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VAPEにおける低抵抗コイル(0.1Ω台)についての私的考察

爆煙小僧の皆さんこんにちは、ガリです。小僧じゃないな・・野郎だね。 最近、なんか・・クラウド寄りっていうのかな?。そんな爆煙ブームが再来してる気がするのは私だけであろうか。

それにスタック製品も目立つようになり流行りのMTLもどこか落ち着いてきたように思えます。 だけど爆煙をやるにあたり、ある疑問がまたふつふつと湧いてきたんですよ。

それは・・・ 低抵抗値の危険性ってやつをちゃんと自分は身をもって理解できているのか?という疑問。

もちろん低抵抗値=爆煙という定義では必ずしもないのですが巷の意識としてそんな図式が植え付けられていると思うのです。

それに低抵抗=怖いという概念に対しても単に危険!爆発!としか云わない輩が多すぎる。その奥の根拠が知りたいのに。

本日はもっとVAPEを楽しみたいからこそ「低抵抗値コイルの扱い方」による私的考察をしていきたい。 ※この記事は独り言でありビギナー向けのハウツーではありません。決して運用の参考にはしないでください。


低抵抗にするメリットって何?

私がVAPEを始めたての頃、例えばAspire CF-MODとかアトランティス、またはiSub-Gみたいな「ペンタイプからの脱却!」的なノリで爆煙が流行った時期がありました。

そういったアトマイザーのコイルはサブオーム(0.9Ω以下)であり、下限は0.3Ωあたりだったと記憶。

今はそのサブオームがあたりまえになって0.6-0.9Ωくらいなら低抵抗コイルというより中抵抗という枠のほうがしっくりきます。

なので個人的な解釈としては0.15Ωから0.5Ωあたりが低抵抗といったところ。※最近のクリアロで0.15Ωが多いのは上限100WのMODに合わせてるためだと思われます。

しかし、そんなコイルを搭載したアトマを初めて吸ったとき、「あれ?全然ミスト出ないじゃん!どこが爆煙やねん!」みたいな経験がありました。

その原因は主にテクニカルMODで起きていた「ワッテージの低設定」です。※低抵抗コイルはデュアルやトリプル、メッシュなど体積が多い傾向にあるため熱が入りにくい。

ゆえにクリアロのコイルに書かれている推奨ワッテージで使えばだいたいメーカーの予想あたりのミストが出ます。それが爆煙寄りの製品ならかなりの高ワッテージになるでしょう。

しかも低抵抗だと1本のバッテリー電圧を効率よく使って爆煙ができます。※高抵抗で同じ定格3.7vをかけたミストと比較した場合。(ビルドコイルにもよる)

つまり、低抵抗=高ワッテージ=爆煙という図式が成りたつ。※もちろん消費電力(W)は上がるので電池減りも早い。

かえってK4などのようなセミメカMODではバイパス出力。このようなMODに低抵抗アトマをつければ有無を言わさずカンタンに爆煙が可能となる。

つまるところVAPEにおける低抵抗のメリットとはやはり「大量のミストが出せる」という結論に至ってます。あくまでその大量のミストを必要とされている方限定ですけど。

もちろん高抵抗でも爆煙できますが先にコイルが切れるかバッテリーに負担がかかるかどちらかなので非効率。

ただし、例外として前述したスタックメカMOD(直列)などは電圧が倍になるので高抵抗で組まざるをえません。

これは電圧が倍でもアンペアは変わらないし、ビルドコイルによっては焼き切れたりコットンも焦げやすくなる為。

なので細いゲージの長巻高抵抗コイルとの相性が良く、且つ面積も稼げて立ち上がりも速くする爆煙も可能。

※容量が多い低抵抗なクラプトンとは違います。 また、それらのデメリットを克服するパラレルスタックも存在します。  


低抵抗に対する注意喚起

さて、そんな低抵抗でありますがどこか暗黙の了解で「絶対厳禁!」みたいなノリが界隈にはある。

例えば0.1Ω台でビルドした画像を上げる人とソレに群がる注意喚起奴。もはや伝統芸といっていいほど、このお約束は昔から守られている。

で、喚起奴の多くは数式で出されたエビデンスや権威性の高いテンプレソースを引用としてメッタメタに叩き潰す。叩かれる奴の多くはテクMODだとしても。

とはいえ、古参VAPERが0.1Ω台で上げると「攻めてるぅー!」くらいで誰も咎めようとはしない。

じゃあどこまでOKなわけ!?

こんな疑問もその都度現れてくるのだ。※TC用のニッケル除く

例えば0.15Ωのよくあるクリアロ。KIT付属で使ってる人も多いでしょう。他に人気のProfile RDA/RTA付属のNexMESHは0.13Ω。割と普通に0.1Ω台は巷に溢れてる。

流れる電流から見ればクリアロもRBAも関係ないことくらいはお分かりかと存じますが何故にRBAの低抵抗だけ叩かれやすいのか。 何故じゃ!?

これを推察するにビギナーに対してのサポートという大義名分だと思うのだが、注意してる本人たちはどこまで低抵抗の怖さを知ってるのだろうか・・とも同様に思う。

持論としてはVAPE=電池のお守だと思ってますのでバッテリーの状態把握が最優先。そして自分が体験したこと以外の知識を用いてダイレクトに注意するなど怖くて出来ない。

もし指摘しないことが原因でケガをしたとしても勝手に死んでろとも思うし、それでVAPEが規制されたらそれはそれでいい。何故ならそういう趣味だから。

あのVTCシリーズの製造元であった国内メーカーでさえも「電子たばこで使用しないでください」とはっきり公式HPで警告している。

そんな電池のプロが「やめとけ」と言ってるにも関わらず、私も含めて許容アンペア内がどうのこうのだとかよく言えるなと。改めて低抵抗よりも怖い我らVAPERの性を知る。

秩序が皆無なジャンルだからこそ誰も信じてはならない。己自身を被験とし経験値を少しづつ稼ぐことが安全への近道であると考えます。  


0.1Ωで吸って何が悪いのか?実際にビルドして吸ってみる

うだうだ言ってるより一度0.1Ωで運用してみます。それで実際に思ったことを書いていきます。こんなの今まで組んだこともなかったから。

単線で運用に耐えうる0.1Ωを作るのはかなりキツイので、どうしてもフューズドクラプトンに頼るほかありません。まずはシングル0.09Ω。

だけどカンタル系なら焼入れすれば抵抗値は上がるので結局0.19Ω。増えたのは酸化皮膜によるものかと。※正直焼入れ時に一番負荷がかかると思う。

これではイカンと思いたち再度デュアルで組み直す。結果焼入れ後で0.08Ω。これらの焼入れは手持ちの中でVoopoo DRAGしか無理でした。※下限0.05Ω

Joye系ではMOD読みで0.11Ω。しかし「Low Resistance」となり保護回路が働いてパフボタンは機能しません。

ここまではたとえ0.08Ωでも0.7Ωでも普段のビルドと変わりません。では、パフボタンは機能しないが数値だけを示してくれるINVOKEで確認していきます。

テクニカルMODの場合、過電流保護機能(Output over current protection)はだいたいどれも付いてるがバッテリーオーバーヒートプロテクションはあまり無い気がする。

なので、このような低抵抗で運用する場合、まず第一はMODの熱持ちを確認したいところ。使ってると電池よりも基盤に熱が行きやすい。

まともに吸えたのは70Wあたりだがそのアンペア換算は27A。VTC5A×2だとしても内部でシリパラどう処理されてるのかも分からない。※挿入はシリーズ。

そう思うと純粋なパラレルMODってほとんど見ないね。低抵抗ならそれが一番メンタル的に良いのに。

はい。結果として0.1Ωではなく0.08Ω運用だったが普通にビルドして普通に焚いて普通に美味しくいただました。

ただし使用できるMODは限られるし熱対策のため一度のチェーンは10回以内。それ以上は1時間以上置いてからしか試していません。

どちらにせよ0.1Ωであえてビルドをするという意味は全く無いことを確認。

そして、それ以上の抵抗値とそれ以下のワッテージで美味しく爆煙できる自信は私にはある。

故に今回試した0.1Ω台(0.08Ωでしたー)ビルドは大きなメリットも無く全くもってイミフという結果に・・。

だがヤった人間からすれば首筋あたりから出る冷や汗の感触は二度と忘れないだろう。

 

メカニカルMODでの0.1Ωコイルの運用について

0,1Ωのアトマをくっつけたメカは出力調整可能なテクと違い満充電バッテリー1本で約40A-180Wほど出力される。問答無用に。

連続放電がそこまで高いバッテリーがあってもなくても試す気はさすがに起こらない。

つまるところ、「低抵抗=危険」の発端は、まだVAPE機器が未熟だった当時からの通説やメカニカルから来ていると推測。

個人的には有名メーカーの保護回路がついたテクニカルオンリーならばそれほど怖がらなくていいと思う。

ただし、前述したようにVAPEに秩序は皆無で、その文化は発展途上。 ゆえに界隈全体でリミッターを効かせる啓蒙活動のようなものが必要なのかもしれない。それが根拠なしでの低抵抗奴叩きに繋がっているんでしょうね。  


0.1Ω台コイルによる私的運用

一応、製品レビューで低抵抗アトマを使用する場合もあるのでその際の自分の運用を書いておきます。  

クリアロマイザー

よくある0.15Ωのクリアロマイザー。これは21700、またはデュアルバッテリーテクMOD限定で50-70Wあたりで吸ってます。10回くらいのチェーンで止めて電源OFF。 18650シングルバッテリーMODでは荷が重すぎるので使用しません。  

RBAメッシュコイル

RBAのメッシュアトマイザーの場合はメッシュシートの立ち上がりが早いためシングル運用で使用。およそ30W以下でも十分なミスト量をほこるため経済的な爆煙ともいえる。

しかし低抵抗メッシュの場合、セミメカやメカMODでは直で出力されるので速攻コットンが焦げます。なのでテクニカルMODでしか運用しません。  

RBAコイル

フューズドクラプトンを使用したビルドコイルのデュアル時にたまに0.18Ωくらいになるときがあります。

あと、前述しましたがビルドコイルの場合、煙量を稼ぐ方法は他にあるため0.1Ω台にあえてする必要性は全く無い

ゆえに0.1Ω台で吸うメリットが見当たらないため組むことは金輪際ないです。映え目的で作ることくらいでしょうか。もし吸うとしたらMODはデュアル以上のテク限定。  


まとめ / 低抵抗でも高抵抗でもバッテリーに負担のかけない運用を

抵抗値とその運用における問題はそれぞれVAPERの考え方なので意思がある以上、誰が誰を制すということは基本あってはならないことだと思います。※VAPERとは最低限のバッテリー知識を得ている者

たとえば自分がやりたい運用が0.05Ωであったり3Ωであったりするのかもしれません。もちろん危険かどうかなんてのはいい大人なので自分で考えてください。

ただ、どんな抵抗値であってもバッテリーをまず保護していく運用が第一だと考えます。

このことが支柱として必ず存在する限り、その掟に従うことこそがVAPEを使用している人間の社会に対する唯一の責任かなと。 そう最後に言わせてもらって締めとさせていただきます。

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