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子供が求めているもの。

今だから言える。
子供は、ほめられたいだけ。



週末の公園、親子が楽しそうにボール遊びやバトミントンをしていた。

この時期、屋外で楽しくあそんでいる人たちがうらやましい。
ぼくはヒノキ花粉にアレルギー反応がひどいので、ゴールデンウィークの頃まで休みの日は外出したくないのが本音。それでも愛犬の散歩になら重い腰をあげる、この後ろ姿でアピールされたら行くしかない。

たくさんの親子が遊んでいるなか、低学年ぐらいの子供がやる気をなくし、すねてしまっている光景をみかけた。おそらく原因は、うまくできないことへの苛立ちだろう。子供はボールを蹴るにしても、バトミントンで羽根を打つにしても、思うようにはいかないものだ。

そこで親は、よかれと思ってアドバイスをはじめる。どんなことでもうまくなってもらいたいのが、親心。

「しっかりボールを見て!」「もっとひざを曲げるっ!!」

はじめはやさしく教えているのだけど、指導に熱がはいってくると、だんだんきびしい口調になってしまう。

そうして、熱心になればなるほど親はイライラしてくるし、子供はいつのまにか怒られていてうつむきだす。

ただボール遊びがしたかっただけ、ただうまくなりたいと思って羽根を追いかけていた子供のこころは傷ついていく。

向上心が強い子ほど、くやしさがこみあげてきて、最終的にはしゃがみ込み地面をいじりだす。

こうなると気持ちを切り替えるまで、そうとう時間がかかるだろう。親子で遊ぶときにはよくあることで、ぼくもおなじ経験を何度もしてきた。


息子たちが成長した今、客観的にこの光景を見たぼくは最近学んだ言葉を思い出した。


「求められていないアドバイスは、まったく意味がない」


この言葉のとおり、公園で親とあそんでいる子供に「アドバイス」を求めている子供はいない。卓球の愛ちゃんやボクシングの亀田兄弟のようにトップアスリートを目指すと自覚している場合は別として、公園でみかけた子供は親とたのしい時間を過ごしたいし、ほめられたいと思って一生懸命になっていたに違いない。

もしも子供から「もっとうまくなりたい!」とアドバイスを求められたときには、松岡修造さんみたく真剣に熱い指導をしてあげればいいのだ。

子供から手がはなれた今思うのは、休日に親子で過ごせるってとても幸せなことだということ。その大切な時間に意味のないアドバイスは必要なかったと、反省している。

愛犬の散歩から帰るとぼくの息子達は、TikTokとフォートナイトに夢中になっていた。ぼくは、これからの人生のアドバイスとして伝えたい言葉をグッと呑み込み、求められたときに的確な指導ができる親になるため学び続けようと決めた。
















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