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『アスラ』

皆さん、こんにちわ。

臥龍桜です。

さて。前回は徳川家康さんやウサギさんの話などをしました。

その中で出てきた。

青面金剛明王さんのお話しを今回はします。

では、本題へ参りましょう。

青面金剛明王さん(しょうめんこんごうみょうおう)は

日本発祥の神様ではありません。

調べてみると

『道教』由来の神様の様です。

道教とは中国発祥の宗教で

簡単に言うと

老子(ろうし)という人物(実在していた)の
教えをベースに作られたもの。

その老子を神格化し、仙人の要素をプラス

昔からの風水的なものを利用し
更に陰陽五行説や占星術を利用する

厄を払うために術の訓練をする

などなど

この様なものの集合体の教えが

『道教』です。


この道教が日本に約4世紀頃に入ってきたのです

こちらも簡単に書くと

当時の天皇なども道教に期待を寄せていました
また、民衆にも道教の教えは広まっていきました。

しかし

この時、おもに広がったのは先程も書いた
陰陽五行説などの

『術』的な教えの内容のものでした。

朝廷は術の基本的な知識や実践出来る施設なども作りました。

それにともない、道教の今でいう

『むかし話』的な話なども広まっていきました。

この様に道教は日本に広まっていきましたが

結局は道教の術的な事、むかし話的な事が広まっただけで

道教の根本的なものは日本に広まる事はありませんでした。

最終的には、道教の教えと、日本の天照大御神を中心とする考え方が違うという事で

道教を拒否しました。

陰陽五行説や占星術は

『陰陽道』と名を変えて日本の中枢を担う役目をはたしていました。

後に以前もお話しした。

『神仏習合』

これも実はただ単に仏教を受け入れたわけではなく。

道教の要素が入ってる仏教を受け入れた事になるんです。

更に以前話した

ゾロアスター教の祆教(けんきょう)

キリスト教ネストリウス派の景教(けいきょう)

マニ教の明教(めいきょう)です。

この要素も含まれています。

この様に

『神仏習合』には複雑に絡み合った

教えが入り混じり日本の歴史や神道や

先祖崇拝に入り込みより複雑化していきました。


この道教の教えと、神仏習合後の仏教や密教や
修験道や陰陽道などが入り混じったものが

『庚申信仰(こうしんしんこう)』

と言うものです。

この庚申信仰(こうしんしんこう)の教えの中で

三尸説(さんしせつ)

というのがあり。

三尸説とは簡単に説明すると

人の体の中に居る3つの虫の事で
約60日に一度くる庚申(こうしん)の日に
寝てしまうと、3つの虫が体から抜け出し
天帝に

『こいつこんな悪い事してますわ』

とお話しをして。

天帝が

『ならそいつの寿命短くしたる』

となるのが三尸説の簡単な説明です。

そこで、虫が体から出ない様に
庚申の日に寝ないで起きてるのが

『庚申信仰』なるものです。

この庚申信仰のご本尊が

前回も見せました。

こちら

青面金剛明王さんです。

が青面金剛明王さんが最初から祀られていたわけではなく。

約850年頃が最初で。
1500年後半頃から仏教や山岳信仰などとも深く結びつき、神仏供養をすると良い事があるよという内容に変わっていきました。

また、青面金剛明王さんは三尸を食べるとも
言われています。

で写真の下の方に居る

猿が庚申の使いとされています。

庚申の日は天帝の縁日とされています。

ちなみに、日本での天帝とは

『帝釈天』です。

閻魔様じゃないか?と言う話もあります。

ちょっとゴチャゴチャしたと想うので
軽く纏めますね。

庚申信仰とは道教やら仏教やらの

複合体信仰

その中の三尸 人に住みつく三つの虫が約60日、周期で来る

庚申の日に天帝

(帝釈天、もしくは閻魔様)

に人の悪事を告げる。

寿命を縮まされたら困ると

庚申の日は寝ないで起きてるという風習が広まる

また青面金剛明王さんは三尸を食べると言われている

時代が進み 

神仏供養をすると良い事が起きるという流れになる。

そして明治時代に迷信だと衰退します。

ここまでは大丈夫ですか?

で、三猿は

猿は天帝の使いですが

天帝には

『見たこと、聞いたことを言わない』

『みざる、きかざる、いわざる』

になる訳です。

なので、個人的解釈だと、三つの虫が
時代が流れ猿に変わったものだと考えています。

話は戻ります。

で、上の写真には

右に馬が居るのが分かりますか?

これは

陰陽五行説的な意味合いです。

厩猿信仰(うまさるしんこう)という名前もありますが、内容的には

陰陽五行説的な内容に十二支を足した感じだと
考えて頂けたらいいと想います。

なので

さら〜っと流してください。

陰陽五行説+十二支的に

馬は火 猿は水 なので馬を守ったり
制御するには 猿が1番

まぁ実際はどうかは分からないですが
相性が良いからと考えてもらえばいいです。

で、左の鳥(にわとり)は 鶏は金になります。

なので写真の

猿 馬 鳥は

個人的解釈だと

火 水 土もしくは大地

四元素的なバランスの意味合いがあるのかな?とも想っています。

話は青面金剛明王さんの話になります。

青面金剛明王さんと阿修羅が似ていると
いう話があるんですが

確かに似ている所もあると想います。

僕も最初に写真の仏像さんを見た時に
阿修羅さん?と想いました。

しかし

青面金剛明王さんを研究しているかたは
青面金剛明王さんは大自在天が元になっていると言われています。

ヒンドゥー教のシヴァ神ですね。

これに関して僕的には

ん〜どうだろう?と想い。

色々調べてみました。

庚申信仰、三猿

日本元来のものではない。

道教、陰陽五行説、占星術、祆教、

明教、景教、天帝、帝釈天、、、、

青面金剛、、、、帝釈天、、、、、

阿修羅、、、、天帝、、、戦い、、、


そういう事か、、、


『asu.ra』

『アスラ』

『阿修羅』

阿修羅さんも元々は日本の神さんではないんです。


アスラさんは現在のイラクの神様です。

(近辺です。現在のイランも含みます。
以前書いた、ペルシャとお考えいただければ良いと想います。)

そして別の名前もあります。

と言うよりも

本当の名前ですね。

阿修羅さん アスラさんの本当の名前は






『アフラ=マズダ』です。

そうです。以前お話しした。

ゾロアスター教の最高神です。

そして

天帝は

ヒンドゥー教 バラモン教の中の

強力な神々の帝王と言われ

ゾロアスター教でも天帝と言われている。


『インドラ』


アフラ=マズダとインドラは敵対していたんです。

後に

『ゴータマ.シッダールタ』

『ブッダ』が教えを説き

争いは無くなったと。

で、仏教の中に2人が入り

色々な宗教とも混ざり合い

日本に来た時には

アフラ=マズダ=アスラ=阿修羅=青面金剛

インドラ=帝釈天

になりました。

この様に神仏さんの石像一つとっても

これだけ複雑に

特に海外からの宗教が絡み合って

日本に入り込み、日本の文化と混ざり合い

新しい文化が生まれ

そして終わり

痕跡だけが残るという歴史が日本にはあるんですね、、、、

本当に日本っていう国は難しい歴史を持っていますね。

さて。今回は以上です。

次回

『タイトル未定』

正直どれからお話した方がいいのか
考えがまとまっていません(笑)

ただ単に呟き的になるか?

今回の様になるかは?

少々お待ちくださいませ。

以上。

臥龍桜でした。




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