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雑談のコツ

最近、福岡IT系雑談ラジオを始めました。
https://anchor.fm/fukuokazatsudanradio
パーソナリティは全部で3人いて、収録は2人ずつの交代制で回してます。
それで私が抜ける回となり、他2人に「雑談のコツいる?」と老婆心ながら書いたアウトプットです。
私の中では、ワークショップ中によく口にしたり書いたりしてる内容で、改めて言語化してみました。

基本にして奥義

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相手に興味関心を持つ

これに尽きます。知的探究心を相手に向けましょう。

初級編

数字を聞く→事実を聞く
(回数、金額、時間、期間、歴史、物量、人数など)

質問例)
「それっていつ頃からなんですか?」
「何回ぐらいやったんですか?」
「年に何個ぐらい?」
「実際、どれぐらいかかったんですか?」
「何人でやってるんですか?」
「何年前ですか?」

事実を聞くので、相手も答えやすいです。
その回答からまた話を広げていきやすくなります。

これは一緒に福岡ファシリテーション研究会をやっている田川さんから教えてもらいました。非常に有効で、ヒアリングやファシリテーションの時に役に立ってます。最初はこれだけ意識してみてください。雑談力がグッと広がります。

深堀りする
回答に対して詳しく聞いていく
「そこのところ、もっと詳しく」という心構えですね

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会話例)
「ゲームするんですか?」
→「モンハンやってます」
「お。僕もやってます。武器はなんですか?」
→「弓ですね」
「弓ですかー、飛び道具が好きなんですか?」
→「はい、飛び道具が好きですw」
「それはリアルでもそうなんですか?部活とかスポーツとか」
→「あー、確かにテニスとかラケット使って接触しないスポーツが好きですね」
「お、僕も中高テニス部でした!ということは前線よりも後方支援タイプなんですか?」
→「えっと、前線は向いてないのは確かなんですが、後方支援よりも遊撃隊な立ち位置が好きですねーw」
・・・

とにかく相手の回答を否定しないこと。
深堀りすれば相手の価値観を掘り当てられる、という気持ちで。

中級編

自分の事を話して相手に聞く

会話例)
「僕、ゲーム好きなんですよ、モンハンは廃人レベルでやってて。
 ○○さんはゲームされたりします?」

「私、見積作業が大の苦手で…○○さんは見積は得意ですか?」

心理的に相手に安心感を与えやすいですし、自分のことも理解してもらえます。
ただ先に話すことで誘導にならないように気をつけましょう。

上級編

相手が知ってそうな話題を振る(※事前調査、アドリブ)

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例)
「明日の天気ってどうなんでしょ?」
「そういえば、○○ってサービス終了するらしいですね」
「○○○さんはどちらに移られたんでしたっけ?」
「○○ってどんな点がいいんでしょう?」

超上級編

相手に否定させる(意図的に冗談っぽく)

極端な例)
「そういえば、会社クビになったんですって?」
→「なにそれ!独立したんだって!元会社から仕事もらってるって!」

「なんかクライアント怒らせたんだって?」
→「いやいや、違う違う、アレは俺が悪いんじゃなくて…」

「儲かってるからどうせMacBook新型は出るたびに買ってるんでしょ?」
→「ちょちょ、それはないw さすがに2年毎ぐらいかな〜毎年買いたいけどさ〜」

否定の後は本音が出やすいです。相手が必ず説明をするために喋ってくれるので、芸人さんのラジオトークなどでよく使われてますね。個人的に有吉が一番上手いと思います。

ただ上級すぎるので関係性ができてない内にやらないように。
私は友人や仲間でない限りは使えません。

以上、私の中での雑談コツでした。
いかがだったでしょうか。
ここに相槌とか褒め言葉とか入ってくるんですがこの辺はまた別の記事で。

どうして雑談にこだわるのか?をちょっと書いてみます。

私は仕事のコミュニケーションでもファシリテーションでも雑談をとても重要視してます。受託案件での打ち合わせでは雑談から始めたいぐらいです(できるだけそうしてます)

雑談もいろいろありますが、とある論文では大きくは2種類に分けて、「人のゴシップ(噂)」と「知識継承・情報共有」と定義されてます。

前者は、あの人は結婚したらしい、怪我したらしい、とか噂話で仕事に無関係に思われがちですが、チームビルディングとしては無視できない要素と思ってます。知っておくことで思いやりや配慮も取りやすくなります。
例えば奥さんにお子さんが生まれたと聞いていたら、お仕事の頼み方、連絡する時間帯も配慮しやすくなれます。

後者は、体験談とか失敗談とか案件以外の企業全体の動きとかでしょうか。受託案件の打ち合わせ場だとヒアリングだけでは聴けないことも多いので、広く全体像を掴みたい時にはとても助かることが多いです。

極端な例)
- 最近は○○さん、見かけませんね
「実は近い内にイベント出展するのでその準備で」
- お、イベント出展されるんですか?
「ええ、急に決まったのでバタバタしてます。登壇もするとかで。」
- おおー、それなら例の新サイトはプレでも公開してた方がいいんじゃないですか?
「そうなんですけどねー、でも出せる情報はまだ少ないですし…」
- 準備中として公開日予定と連絡先だけでも出してみませんか?
「確かに…」
(以降、スケジュールや見積の話に繋げる)

ヒアリングにも通じると思うんですが、雑談で広げた話題の方がクライアントの本質を掴めることが多いですし、提案できる幅も広がります。関係構築の一助になると考えてます。

もっと言わせてもらうと、これまで色んな企業を見てきて、雑談しやすい雑談できる職場の企業の方が結果的に生産性が高いと思ってます。オンライン・オンライン関係なく。

というわけで皆さん、どんどん雑談していきましょう!

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