった会計報告をつくる大変さはありませんでした。旅行会社の方が全体の生徒が関わった経費は計算してまとめてくれるからです。

ただきつかったところは別のところにありました。私の意見ですがお伝えさせて頂きます。

まず、修学旅行中ずっと学校のお金の10万円を持ち歩かないといけなかったことです。生徒がけがや病気で医者にかかったとき等にそこから使うと用途です。行動中はずっと何かあったらどうしようと怯えていました。

次いで子どもたちに会計簿をつけるよう指導するのですが、表向きにはもちろん子どもたちがきちんとお金をつけられるようにするため、という建前はありますが、建前の動機よりも、要保護・準用保護の生徒の修学旅行で使った金額は行政に報告して返還してもらえる制度があります。その書類を作成するためというのが動機としては強いものだという風に感じていました。

なので、該当の家庭は少数でほとんどの生徒はしっかり書かないで終わるんだろうなというのは感じていましたが、その点自分が担当していた生徒のみんなはいい子で、しっかり書き残してくれる生徒が多かったです。その点については恵まれたなと感じました。

最後に、要保護・準要保護の子たちへの返還書類の作成です。この提出期限は修学旅行の最終日から1か月なのですが、僕の場合はこの書類の作成作業は困難を極めました。

対象となったお金は、宿泊費と食事代と交通費だったと思います。宿泊費は先述通り旅行会社の方がまとめてくれるので問題ありません。ただ食事代と交通費は生徒の会計簿が頼りです。ですが、どう頑張ってもちゃんと書けない子はいます。どういうルートで移動したのか確認を念入りにしなくてはいけません。

しかもそういった書類を作成していることは生徒たちには伝えませんので、あまり大々的にやれません。通常の業務と並行しながらの作成でしたのでとても大変でした。提出期限の週は毎日23:00くらいまで残っていました。

しかも個人的には、その週には教員採用試験が控えていました。準備をしようにも毎日勤務をするだけで精一杯でした。

その年は1次試験で不合格でした。なんでこんなことをしないといけないのか、こんな目に合わないといけないのか。何か不満をこぼしたい自分がいたことは隠しません。納得がいかなかったこともありました。

そしてやっとの思いで提出できたとしても、提出先から私宛に電話がかかってきます。いちいち訂正箇所を伝えてくるので、電話があって訂正して再提出したらまた訂正の電話。それで3回ほどの提出した記憶があります。校長印がいるので、校長の動静も気にしないといけません。

修学旅行の会計は、教員の仕事に疑問を持つようになったきっかけとなった気がします。

学年の会計

3校目に赴任した学校では、学年の会計をやることになりました。私以外なり手がいなかったといった方が適切かもしれません。

学年の会計は何をやっているかというと、まず1年間でその学年で使う教材や消耗品などをピックアップして予算を作ります。それを赴任してまだ学校についてほぼ何もわからないままの状態で作成しないといけません。

そして、保護者から毎月いくら学年費として集めるかを決めます。その集まったお金から、払えるものを支払いをしていきます。そして3学期になったら会計報告を出します。3年生だったら集めたお金を全部0にしなきゃいけないので、それもそれで大変ですが僕は1年生だったので「来年に持ち込みま~す」という感じでやれば問題ありません。

この仕事の面倒なことも当然あります。

まず、支払いの方法が基本的に現金手渡しです。なぜかというと、手数料分のお金を予算に入れていないからです。そのため、車で5分ほどかかる銀行にいちいち行って現金で業者に来てもらって支払います。そして領収書を発行してもらってそれを会計報告の監査に提示する形になります。

キャッシュレスが導入されているご時世なのに、いちいち現金で支払わなければならず、面倒だなと思わずにはいられませんでした。

またお金を扱うので当然お金の紛失や何らかの誤りというのはあってはならないことです。なので、とても厳格に扱わなければなりません。私が担当した時は、校長が学年会計のキャッシュカードを持ち、お金を引き出す時にはどの目的でどのくらい引き出すのかを事前に校長に提示して校長印をもらった上で車を動かして銀行に行かなければなりません。厳格すぎて面倒だったなーと思いました。

一回校長が出張で不在の時にキャッシュカードを借りようとしたら、他の学年の先生は教頭が手続してくれたのに、僕の時は「校長がいるときにして」とあしらわれた時がありました。「はぁ?」という疑問と怒りを感じました。

そして、学年の会計で最も面倒だったのが、学年費を払わない家庭への働きかけです。電話なり面談なり、時間が割かれます。未納の家庭に電話した時は、シングルマザーで6人子どもがいるんだけど、病気で仕事ができなくて次の収入は子ども手当で、、、という話をされた時は、さすがに堪えました。

また給食費は私の管轄外でしたが、給食費が一時期未納で生徒が学校に来れなくなった子も、学年費も未納になりがちだったので、何回も電話しました。

そして、「払います」とか言っておきながらなかなか払わない家庭もあったのも事実です。表現としてはよくないのは百も承知です。電話してもつながらず、面談しても「払います」と言って払わず、「夫が転職したから」とか仰ってましたが、、、

上記個別にあげた3件の家庭の件は、今どうなっているのか知る由もありませんし、知りたくもありません。


以上、僕がやってきた会計の話をさせてもらいましたが、

どれも共通して言えるのは、会計の仕事に「生徒」が出てこないことです。翌日の授業の教材作成や準備に使いたいのに、会計業務をやらなければならない。邪魔だなと思わず思ってしまう業務でした。

もちろん「誰かが」やらなければなりません。しかしその誰かは「教員」でなくてはいけないのでしょうか。業務量の過多、多忙が大きな問題となっている教員の労働問題の改善に向けて、新たな視点を読んでいただいた方が持っていただければ幸いです。

ここまで見て頂いた方、スキしてくれた方、ありがとうございました。




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