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柑橘類は日本が誇れる食文化かも?レアな品種も含めて解説!

柑橘(かんきつ)類って全部で100種類以上もあります。どうしてそんなにあるのでしょうか。そして、世界最大の柑橘類はどれくらい?「血のオレンジ」「仏の手」「森のキャビア」なんて言われる柑橘類の正体とは…!!

●味覚の軸がたくさんある果物ってレア?
●100種類以上もある!品種改良の力?
●世界最大のものは?血の色をしたものもある?
●「仏の手」や「森のキャビア」もある!!
●日本最古のミカンの木は…樹齢800年!!

味覚の軸がたくさんある果物ってレア?

この前、ふと思ったことなのですが、フルーツの総称でありながら、味の異なる品種がたくさんあるものって柑橘類くらいなのではないでしょうか。

リンゴというフルーツの中にも、ジョナゴールドや王林といった異なる品種が存在しますが、「全然味が違う!」なんてことは無いと思います。

ただ、同じ柑橘類でも「甘い」「酸っぱい」「苦い」という味覚の軸が複数あります。甘夏は甘い傾向がありますが、はっさくは、どちらかというと苦みがあります。水分をたっぷり感じるものもあれば、あまり水分を感じないものもあります。小さいもの、大きいもの、皮が固いもの、柔らかいもの…リンゴやブドウなど他の果物をイメージしてもこれほど違いがでるものはないように思います。

広義の意味では、みかん、ライムやレモン、ゆずなども柑橘類に属しますが、食後に食べるものもあればただ香りを楽しむだけのものも。おなじ「柑橘類」に属しているものの、あまり似ていない兄弟というものがあるんですよね。よく考えたらこういう果物って他には無いのではないでしょうか。

柑橘類は、デザイナーフーズ計画という、がん予防の役立つ物質を含む食品のなかでも上位の存在であり、「癌予防効果」も見込めるみたいです。勿論ビタミンも豊富ですよね。ということで、もうちょっと深堀してみます。


100種類以上もある!品種改良の力?

自分はけっこう柑橘類が好きで、サワーを飲むときも、ジュースでも(笑)割と柑橘系を好みます。フィリピンにいたときも、カラマンシーとかポメロとか日本にはあまりないものもあったのですが、どれも美味しかったですね🍊

この前、湘南の近くに行った際には「湘南ゴールド」という果物を買って食べたのですが、これも結構おいしかったんですよね。値段もかなり安く買った気がします。10個くらい入って数百円くらいだっただような。ひとつひとつは小さいのですが、すっきりした味なので食後にさっぱりしたい時に良いと思いました。

東京では見ないな~と思っていたのですが、それもそのはず、「神奈川県が12年をかけて開発したオレンジ」とのことで、2006年から出荷を開始したばかりの代物。品種改良で生まれた果物なんです!

どうして柑橘類はこんなに沢山品種があるんだ?と思っていたら、こうして開発がしやすい果物だったからなのかもしれません。調べたみたら、100種類以上あるらしいですよ!笑

めっちゃあるやんw

中でもジューシーオレンジは結構おいしいです。水分がたっぷりで、香りもゆずっぽい感じがして美味です^o^

柑橘類、なぜか「なつみ」「きよみ」「はるみ」「まどか」とか、女性の名前っぽいものが乱立しています。漢字にすると「南津海」「清見」とかなので、どこまで意図されているのかは分かりませんが…(紅まどんなっていう名前も…!!)

料理やジュースに添えることは勿論、食後の果物やお酒でも使えますし、最近ではアロマでもよく見ますよね。そう考えると実は結構身近にあるんですよね。


世界最大のものは?血の色をしたものもある?

ということで、もう少しマイナーも探ってみます。

「世界最大の柑橘類」といわれるものはどのくらいのサイズかご存じでしょうか?

『晩白柚(ばんぺいゆ)』というザボンの一品種は、熊本の名産ですが、大きいもので人の顔くらいあります笑

直径25センチメートル!!

でかすぎや!!!

(名前が「バンパイヤ」みたいなのは偶然か…

また、「ブラッドオレンジ」と呼ばれるタロッコオレンジ/モロオレンジは、身が真っ赤なのでその名の通り「ブラッド(血)」と呼ばれています。よく知らないで見ると「腐ってるのか?」と思ってしまいますが、全然そんなことはありません笑

ジュースにすると、トマトジュースみたいな赤い色になります。ブラッドオレンジジュースとしてどこかで見たことがある人もいるかもしれません。

地中海地域・イタリア原産なので、寒くなる日本ではあまりないのですが、地球温暖化の影響もあり和歌山県や愛媛県、香川県では栽培が始まっているようです。


「仏の手」や「森のキャビア」もある!!

「え、これ柑橘類なの?」っていうものとして、仏手柑(ブッシュカン)があります。ほとんど食べられる部分はないようなので香りメインですが、確かに「仏の手」がたくさん伸びているようにも見えますね。(英語でもBuddha's hand!笑)

インド東北部原産ですが、鹿児島県や和歌山県でも生産しているようです。ミカン属ですが、外見上どう見てもミカンの仲間に見えないですよね。レアな果物もあるものですねー!!

紛らわしいのですが、「ぶしゅかん」という高知県四万十川流域で栽培されている果実もありますが、こちらはよくある球状の形のものです。「餅柚」と呼ばれる品種らしいですね。名前似すぎw

あと、これはもう結構遠いかもしれませんが、「森のキャビア」こと「ライムキャビア」はご存じでしょうか。別名「キャビアライム」「フィンガーライム」とも。

オーストラリア原産のフルーツですが、細長い形状をしています。キャビアと言われる通り、中身は小さなプチプチがたくさん詰まっています。果肉の色がグリーン・黄・オレンジ・赤・黒・茶などあり、 カラーバリエーションが豊富。料理の飾りやカクテルにも利用されているようですよ。

日本ではまだかなり高級品らしく、手に入れるのは難しい「森のキャビア」なんですよね。

日本最古のミカンの木は…樹齢800年!!

海外の柑橘類の話が多くなりましたが、日本でも古来からあります。「ミカンとしては最初に日本に広まった種類」として有名なのは、キシュウミカン。最近でもかつてはこのみかんが一般的だったらしいですが、種がなく甘みが強い温州みかんにシェアを取られてしまったようです。

ちなみに、現存する日本最古のキシュウミカンの木は、大分県津久見市にある「尾崎小ミカン先祖木」らしいです。なんと、1157年(保元2年)に移植された樹齢800年を超える古木!!天然記念物に指定されています。

樹齢800年って…なんと長寿なことや。

熊本県にも長寿のものがあったらしいですが、1923年の大洪水で流されてしまったようです。残念無念。

そんなこんなで今回は柑橘類を解説しました。こんなにたくさんの品種が親しまれているのは世界の中でも日本くらいかもしれません。ひょっとすると、日本が誇れる一つの食文化になれる素質があるのかも。

今後もいろいろな柑橘類を食べてみます!







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