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2024年3月に読んだ本

こんにちは。

2月の読書録が抜けてますが、そちらはしずかなインターネットさんの方で書かせていただきました。

今後、noteを使っていくかしずかなインターネットさんにお世話になるか、はてまた自作Webサイトでも作るか……と色々考えてますがそれはまたいずれ決めたいと思います。

そんなこんなで2024年3月の読書記録です。


1. 人工知能はこうして創られる

生成AIをはじめとして今や日常生活の至るところにその技術が使われている人工知能(AI)についてその成り立ちや仕組みを主に技術面から解説した1冊。

言葉だけしか知らなかった生成AIやディープラーニングがどのような理論・技術から成り立っているかというのが知れたのが良かったです。

中でも今のAI技術を支えている基礎的な考え方は既に数十年前に提唱されており、当時実現化できなかったその理論が現代のCPUやGPUの技術的な発展によって達成されてきているというのは驚きました。

ただこの本の内容を十全に理解するには数学・工学的な知識が無いと厳しいかなとも感じました。私はその方面の知識が全くと言っていいほど無いもので、途中に書いてあった内容の3割も分からなかったのが悔しい限り。

人工知能を知ることの入門として万人に進められるかはさておき、内容としては多岐に渡っていて面白い本でした。


2. 「その日暮らし」の人類学~もう一つの資本主義経済~

発展途上国でみられるインフォーマル経済とその中で生きる人々の姿や考え方を通じて先進国の資本主義や合理主義、自由主義な経済を問い直す一冊。

概要だけみると非常に難しそうな内容なのですが、著者の方の現地フィールドワークの様子を中心に、専門的な内容を最小限にとどめながら論説を展開していくという構成で、さながらエッセイのような感じで読み進められました。

しかしながら内容は含蓄に富んでいると思います。成果主義的な計画経済に染まってしまった私のような人間からは一見すると「だらしなく」見えてしまう「Living for Today」な生き方の中にも(やや逆説的になりますが)合理性や計画性があり、不安定ながらもどこか安心感を覚えるような印象を受けました。

インフォーマル経済の解説書としての一面と合わせて、個人レベルの仕事との付き合い方についての示唆に富んだ一面もあわせ持っている、そんな本だったと思います。


終わりに

実は今月、3冊目を読み進めている途中なのですがかなり長い本ということもあって、読み終わりそうにないため2冊でフィニッシュとなりました。
そちらの感想はおそらく4月になるかと思いますのでご期待ください(?)

それではまた。


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