昆虫採集

昆虫は、人生を豊かにする。

昆虫好きですか。
お子様がいらっしゃる方には特に読んで頂けるとうれしいです。苦手な方も、読んでもらえると見方が変わるかもしれません。

昆虫との触れ合いを通し、人生が豊かになります、という内容です。

目次
1.昆虫との少年時代
2.昆虫すごいぜー!の香川照之さん
3.昆虫からの3大ギフト
4.昆虫が人を、救う
5.最後に

1.昆虫との少年時代

私の少年時代は、そこそこ田舎に住んでいたこともあり、自転車距離圏にさまざまな昆虫の住みか、がありました。夏になると、毎日のように昆虫を探しに出かけていました。そのため、別のことをしていても、無意識に昆虫を探すセンサーが発達していたように思います。

思い返せば、さまざまな記憶が蘇ります。

「セミで虫カゴがいっぱいになると、カゴの中で、お尻とお尻がくっついていているのはなぜだろう、と不思議に思ったあの日」や、
「幼虫からセミが出てくる瞬間から飛び立つまで見守った日」
「カマキリの産卵と死、それから無数の小さな命の誕生、
 そしてカマキリは生まれると同時に、あのファイティングポーズを
 とっていることを知った日」
など・・数えきれない思い出があります。

皆さんにも、そんな経験があるんじゃないでしょうか。

2.昆虫すごいぜー!の香川照之さん

「昆虫すごいぜー!」というテレビ番組ご存知でしょうか。「カマキリ先生」に扮した香川照之さんが、題材となる昆虫の生態をユーモアや熱弁を交えて紹介する番組です。

香川さんがもうとにかくすごい。驚くほど昆虫の生態に詳しく、少年のような表情で一心不乱に昆虫に向かう情熱的でユニークな姿は、昆虫好きの私にはもちろん、昆虫が苦手な方をも引き込む魅力があります。ぜひ一度ご覧ください。

突き抜けてる香川照之さんに尊敬しかないのですが、私も強く共感することの一つに、「人間は昆虫から学ぶことがたくさんある」と言っています。

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ここから先は引用。

「飢えていることの大切さ」
一番の学びは、“飢えていることの大切さ”です。野生にいるカマキリは、
そうそうエサとなる昆虫とは出会わないので、飢えています。
僕はカマキリがエサを食べるところを見たいので、おなかがすいたカマキリを庭に連れてきて、バッタを目の前に置いたんですね。すると久しぶりのエサだったんだろうね。“0.5秒”で獲ったと思ったら、一気にムシャムシャ食べるわけ。「わぁー、あっという間に食った!」と驚きました。翌日は、ショウリョウバッタのメスをカマキリにあげたんです。カマキリと同じくらいの大きさがあるから、息の根を止めるために、ビュンビュン、ビュンビュンとカマではさんだバッタを振り回してすごいわけ。それもペロリと平らげた。ところが、そんなふうにエサをあげ続けた3日目、のんびり半分くらい食べたところで、それもペロリと平らげた。ところが、そんなふうにエサをあげ続けた3日目、のんびり半分くらい食べたところで、残りの半分はポロッと落とし知らん顔。揚げ句はエサがあっても食べなくなる。
残りの半分はポロッと落とし知らん顔。揚げ句はエサがあっても食べなくなる。あんなに獰猛で、力強く、俊敏な動きをしていた“あいつ”が変わってしまったわけです。
その様子を見たときに、「あぁ、常に飢えていないとダメになってしまうんだな」と思いました。常に飢えていることが美しさであって、満たされた状態がいかに醜いか。大人になり年齢を重ねると、何らかの立場ができ、お金や物で満たされたら、飢えを感じなくなる。
それでも精神的に飢えた状態をつくれる唯一の生物が人間。飢えた状態でいることが重要だと思うんです。この感覚は大人になり、役者という仕事をしている自分に根付いていますね。  
(出典:「プレジデントFamily2018夏号」の特集「『熱中する子』がグンと伸びる!」)

東京・上野の国立科学博物館で開催される『特別展「昆虫」』のオフィシャルサポーターも務めた。(ポスター画像引用)
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いいですね。私もたくさん学んだことがあることを再認識し、自分の人生の軸に取り込みました。

3. 昆虫からの3大ギフト

昆虫との触れ合いを通して得られる3大ギフトをまとめました。

① 昆虫採集の楽しさと達成感
昆虫を探すまではワクワクの冒険です。そして昆虫を発見したあとは、動きを読み、息を静めて、チャンスを覗います。捕らえたときの喜びは、苦労すればするほど大きなものになります。なかなか捕まらないときこそ醍醐味で、全身だけでなく頭もフル回転させ、自身の持っているすべてを駆使して挑みます。捕えたときの達成感も格別です。そして、なにより健康的ですね。

② 観察・飼育からの命の学び
捕まえてリリースするのもよいですが、ぜひじっくりと観察してほしいです。今まで知らなかった美しい発見がそこにはきっとあることでしょう。
特に飼育を通して学ぶことは、とても多いです。確かな生命の命がそこにはあり、生き物が死ぬということ、新たな生命が誕生すること、と向き合う、初めての機会になることも多いです。命の大切さを学び、愛情を育むことになるのではないかと思います。

③ 昆虫を通したコミュニケーション
最も重要なポイントです。近年、昆虫の住処が減ってきています。また虫が苦手な子供が増えてきていることが気になります。お父さんが昆虫が苦手な場合、お子さんも苦手になってしまうケースが多いようです。このことは、とても残念に思います。
私が少年時代に体験した親子での昆虫採集の思い出は、暑さや匂い、胸の高鳴りまでもが感動と共に、鮮明に記憶されています。 
親子や仲間のコミュニケーション、共同作業として、ぜひおススメしたいです。

4. 昆虫が人を、救う

少し本題から外れますが、わたしが勝手にワクワクしながら注目してしているだけですが、ぜひ紹介したい企業があります。

「株式会社ムスカ」
(イエバエの学名「ムスカ・ドメスティカ」に由来した社名)

昆虫(ハエ)の特性を利用し、世界の食糧危機(たんぱく質危機)を救おうとしているスタートアップ企業です。知っていて損はないです。日本を代表する企業になる日はそう遠くないのではないかと思います。45年1,100世代という、気の遠くなるような品種改良を重ねたスーパーサラブレッドのイエバエの種を保有されており、環境負荷のない安全なバイオマス循環システムで、3つの大きなベネフィットを得ることが可能です。

・幼虫の特性を利用し、生ゴミ・畜産糞尿などの有機廃棄物を分解処理。
・分解処理されたものは、一般的な肥料よりも優秀な有機肥料となる。
・分解し終わった後、幼虫は一般的な飼料よりも優秀な家畜の飼料となる。

すべてが環境にやさしく、優秀なアウトプットがあり、複数のマネタイズポイントがある。これはすごいです。
(以下公式HP内の紹介アニメーション)

すでに、さまざまな賞を受賞し始めていますが、今後、工場が始動すれば間違いなく認知度も上がり、私たち人類を、世界を救い始めることでしょう。

今年は昆虫産業元年にしたいと代表取締役暫定CEOの流郷綾乃さんがコメントされています。このような昆虫産業という新たな境地も加わり、昆虫の秘めた力に、ますます注目が集まっていくことになるでしょう。

5.最後に

昆虫を通して、人生を豊かにする。今一度、昆虫に目を向けるキッカケになることを祈っています。さらには、昆虫たちのすみかである自然のことも、大切にしたいと思う人々が増えるとうれしいです。

※双方向の昆虫サイトがあるといいなと、別にnoteを書きました。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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