ワン・モア・ヌーク 現実時間シンクロ読書log

#ワン・モア・ヌーク現実Sync読書 タグをつけてつけていく、徐々に追加されていく感想をログしているページ。当然ながらネタバレ要素あり(極力さけてツイートしているが、最後にネタバレと思って伏せた要素を書き足す予定)

読書計画は以下の通りです。

済 03/06(金) 09:00- 第1章前半
済 03/07(土) 12:00- 第1章後半~第2章中盤 ⇒昼間に予定が入ったので3/06深夜に先行して読んだ
済 03/07(土) 20:00- 第2章残り
済 03/08(日) 15:00- 第3章前半~中盤 ⇒昼間は読めず3/08深夜に変更
済 03/08(日) 23:00- 第3章残り~第4章大半
済 03/09(月) 12:00- 第4章のこり
済 03/10(火) 22:00- 第5章
済 03/13(金) 22:00- エピローグ

開始前…藤井先生に拾っていただく

上記の計画をnoteにしたためたら、藤井太洋先生ご本人に拾っていただいてしまった!もう少し盛り上げなきゃ!と思い始める

プロローグ~03/06 13:15(~pp.83)

03/06 20:05~03/07 20:11(~pp.178)

03/08 03:46~03/09 06:02(~pp.444)

03/09 10:09~11:25(~pp.480)

そして、明日の夜にクライマックス!

03/10 17:52~23:xx(~pp.576)

エピローグに入る前に:3.11を迎える直前に読書をした意味

エピローグ

感想(他人に向けたもの)

要約

詳細

・スリラー小説としての完成度が高く、単純な主人公/悪役構造でもなく、登場人物のもくろみも含めて入り乱れる構造を描ききった円熟味は必読。加えて、近作ではやや成分が減って薄味になっていたテクノロジー/ガジェットの味付けは少し戻ったのでその点でも味覚に訴えかけてくるだろう
・登場人物達が訴えかけるテーマを受け止めるには、原発事故の振り返り報道が終わった直後であり、小説の終わる時刻である2020.3.14にちょうど読了するのがよい作りだと感じました。10年たって「もう一区切りつけるよ」と扱われそうな来年、2021年にももう一度読まれてほしい
・「東京の子」では、日本に対してより悲観的な色を感じた割りに今回はもう少しだけ希望が強く感じられたが、よくよく見てみると初出の連載時期は逆(本作が2015-2017年、東京の子が2017年)、そう考えると希望が単調減少であるとも受け取れるのだが、小説版にするときに結末を変えることも可能ななかで、「真っ直ぐ背筋を伸ばして筋を通そうとする政府/国民」を残したというのは、まだ前向きな気持ちを持ち続けてくれているのかと思うと元気がでます

蛇足:私的な感想文

・(1Fではなく)2Fに少しゆかりがあり、その目線で福島県浜通りを見ている人間としては、世間にあふれる原発事故への感想の二大流派とは少しズレた感想を持ち続けてきたのだけれど、ここで描かれる「筋を通す結末」というのは、もしかしたら自分が1番求めていたところに近いのかも知れないとおもった。持っていたゆかりが昨年ほぼ失われたのだけれど、そのことをちゃんと現地に行って確認せねば、と改めて思った。
・これが連載されていた時期は、仕事にかこつけて、日本SF大会に行き、藤井先生に直接お会いしてサインを頂いた時期でもあるんだけれど、その頃から今までの時間の意味はなんだろうと見失ってる中で、その意味と残された宿題を思い出させてくれた。なにかをやらかされたら、それを取り戻すことをしなければなぁ、と思い出した

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